Tableau 小技集(3) 〜 サンキーダイアグラムでビジュアル化してみた 〜
Tableau 小技集(3) 〜 サンキーダイアグラムでビジュアル化してみた 〜
はじめに
Tableau DATASaber 挑戦、ほぼ1ヶ月。(ちょっと遅れ気味な感がありあり・・・)
Tableau Viz の作成にあたって、調べたこと、覚えたこと、師匠の助言で知ったテクニックを忘れないよう整理してまとめています。
今回は師匠の助言をもとに調べて試したことをまとめました。
師匠の助言
これは、師匠に ある Viz のレビューを受けたときの助言です。
その Viz では「メジャー①」「メジャー②」「メジャー③」の3データと複数のカテゴリを持つ「ディメンションA」「ディメンションB」間の関係をバブルチャートで表現していました。
以下のような感じ。

指摘は「ツールヒントが表示されないと関係性がわからない」というもので、代替案として「 サンキーダイアグラム を使ってみては」との助言をもらいました。
ごもっともな指摘でしたので、サンキーダイアグラムなるものを使ってみることにしました。
サンキーダイアグラム(Sankey Diagram)とは
実は、サンキーダイアグラム って、初めて聞いた言葉だったのでちょっと調べてみました。
複数のカテゴリ間のデータの流れや量、関係性(モノ・情報・人などの流れや量、関係性)を線や矢印などで視覚的に表現するのに適したグラフとのこと。
例えば、
- Web ページのユーザー閲覧履歴
- 人の移動経路
- メールの開封率

- ノード
データの「始点」「終点」を示す。「始点」側を「ソースノード」、「終点」側を「ターゲットノード」という - リンク
ノード間のデータの流れ、量、関係性を表す。集計されたデータが大きいほど、リンクの太さも大きくなる
上図の例の場合、「顧客区分 = ソースノード」、「カテゴリ = ターゲットノード」、そして「売上 = リンク」ということになります。
サンキーダイアグラムでビジュアル化
Tableau でサンキーダイアグラムを使ってビジュアル化する流れは以下のとおりです。
1. Viz 拡張機能を追加
自分が使っている Tableau Public には、サンキーダイアグラムは標準機能にはありませんでした。
そこで、いろいろ調べたところ、Viz 拡張機能 で追加できることを知りました。
Viz 拡張機能は、Tableau にビジュアル機能を追加できる Webアプリケーションであり、標準機能だけでは、実現が難しい表現や分析を可能にするツール類のことです。
ということで まず、Viz 拡張機能でサンキーダイアグラムを作成できる拡張機能を探して追加します。

+ 拡張機能の追加 をクリックすると、拡張機能の選択画面に移ります。
そこで、サンキーダイアグラムの拡張機能を探します。

たまたま先頭にありましたので、この 「 Sankey 」という拡張機能を追加することにしました。

「Sankey」をクリックして開いたウインドウの記載内容を確認、これで良ければ、Open をクリックして拡張機能を追加します。
拡張機能が追加されると、「マーク」カードで サンキー が選択できるようになります。

これで、サンキーダイアグラムを作成する準備が整いました。
2. サンキーダイアグラムを作成
準備が整ったところで、さっそくサンキーダイアグラムの作成です。
- ソースノードとなる「ディメンションA」を「マーク」エリアの
レベルへドラッグ&ドロップ - ターゲットノードとなる「ディメンションB」を「マーク」エリアの
レベルへドラッグ&ドロップ - リンクとなる「メジャー①」を「マーク」エリアの
リンクへドラッグ&ドロップ
ひとまず、これでサンキーダイアグラムはできるんですが、もともとやりたかったことは、「メジャー①」「メジャー②」「メジャー③」の3データと「ディメンションA」「ディメンションB」間の関係を表現することだったので、「パラメータ」と「計算フィールド」を使ってグラフ表示を切り替えられるようにしました。
で、できたのが以下のとおりです。
ちなみに、書式設定の拡張機能 では、外観、フォント、カラーの設定ができます。

Tableau Public Viz Link : サンキーダイアグラムでビジュアル化してみた
おわりに
今回、師匠の助言で、サンキーダイアグラムというものを知り、その過程で、Tableau の Viz 拡張機能も使い方を知ることができました。
学んだこと、調べたこと、試したことは、忘れずに使いこなしていければと思っています。
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