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LMStudioでコスト効率のよりMacの選定をする

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どうも、こんにちは
毎月の少ない予算の中で、有料のコーディングエージェントやクラウド費用の捻出をしつつ、個人開発用PC環境の整備も行う必要のある貧乏リーマンソフトウェアエンジニアです

最近話題のローカルPCでバイブコーディングを楽しむ場合に欠かせないLMStudioですが、SNS界隈ではブルジョワなエンジニアの皆様が100万円に近いハイスペックマシンでゴリゴリとバイブコーディングを楽しんでいる光景を、よだれを垂らしながら眺めています

もうすぐ大幅刷新されると噂のM5のラインナップが出てくるこのご時世に100万円近い出費をして個人開発マシンを刷新するなど、貧乏リーマンエンジニアの我々が軽々しくできるわけもないので、コスト効率よくLMStudioの開発マシンを準備するとした場合は、どのスペックだと、どこまでイケるのかを軽めにリサーチしてみました

目論見

  • わたしの連載記事にあるようなFlutterのネィティブモバイルアプリ開発に利用可能
  • Android、iOSのネィティブモバイル開発にも当然利用可能
  • Frontendの開発やローカルコンテナーも同時に動かしてもギリギリ生き延びれる
  • 欲があればUnityで3DやHD2Dのホットなゲーム開発までも対応可能
  • Figma、MiroやDiscodeでボイチャしながらでもコーディング楽しめるしネトフリの映画見ながらでもコーディングを楽しめる

🏆 コスト効率ランキング(MacBook)

1位: MacBook Air M3 16GB/512GB

  • 推定価格: 約18-20万円
  • 対応モデル: 7B-14Bパラメータ
  • 実用性: M3 iMac 16GBで約13 tokens/s
  • メリット: 軽量、バッテリー持続時間最長、熱制約少ない

2位: 中古MacBook Pro M2 Pro 16インチ 32GB

  • 推定価格: 約20-25万円(中古)
  • 対応モデル: 最大32Bパラメータ
  • 実用性: M2 Maxで160 tokens/s、M2 Proはその約80%
  • メリット: 大容量メモリ、大画面、コスパ最高

3位: MacBook Pro M4 Pro 14インチ 24GB

  • 推定価格: 約35-38万円(新品)
  • 対応モデル: 最大32Bパラメータ
  • 実用性: M4 Proで200+ tokens/s期待
  • メリット: 最新性能、Thunderbolt 5

📊 実際のLLM性能比較

構成 7Bモデル 14Bモデル 32Bモデル 価格帯
Air M3 16GB ◎ 快適 ○ 実用的 ✕ 制限 18-20万
M2 Pro 32GB ◎ 高速 ◎ 高速 ○ 実用的 20-25万
M4 Pro 24GB ◎ 最高速 ◎ 最高速 ○ 良好 35-38万

⚠️ MacBookの制約事項

熱管理の問題

  • MacBook Pro M4 Proでファンノイズが問題
  • 長時間使用でMac Studioと比べて大きな差
  • 持続性能はデスクトップより劣る

バッテリー駆動時の性能制限

  • 推論中は消費電力が高く、バッテリー駆動では性能制限される可能性
  • 16GB MacBook M2 Proでも量子化技術で学習可能

🎯 用途別最終推奨

軽量コーディング用途(予算20万円以下)

MacBook Air M3 16GB/512GB
- 7B-14Bモデルが実用的
- 持ち運び最優先
- バッテリー持続時間最長

本格的なLLM開発(予算25万円以下)

中古MacBook Pro M2 Pro 16インチ 32GB/1TB
- 32Bモデルまで対応
- 大画面で作業効率向上
- 最高のコスパ

最新性能重視(予算40万円以内)

MacBook Pro M4 Pro 14インチ 24GB/1TB
- 最高の推論速度
- 将来性あり
- ポータブル性も確保

💡 隠れた選択肢

超コスパ重視なら

中古MacBook Pro M1 Max 16インチ 32GB

  • 価格: 約15-18万円
  • 性能: 32Bモデルも実用レベル
  • 注意: バッテリー劣化の可能性

結論: コスト効率を最重視するなら中古M2 Pro 32GBが最適解。新品ならMacBook Air M3 16GBが現実的な選択?

