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【AWS SAA-C03】AWS Storage Gateway とは?
AWS Storage Gateway は、オンプレミス環境とAWSクラウド間でのストレージ統合を簡単に実現するためのハイブリッドクラウドストレージサービスです。ローカルのアプリケーションからクラウドストレージを利用できるようにし、バックアップやアーカイブ、データ移行を効率化します。
特徴
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ハイブリッドストレージ統合
- オンプレミスのデータをAWSクラウドに簡単に移行・統合できる。
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複数モードの提供
- File Gateway: ファイルデータをS3に保存。NFSまたはSMBプロトコルを使用。
- Volume Gateway: ブロックデータを保存。iSCSIプロトコルを使用。
- Tape Gateway: 仮想テープデバイスとして動作し、バックアップをAmazon S3やGlacierに保存。
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コスト効率
- オンプレミスのストレージ容量を節約し、クラウドストレージのコスト効率を活用。
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シームレスな統合
- アプリケーションはオンプレミスのストレージと同様にデータにアクセス可能。
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データの可用性と耐久性
- データはAWSクラウドに保存されるため、可用性と耐久性が向上。
モード別の詳細
モード | 用途 | 特徴 |
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File Gateway | ファイル共有とバックアップ | ファイルデータをS3オブジェクトとして保存。NFS/SMBプロトコル対応。 |
Volume Gateway | ブロックストレージのバックアップとスナップショット | データをEBSスナップショットとしてクラウドに保存。キャッシュモードとストアモードを提供。 |
Tape Gateway | バックアップとアーカイブ(仮想テープライブラリ) | 仮想テープとして動作。Amazon S3またはGlacierにデータを保存し、長期保存に最適。 |
ユースケース
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データバックアップ
- オンプレミスのデータをAWSクラウドに自動バックアップ。
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災害復旧(DR)
- ローカルストレージに保存されたデータをクラウドにミラーリングして、DRソリューションを実現。
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データ移行
- オンプレミスからクラウドへの段階的なデータ移行。
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長期アーカイブ
- 古いデータを仮想テープやS3/Glacierに保存し、オンプレミスのストレージ容量を節約。
AWS SAA-C03 試験で覚えるべきポイント
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Storage Gateway のモード
- File Gateway → ファイルをS3に保存(NFS/SMB)。
- Volume Gateway → ブロックストレージ(キャッシュモード/ストアモード)。
- Tape Gateway → 仮想テープデバイスとして動作。
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ユースケースに応じた選択
- バックアップとアーカイブ → Tape Gateway
- ファイルベースのストレージ統合 → File Gateway
- ブロックストレージの拡張 → Volume Gateway。
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コスト効率とスケーラビリティ
- Storage Gateway を使用することで、オンプレミスのストレージコストを削減し、クラウドのスケーラビリティを活用可能。
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統合性
- アプリケーションが変更なしでオンプレミスとクラウドを連携できる。
Storage Gatewayと他のストレージサービスの比較
特徴/用途 | Storage Gateway | S3 | EFS | EBS |
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ストレージタイプ | ハイブリッド(オンプレとクラウド) | オブジェクトストレージ | ファイルストレージ | ブロックストレージ |
ユースケース | バックアップ、アーカイブ、移行 | 大容量データの保管・分析 | EC2間の共有ストレージ | 高スループットなデータベース |
統合性 | オンプレミスとの連携が得意 | AWSクラウド内で利用 | 複数インスタンスで共有 | 単一インスタンス向け |
まとめ
AWS Storage Gateway は、オンプレミスとクラウドのハイブリッドストレージソリューションとして、特定のユースケースに非常に有効です。試験では、どのモードをどのシナリオで選ぶべきかを正確に理解することが重要です。
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