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【ネットワーク基礎】VPNの基本

に公開

はじめに

「VPN」というワードを聞いたことがある方が多いことと思います。
Free Wi-fiでの対策として利用したり、会社のリモートワークで使用したり、用途は様々です。
よく聞くワードではありますが、「そもそも何がプライベートで、どうやって安全に通信できているの?」と疑問に思ったことはありませんか?
本記事では、VPNの基本概念や仕組みついてわかりやすくまとめていきます。

VPN(Virtual Private Network)


https://www.value-domain.com/media/vpn/ より

VPNとは、インターネットなどの公衆ネットワークを使いながら、あたかも専用のプライベート回線を使っているかのように、安全な通信を実現する技術です。
他の人も利用しているインターネット上に、自分専用のトンネル(VPN)を作るイメージです。

VPNの主な目的

① セキュアな通信の確保
通信内容を暗号化することで、盗聴や改ざんのリスクを防ぎます。

② 遠隔地から社内ネットワークにアクセス
自宅や外出先から、会社にいるかのようにファイルサーバや社内システムにアクセスできます。

③ IPアドレスの仮想化
接続元のIPアドレスをVPNサーバーのIPに置き換えることで、地域制限の回避などが可能です(プライバシー保護にもつながります)。

VPNの仕組み


https://it-trend.jp/vpn/article/48-0071 より

① トンネリング(Tunneling)
・通信パケットを「カプセル化」して、別の通信パケットの中に包んで送る技術
・まるでトンネルの中を通っているかのように、他からは見えないようにデータを送信します

② 暗号化(Encryption)
・トンネル内の通信内容を読み取られないように暗号化します
・復号できるのは送信側と受信側のみです

この2つの仕組みにより、VPNはインターネット上でも安全な通信を実現します。

VPNの種類

リモートアクセスVPN
個人のPCやスマートフォンから、インターネット経由で社内ネットワークなどに接続するタイプ。
リモートワークでよく利用されます。

拠点間VPN(サイト間VPN)
本社と支社など、複数拠点のネットワークをVPNでつなぎ、一つのネットワークのように運用するタイプ。

まとめ

VPNは、インターネットという公衆回線を使いながら、プライベートな通信を実現できる非常に便利な技術です。
暗号化とトンネリングという2つの仕組みを活用することで、外部からの盗聴や改ざんを防ぎ、安全に社内リソースへアクセスできます。
一般的にプライベートな通信では情報が第三者に漏れやすいため、VPNは有効な手段になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

参考・画像引用元URL

https://www.value-domain.com/media/vpn/
http://office110.jp/security/knowledge/goods/vpn-service
https://business.ntt-east.co.jp/content/cloudsolution/column-319.html
https://www.ctcsp.co.jp/itspice/topic/087

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