続いて据え置き機のケースも検討してみます

🏆 最もコスト効率の良い構成

1位: Mac mini M4 24GB/512GB

  • 価格: 154,800円
  • 対応可能なモデル: Codestral 7B-14B、Qwen2.5-Coder 14Bクラス
  • 実用性: コーディング用途なら十分快適
  • メリット: 最新アーキテクチャ、低消費電力、コンパクト

2位: Mac mini M4 Pro 24GB/512GB

  • 価格: 218,800円
  • 対応可能なモデル: 最大32Bパラメータまで
  • 実用性: Qwen2.5 32Bで11-12 tokens/s
  • メリット: Thunderbolt 5、より高いGPU性能

💰 予算別の選択肢

超コスト重視(10万円以下)

中古 Mac Studio M1 Max 32GB/512GB
価格: 約15万円 → コスパ最高だが在庫限定

バランス重視(15-20万円)

Mac mini M4 24GB/512GB: 154,800円
→ 7B-14Bモデルが快適動作

性能重視(20-25万円)

Mac mini M4 Pro 24GB/512GB: 218,800円
→ 32Bモデルまで対応、将来性あり

実際のLM Studio性能比較

構成 7Bモデル 14Bモデル 32Bモデル
M4 24GB ◎ 高速 ○ 実用的 △ 制限あり
M4 Pro 24GB ◎ 高速 ◎ 高速 ○ 実用的

🎯 最終推奨

コスト効率なら「Mac mini M4 24GB」一択!

  • 予算15.5万円で最新性能
  • 16GBでも量子化技術でLLM学習可能との実例あり
  • 24GBなら余裕を持って運用可能

追加投資で長期利用なら「M4 Pro 24GB」

  • +6.4万円で大幅な性能向上とThunderbolt 5
  • 32Bクラスのモデルまで快適動作

外部ストレージ併用で512GBでも十分実用的な様子!

目論見にある作業を全て同時にこなそうとした場合の想定

超高負荷なマルチタスク環境を前提とすると、大幅にスペック要件が変わります!この極限マルチタスク開発環境では、推奨構成が劇的に変わります!

📊 メモリ使用量の現実

同時実行時のメモリ消費予測

Android Studio (エミュレータ込み): 6-8GB
Xcode (シミュレータ込み): 6-8GB  
Unity 3D開発: 6-10GB
Flutter開発環境: 2-3GB
Docker コンテナ群: 3-5GB
Figma + Miro: 2-3GB
Discord + Netflix視聴: 3-4GB
LLM推論 (14B-32Bモデル): 8-20GB
macOS システム予約: 4-8GB
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合計予想: 40-69GB

🔥 新しい推奨構成(MacBook)

1位: MacBook Pro M4 Max 16インチ 64GB

  • 価格: 約60-70万円
  • メリット:
    • M4 ProでもUnity開発で高速ビルド性能確認済み
    • 40コアGPU(Unity 3D開発に最適)
    • 64GBで複数IDE同時実行可能
    • 最大4台外部ディスプレイ対応
  • 現実性: ◎ 全要件クリア

2位: MacBook Pro M4 Pro 16インチ 48GB

  • 価格: 約45-50万円
  • メリット:
    • 48GB構成でFlutter、Unity、各種開発環境セットアップ確認済み
    • 20コアGPU(Unity開発に十分)
    • ギリギリ全タスク実行可能
  • 制約: メモリ不足でスワップ発生の可能性

3位: 中古Mac Studio M2 Ultra 64GB

  • 価格: 約30-35万円(中古)
  • メリット:
    • コスパ最高
    • デスクトップで熱管理優秀
    • 76コアGPU(Unity最適)
  • デメリット: ポータブル性なし

⚠️ MacBookの現実的制約

熱制約の深刻さ

Unity + Android Studio + Xcode + Docker同時実行
→ CPU使用率80-90%継続
→ ファン全開、パフォーマンス制限
→ 実質的に持続不可能

バッテリー駆動の非現実性

  • 全負荷時バッテリー持続時間: 約1-2時間
  • 常時AC電源必須

💡 現実的な妥協案

シナリオA: 段階的作業

MacBook Pro M4 Pro 16インチ 48GB/2TB
同時実行を避け、作業を分離:
1. Unity開発時は他IDE停止
2. ネイティブ開発時はUnity停止  
3. LLM使用時は重いアプリ停止

シナリオB: 外部リソース活用

MacBook Pro M4 Pro 14インチ 32GB + クラウド環境
- 重いビルドはクラウドCI/CD
- コンテナはリモート実行
- LLMは軽量モデル(7B-14B)に制限

🏆 最終推奨(現実解)

