Engineering Manager になりたいですか?
この記事は、Magic Moment Advent Calendar 2023 11日目の記事です。
Magic Moment で Engineering Manager をしている栗原です。
「作ることが好きなのでマネージャーではなくプロフェッショナルを目指したいです!」
採用面談や社内のメンバーからもよく聞く言葉で、私もそう言っていた1人です。
Magic Moment 入社当時は、とにかく手を動かしてよいプロダクトを開発したいと考えており、「絶対に Engineering Manager などやらん!罰ゲームだ」と思うレベルでマネージャーという役割に否定的な人間でした。
なぜ、 Engineering Manager をやりたくなかったのか
今振り返ってみると以下のようなイメージを持っていたからだと思います。
- 開発に時間が使えない
- 技術力が低下しエンジニアとしての価値が下がる
- 人の評価などできない
きっと皆さんの中にも、これらのイメージを持たれている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は Engineering Manager を努めて実際はどうだったかについて書いていきたいと思います。
1. 開発に時間が使えない
恐らく当時の私は、コーディング = 開発という考えを持っていたように思います。
Engineering Manager になり、コーディングという行為は開発の中のほんの一部の工程にすぎないと考えるようになりました。
設計はもちろんのこと、チーム構成、プランニング、ステークホルダーとの調整、コスト算出など、プロダクトに関わるすべての工程が開発だと思います。
そのため「開発時間」という意味では、以前と変わりなく開発時間をとれています。
また、コーディングは複雑なロジックを書いている時やわからないことがある時期は、学びがあり充実感に満たされますが、ある程度慣れてくると単純作業の繰り返しだと気が付きます。
この単純作業がない分プロダクトに向き合う時間が増え、以前よりも深い開発ができるようになったと感じています。
2. 技術力が低下しエンジニアとしての価値が下がる
技術調査やコーディングが減ることで、技術力が下がり、時代についていけなくなるのではないかという考えを持っていました。
実際 Engineering Manager になると、技術調査やコーディングをする時間は大幅に減ります。
では全く技術力を伸ばすことはできないのかというと、そんなことはありません。
チームメンバーからの報告や相談といったところで、前よりも多くの情報を得られますし、チームとプロダクトが大きくなると技術の幅も広がります。
一人でモクモクと開発をしている時よりも、圧倒的に早いスピードで成長できます。
3. 人の評価などできない
自分は人を評価できるような人間ではないという考えを持っていました。
評価するという考えがそもそも違っていたように思います。
一緒に働くメンバーが目指したいエンジニアなるためのサポートをして、成長して一歩近づいたら称賛し会社に伝えること。
それがレポートラインである Engineering Manager のやるべきことだと今は考えています。
最後に
どうですか? Engineering Manager も悪くないでしょ?
技術だけではなく多くの視点からものづくりをしていきたいと思う方は是非 Engineering Manager にチャレンジしてみてください!
今回は Engineering Manager のポジティブな部分を多く書いていますが、もちろんモヤモヤすることも多くあります。それはまた別の記事で書けたらと思います。
「作ることが好きなので、視野を広げて開発ができる Engineering Manager を目指したいです!」
明日のアドベントカレンダーは Miyake さんの「輪読会の参加ハードルを低くする工夫とアウトプットを出すまでの道のり」です。
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