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【AWS SAA-C03】AWS Storage Gateway とは?

2025/01/08に公開

AWS Storage Gateway は、オンプレミス環境とAWSクラウド間でのストレージ統合を簡単に実現するためのハイブリッドクラウドストレージサービスです。ローカルのアプリケーションからクラウドストレージを利用できるようにし、バックアップやアーカイブ、データ移行を効率化します。


特徴

  1. ハイブリッドストレージ統合

    • オンプレミスのデータをAWSクラウドに簡単に移行・統合できる。
  2. 複数モードの提供

    • File Gateway: ファイルデータをS3に保存。NFSまたはSMBプロトコルを使用。
    • Volume Gateway: ブロックデータを保存。iSCSIプロトコルを使用。
    • Tape Gateway: 仮想テープデバイスとして動作し、バックアップをAmazon S3やGlacierに保存。
  3. コスト効率

    • オンプレミスのストレージ容量を節約し、クラウドストレージのコスト効率を活用。
  4. シームレスな統合

    • アプリケーションはオンプレミスのストレージと同様にデータにアクセス可能。
  5. データの可用性と耐久性

    • データはAWSクラウドに保存されるため、可用性と耐久性が向上。

モード別の詳細

モード 用途 特徴
File Gateway ファイル共有とバックアップ ファイルデータをS3オブジェクトとして保存。NFS/SMBプロトコル対応。
Volume Gateway ブロックストレージのバックアップとスナップショット データをEBSスナップショットとしてクラウドに保存。キャッシュモードとストアモードを提供。
Tape Gateway バックアップとアーカイブ(仮想テープライブラリ) 仮想テープとして動作。Amazon S3またはGlacierにデータを保存し、長期保存に最適。

ユースケース

  1. データバックアップ

    • オンプレミスのデータをAWSクラウドに自動バックアップ。
  2. 災害復旧(DR)

    • ローカルストレージに保存されたデータをクラウドにミラーリングして、DRソリューションを実現。
  3. データ移行

    • オンプレミスからクラウドへの段階的なデータ移行。
  4. 長期アーカイブ

    • 古いデータを仮想テープやS3/Glacierに保存し、オンプレミスのストレージ容量を節約。

AWS SAA-C03 試験で覚えるべきポイント

  1. Storage Gateway のモード

    • File Gateway → ファイルをS3に保存(NFS/SMB)。
    • Volume Gateway → ブロックストレージ(キャッシュモード/ストアモード)。
    • Tape Gateway → 仮想テープデバイスとして動作。
  2. ユースケースに応じた選択

    • バックアップとアーカイブ → Tape Gateway
    • ファイルベースのストレージ統合 → File Gateway
    • ブロックストレージの拡張 → Volume Gateway
  3. コスト効率とスケーラビリティ

    • Storage Gateway を使用することで、オンプレミスのストレージコストを削減し、クラウドのスケーラビリティを活用可能。
  4. 統合性

    • アプリケーションが変更なしでオンプレミスとクラウドを連携できる。

Storage Gatewayと他のストレージサービスの比較

特徴/用途 Storage Gateway S3 EFS EBS
ストレージタイプ ハイブリッド(オンプレとクラウド) オブジェクトストレージ ファイルストレージ ブロックストレージ
ユースケース バックアップ、アーカイブ、移行 大容量データの保管・分析 EC2間の共有ストレージ 高スループットなデータベース
統合性 オンプレミスとの連携が得意 AWSクラウド内で利用 複数インスタンスで共有 単一インスタンス向け

まとめ

AWS Storage Gateway は、オンプレミスとクラウドのハイブリッドストレージソリューションとして、特定のユースケースに非常に有効です。試験では、どのモードをどのシナリオで選ぶべきかを正確に理解することが重要です。

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