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【AWS SAA-C03】ストレージ比較

2025/01/08に公開

以下に Amazon FSxEBS(Elastic Block Store)EFS(Elastic File System)S3(Simple Storage Service) を比較し、それぞれの違いを表形式でまとめました。


ストレージサービスの比較

特徴/用途 Amazon FSx EBS EFS S3
ストレージタイプ ファイルストレージ ブロックストレージ ファイルストレージ オブジェクトストレージ
ユースケース 特定のファイルシステムの要件(例: Windows, Lustre)に適応 データベース、OS、トランザクション ファイル共有、複数インスタンスの同時アクセス バックアップ、アーカイブ、大量データ
プロトコル NFS、SMB(タイプによる) ローカルブロックデバイス NFS HTTP/HTTPS
スケーラビリティ 容量はプロビジョニング 容量はプロビジョニング 容量は自動スケーリング 容量は無制限
可用性と耐久性 AZ間で冗長化(選択したFSxタイプに依存) 単一AZまたはマルチAZで利用可能 複数AZでデータを冗長化 複数AZでデータを冗長化
アクセス共有 複数インスタンスで共有可能(FSxタイプに応じて制限あり) 単一インスタンス 複数インスタンスで共有可能 アプリケーション全体で共有可能
パフォーマンス 高スループット(Lustreなど) 高スループット、低レイテンシ 高スループット、低レイテンシ 高スループットだがレイテンシは高め
データ整合性 高い(ファイルシステムによる) 高い 高い オブジェクト整合性
コスト効率 高性能が必要な場合に最適 高性能だが、固定コストが発生 コスト効率は良いが性能は用途次第 コスト効率が非常に高い

主要な違い

  1. ストレージタイプ

    • FSx は特定のファイルシステム(Windows、Lustre、NetApp ONTAP、OpenZFSなど)をクラウド上で再現。
    • EBS はOSやデータベースなどの高スループットなブロックストレージ。
    • EFS はNFSプロトコルを使用する共有ファイルストレージ。
    • S3 はオブジェクトストレージで、大規模なデータのバックアップやアーカイブ向け。
  2. 共有アクセス

    • FSxEFS は複数のEC2インスタンスやサービスから同時アクセスが可能。
    • EBS は単一インスタンス専用(必要に応じてマルチアタッチが可能だが、用途は制限される)。
  3. スケーラビリティ

    • FSxEBS は容量を事前にプロビジョニング。
    • EFSS3 は自動的にスケールする。
  4. ユースケース

    • FSx は既存のオンプレミスアプリケーション(例: Windowsアプリケーション、HPCなど)をクラウドへ移行する際に適している。
    • EBS はトランザクションの多いアプリケーション(例: データベース)。
    • EFS は複数のEC2インスタンスやKubernetesコンテナ間で共有ストレージが必要な場合に最適。
    • S3 はバックアップやアーカイブ、データレイクとしての利用に向いている。

試験対策ポイント

  1. 選択基準を理解

    • FSx は特定のファイルシステム(例: Windows File Server、Lustre)に依存する要件がある場合に選択。
    • EBS はブロックストレージを必要とする場合(OS、データベース)。
    • EFS は複数インスタンスから同時アクセスする必要があるファイルストレージ。
    • S3 は大容量データの保管やバックアップに最適。
  2. ユースケースに基づく設問

    • 試験では、特定のユースケースに基づき、最適なストレージサービスを選択する問題が出題される。

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