予算無制限なら

MacBook Pro M4 Max 16インチ 64GB/2TB
価格: 約65万円
→ 全要件を満たす唯一の選択肢

コスパ重視なら

中古Mac Studio M2 Ultra 64GB + 軽量MacBook
Studio価格: 約35万円
MacBook Air価格: 約15万円
合計: 約50万円
→ 自宅は Studio、外出は Air で使い分け

現実的バランス

MacBook Pro M4 Pro 16インチ 48GB/1TB
価格: 約48万円
→ 軽度な妥協で予算と性能を両立

この極限環境ではM4 Max 64GB以外に完全対応は不可能。

同時実行は最大2-3個という現実的な使い方を想定した場合の推奨構成

📊 現実的なメモリ使用量(2-3個同時実行)

よくある組み合わせパターン

パターンA: Unity開発 + Discord + LLM
Unity 3D開発: 6-10GB
Discord + ボイチャ: 1-2GB
LLM推論(14B): 8-12GB
macOS予約: 4-6GB
合計: 19-30GB

パターンB: Flutter + Android Studio + Netflix
Flutter開発: 2-3GB  
Android Studio: 6-8GB
Netflix視聴: 2-3GB
macOS予約: 4-6GB
合計: 14-20GB

パターンC: Xcode + Figma + LLM
Xcode開発: 6-8GB
Figma: 2-3GB
LLM推論(32B): 16-20GB
macOS予約: 4-6GB
合計: 28-37GB

🎯 目論見に対応できる推奨構成(現実的)

1位: MacBook Pro M4 Pro 16インチ 32GB

  • 価格: 約40-42万円
  • 対応力:
    • パターンA,B: ◎ 余裕で対応
    • パターンC: ○ 実用レベル
    • Unity 3D開発: M4 ProでUnityビルド高速化確認済み
  • メリット: 大画面、適度な性能、現実的価格

2位: MacBook Pro M4 Pro 14インチ 32GB

  • 価格: 約35-38万円
  • 対応力: 上記と同等、画面がやや小さい
  • メリット: より軽量、持ち運び優秀

3位: MacBook Pro M3 Pro 16インチ 32GB(型落ち)

  • 価格: 約28-32万円(新品)、20-25万円(中古)
  • 対応力: M4の約85%の性能
  • メリット: 最高のコストパフォーマンス

⚖️ 用途別適性チェック

用途 M4 Pro 32GB M3 Pro 32GB Air M3 24GB
Flutter開発
iOS開発
Android開発
Unity 3D
2-3個同時実行
LLM(32B)
長時間持続性

💰 コスパ最強の選択肢

中古狙いなら

MacBook Pro M2 Pro 16インチ 32GB
価格: 約18-22万円
性能: 要件の90%をクリア
リスク: バッテリー劣化の可能性

新品で安定なら

MacBook Pro M3 Pro 16インチ 32GB
価格: 約28-32万円  
性能: 要件の95%をクリア
メリット: 保証あり、最新に近い

🔧 実用的な運用テクニック

メモリ節約術

  • 段階的開発: Unity使用時は他IDE一時停止
  • 軽量LLM: 7B-14Bモデルを優先使用
  • ブラウザ管理: 不要タブは積極的に閉じる

パフォーマンス最適化

  • 外部ディスプレイ: 複数画面で作業効率向上
  • SSD容量: 最低1TB推奨(スワップ領域確保)
  • クーリング: ラップトップスタンドで熱対策

🏆 最終推奨(バランス重視)

予算40万円以内

MacBook Pro M4 Pro 14インチ 32GB/1TB
価格: 約35-38万円
→ 全要件を現実的にクリア

コスパ最重視

中古 MacBook Pro M2 Pro 16インチ 32GB
価格: 約20万円
→ 90%の要件を半額でクリア

長期使用前提

MacBook Pro M4 Pro 16インチ 32GB/1TB  
価格: 約40万円
→ 大画面で作業効率最高、将来性あり

結論: 2-3個同時実行ならM4 Pro 32GBで十分!中古M2 Proも現実的な選択肢です。
そもそも全部を同時に起動してパラレルワークができるほど器用な人はあまりいないと思うのと、わたしのような老害な貧乏リーマンエンジニアがオフタイムにできる事など限られているわけで、型落ちでそこそこのスペックのマシンでも十分という結論に至りました

本当かどうかは、これから実際に色々と動作して試してみようと思います

もっと良い考察方法などあればアドバイスいただけると嬉しいです

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