Tableau 小技集(4) ~ 背景イメージを使ってマッピングしてみた 〜
Tableau 小技集(4) ~ 背景イメージを使ってマッピングしてみた 〜
はじめに
Tableau 初心者が Viz の作成にあたって、調べたこと、覚えたこと、師匠の助言で知ったテクニックなどを忘れないよう整理しておきます。
今回は、ダッシュボードに地図ではなく背景イメージを配置して、その背景イメージの一部をクリックしたときに、何らかのアクションをさせる方法について調べて試してみました。
(参考)ビューで背景イメージを使用する
(参考)背景イメージの座標を見つける
背景イメージの準備
まずは、背景イメージを用意します。
今回は、以下のようなサムネイルが並んでいるイメージを背景とします。

マッピング情報を準備
背景イメージをマッピングするには、10 進数表記の緯度・経度を用意する必要があります。
今回の場合、緯度・経度の代替として、データソース内に背景イメージのポイントとなる箇所の X 軸、Y 軸の座標値を設定します。
X 軸と Y 軸の調べ方は以下のとおりです。
- 画像ソフト(ペイント など)で背景イメージとなる画像を開く
- ポイントとなる箇所数分、X 軸・Y 軸の座標値を調べていく
Mac の「 Affinity Photo 」では、「情報」タブ(囲み箇所)で確認できます。

また、Windows の「ペイント」では左下の箇所(囲み箇所)で確認できます。

- データソース内に調べた X 軸・Y 軸の座標値を設定
背景イメージ左上の座標を「(X 軸, Y 軸) = (0,0)」として、それを踏まえデータソース内に座標値を設定していきます。
Y 軸を設定する際には、マイナス数値で設定していきます。

背景イメージをワークシートに配置
ワークシートに背景イメージを追加します。
- 「マップ」→「背景イメージ」を選択

- 「背景イメージ」ダイアログボックスが開くので「イメージの追加」をクリック

-
「背景イメージ」ダイアログボックスの設定
「イメージ」タブでは、背景イメージ関する基本的な情報を設定していきます。- ファイルまたは URL ・・ 背景イメージを指定
- X フィールド
- 背景イメージの X 軸にマッピングするフィールドを選択
- 左 ・・ 画像左角の座標値(0)
- 右 ・・ 画像右角の座標値(画像の幅値)
- Y フィールド
- 背景イメージの Y 軸にマッピングするフィールドを選択
- 下 ・・ 画像下角の座標値(画像の高さ値) ※ マイナス値で指定
- 上 ・・ 画像上角の座標値(0)

「オプション」タブでは、背景イメージに関するオプション設定をしていきます。
- アスペクト比の固定 ・・ 変更なし
- 常にイメージ全体を表示 ・・ 「✔」を設定(常に全体を表示しててほしいので)

- 背景イメージをビューに表示
「列」に X 軸のフィールド「 X 」、「行」に Y 軸のフィールド「 Y 」をドラッグ&ドロップします。
「列」「行」に設定したフィールドが、「メジャー」として読み込まれていた場合、表示される背景イメージが小っちゃいです。

この場合は「列」「行」ともに「ディメンション」に変換することで、期待する大きさで背景イメージが表示されるようになります。

背景イメージの調整
配置した背景イメージを使いやすいように調整していきます。
形状マークが表示されている状態です。
この形状マークの表示を消すには、色指定で不透明度を調整しました。

列軸、行軸の表示が不要であれば非表示にします。

背景イメージがマウス操作で、サイズが変わったり移動したりしないようにしておきます。
「マップ」→「地図のオプション」から各オプションの「✔️」を外します。


ツールヒントで表示する内容を確認して必要な情報が表示されるようにします。

あとはダッシュボードに配置して、ダッシュボードアクションでサムネイルのポイントをクリックしたときに、何らかの動作をするように設定するだけです。
Tableau Public Viz Link: 背景イメージを使ってマッピングしてみた
おわりに
背景イメージを上手に使えれば、もっと楽しい Viz が作れるのではないかと思い、いろいろ調べて試してみました。
ほんのちょっとですけど、 Viz 作成の幅が広がったかなと思います。
実際には、まだまだですけどね。
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