Closed10
Arch Linux環境構築 on ノートpc

What's this?
アキバでノートPCを仕入れたので、前々から気になっていたArch Linuxを仕込む。(10月ごろに購入してセットアップをしていたのに、しばらく放置していたので振り返りつつ続きをやる)。デスクトップ環境はhyprlandにしてみたい。(今どきっぽいという安直な動機)

インストール
インストールガイドを参考に進めていく。
分からない箇所は適宜調べて記しつつ、他は適宜略記する。
- インストールメディア作成・起動
- インターネット接続
- Wi-Fiなのでiwctlで無線LANに接続。
- 手動設定かNetworkManagerで設定することが多いので初使用
- NetworkManagerと組み合わせても使えるらしい
- Wi-Fiなのでiwctlで無線LANに接続。
- パーティション作成
- ライブ環境からPC内臓ディスクのパーティションを作成
- 3つのパーティションが必要
-
EFIシステムパーティション
- UEFIで起動されるブートローダなどの格納場所、UEFIブートに必須、OS非依存
- スワップ領域
- ルート領域
-
EFIシステムパーティション

インストール続き
- 必須パッケージインストール
-
pacstrap
で以下をインストール- base(baseパッケージ: 最低限のパッケージ群、その他必要なものは別途インストール)
- linux(Linuxカーネル)
- linux-firmware
-
- インストールしたOSに
chroot
- インストールしたOSの設定
- タイムゾーン、ロケール
- ネットワーク
- この段階では無線LANに接続できるが、OS側で設定をしておかないと
chroot
ではなく直接起動した際に繋がらず、パッケージインストールもできなくなるため面倒なので、忘れず実施(最初やらかした)
- この段階では無線LANに接続できるが、OS側で設定をしておかないと
- ブートローダ
- GRUBをブート領域(EFIシステムパーティション)にインストール ⇒ UEFIが読み込める位置に置く必要がある
-
chroot
環境から抜けてreboot

pacman
の使い方(よく使いそうなオプション抜粋)
-
-S
- パッケージのインストール(必要な依存パッケージを含む)
- 正確にはパッケージを同期
-
-y
-
pacman.conf
で定義されたサーバからマスターパッケージデータベースのコピーをダウンロード- 通常は
--sysupgrade
や-u
を使う時に使用
- 通常は
-
--refresh
または-y
を2回指定すると最新でも強制的にすべてのパッケージデータベースを更新
-
-
-u
- パッケージをアップグレードまたはシステムに追加して、同期リポジトリから必要な依存パッケージをインストール
-
-R
- パッケージのアンインストール
-
-Rs
とすると、そのパッケージだけが依存している他のパッケージを一緒にアンインストール
AURヘルパーのインストール
- AURとは
- AUR(Arch User Repository)はArch Linuxコミュニティによって管理されているリポジトリ(公式リポジトリと別)。
- AURヘルパーとは
- AURパッケージはビルドしてインストールする手順を踏む必要があるっぽい?(結構面倒らしい)が、AURヘルパーを導入することでコマンド一つで簡単にインストール可能になる。
-
yay
が有名らしいが、今回は比較的新しめのparu
を利用。
オレオレArchLinuxインストール方法を参考にインストール

Hyprlandの導入
- 本体:
hyprland
- 設定ファイル
~/.config/hypr/hyprland.conf
-
autogenareted=1
をコメントアウト - キーボード配列
input { kb_layout = jp … }
- タッチパッド設定
touchpad { natural_scroll = true clickfinger_behavior = true tap-to-click = true }
gestures { workspace_swipe = true workspace_swipe_fingers = 3 }
- wayland非対応のアプリケーション表示の改善設定
xwayland { force_zero_scaling = true }
-
- 設定ファイル

- ディスプレイマネージャ(ログイン画面):
gdm
- 自動起動設定しておけばPC起動時にGUIログイン画面になる
- ステータスバー:
waybar
- 設定ファイルが
~/.config/waybar/
にあるらしいが見当たらず。調べたところ、以下の通り。- デフォルトのconfigは
/etc/xdg/waybar/
にある - 以下の優先順位で
config
もしくはconfig.jsonc
のファイル名のものが読み込まれる$XDG_CONFIG_HOME/waybar/
~/.config/waybar/
~/waybar/
/etc/xdg/waybar/
SYSCONFDIR/xdg/waybar
- デフォルトのconfigは
- 設定ファイルが
- ランチャー:
wofi
- ターミナル:
foot
-
~/.config/hypr/hyprland.conf
のterminal
設定をfoot
に変更
$terminal = foot
-
- 壁紙:
hyprpaper
- 通知:
dunst
-
~/.config/hypr/hyprland.conf
に自動起動設定を追加
exec-once = hyprpaper exec-once = dunst
-
- フォント:
noto-fonts
- IME:
fcitx5
+mozc
-
fcitx5-im
とfcitx5-mozc
をインストール -
~/.config/hypr/hyprland.conf
に自動起動設定を追加
exec-once = fcitx5 -d --replace
-
~/.bash_profile
に以下の環境変数を設定
GTK_IM_MODULE=fcitx5 QT_IM_MODULE=fcitx5 XMODIFIERS=@im=fcitx5
-
fcitx5
の設定で`Mozcを入力メソッドに追加- 設定ファイルは
~/.config/fcitx5/
にあるがGUIfcitx5-configtool
で設定
- 設定ファイルは
-
- ファイラー:
thunar
-
~/.config/hypr/hyprland.conf
のfileManager
設定をthunar
に変更
$fileManager = thunar
-

バグ:gdmでグラフィカルログインをするとX Window Systemのデスクトップ環境(GNOME)になってしまう
事象
gdmでグラフィカルログインするとGNOMEデスクトップが表示される
原因
ログイン時にGNOMEデスクトップ環境が選択されていた
対応
ユーザ選択後のパスワード選択画面の右下に設定画面があった。そこからhyprlandを選択すればログインできた

バグ:デスクトップ画面上部にConfig error
事象
以下のエラーが表示される
- <decoration:drop_shadow> does not exist.
- <decoration:shadow_range> does not exist.
- <decoration:shadow_rander_power> does not exist.
- <decoration:col.shadow> does not exist.
原因
hyprlandのshadowに関する設定部分が変わったがconfigの方が追い付いていない様子。
■Commit: shadow: add sharp and refactor options
対応
エラーが出ていた4行を以下の通り修正して解消
shadow {
enabled = true
range = 4
render_power = 3
color = rgba(1a1a1aee)
}

バグ:一部のパッケージがインストールできない
事象
一部のパッケージをインストールする際、pgp鍵のimportでエラーが発生
gpg: keyserver receive failed: Server indicated a failure
原因
/etc/resolv.conf
が設定されていない
対応
systemd-resolved - ArchWikiに従ってスタブモードの設定ファイルへのシンボリックリンクを作成
ln -sf /run/systemd/resolve/stub-resolv.conf /etc/resolv.conf

モニター繋いだ時の配置などをguiでサクッとやりたいのでnwg-displays
をインスコ
ウィンドウとステータスバー(waybar)の設定をちょろっといじっていったん完了
後は使いながら育てていく
このスクラップは2025/01/02にクローズされました