【基本】ISPとは
『【基本】インターネットとは?』で、インターネット接続のプロセスで登場したISPは何者で、一体何をしているのか、ざっくりまとめてみました。
ISPとは?
ISPとは、Internet Service Providerの略で、「インターネット接続を提供する会社」のことをさします。
「光回線」「モバイルデータ通信」「Wi-Fi」など、私たちがネットを使えるようにしてくれる「インターネットの入り口」とイメージできます。
したがって、私たちがインターネットに接続するためには、このISP事業者を経由する必要があるのです。
ISPが必要な理由
インターネットは「世界中のコンピュータが繋がった巨大なネットワーク」ですが、一般の人が直接インターネットに接続することはできないためです。
ISPは、「一般ユーザーとインターネットの橋渡し」をしています。
ISPの主な役割
1. インターネットへの「接続」を提供
自宅の光回線(例:フレッツ光)やスマホのモバイルデータ(例:docomo、au、SoftBank)、公衆Wi-Fi(例:コンビニやカフェのWi-Fi)を通じて、地域ごとの小さなネットワークが相互接続されることで、全世界に広がるインターネットが形成されています。
2. IPアドレスの割り当て
IPアドレスはインターネット上の「住所」のようなもの(例:192.168.1.1)
これがないと「どの端末からアクセスしたか」がわかりません。
※IPアドレスについては、別記事にまとめていきます。
また、IPアドレスは大元の組織から割り当てられた、ISP(インターネットサービスプロバイダー)が個人や企業にIPアドレスを貸し出す(割り当てる)方式になっています。
3. Webサイトや動画を「高速で見られるようにする」
データを効率的に転送(例:YouTubeの動画がサクサク再生できる)
インターネットとは、このISPが相互につながって形成される巨大なネットワーク網のことなのです。
ISPの階層構造
簡略化
インターネットは単一のネットワークではなく、異なる規模のISPが階層的に接続することで成り立っています。
ISPには各階層があり、それぞれの特徴を以下にまとめました。
Tier1 ISP(インターネットの基幹) ※図の赤部分
・「インターネットのバックボーン」を所有
※バックボーン:超高速通信網。都市や国、大陸間を結ぶ基幹ネットワーク
・他のTier1 ISPと無料で相互に接続(ピアリング)
・海底ケーブルや国際回線を運用
※ Tier1 ISPは世界に約10社のみと言われており、日本ではNTTなどが該当します。
Tier2 ISP(国/地域の中核) ※図の黄部分
・自社バックボーンは持つが、T ier1への依存あり
・他のTier2とは部分的にピアリング
・エンドユーザーに直接サービス提供
※ ソフトバンクやOCNがこれに該当します。
Tier3 ISP(ローカルプロバイダ) ※図の青部分
・自社バックボーンなし
・Tier1/Tier2からトランジット接続を購入
・地域限定サービスが多い
参考・画像引用元URL
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