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【AWS SAA-C03】Amazon RDS (Relational Database Service) とは?

2025/01/08に公開

Amazon RDS は、AWSが提供するフルマネージドのリレーショナルデータベースサービスです。データベースのプロビジョニング、スケーリング、バックアップ、パッチ適用などの運用管理タスクを自動化し、アプリケーション開発者がデータベース管理の手間を減らせるよう設計されています。


対応するデータベースエンジン

Amazon RDSは以下のリレーショナルデータベースエンジンをサポートしています:

データベースエンジン 特徴
Amazon Aurora 高性能、スケーラブル、MySQL互換およびPostgreSQL互換のエンジン。
MySQL オープンソースのデータベースで広く利用されている。
PostgreSQL 高度な機能を持つオープンソースデータベース。
MariaDB MySQLのフォークとして開発されたオープンソースデータベース。
Oracle 商用データベースで広く利用されるエンタープライズデータベース。
Microsoft SQL Server Windowsアプリケーションと統合可能な商用データベース。

特徴

  1. フルマネージド

    • データベースのセットアップ、パッチ適用、バックアップ、モニタリングを自動化。
  2. スケーラビリティ

    • コンピューティングリソースとストレージ容量を柔軟にスケールアップまたはスケールダウン可能。
  3. 高可用性

    • マルチAZ配置により、障害発生時でも自動フェイルオーバーで高可用性を確保。
  4. バックアップとリストア

    • 自動バックアップやポイントインタイムリカバリが利用可能。
  5. セキュリティ

    • データは転送中および保存中に暗号化可能(AWS KMSを使用)。
    • IAMポリシーでアクセス制御を設定。
  6. 監視と管理

    • CloudWatchやPerformance Insightsを使用した詳細なモニタリング。

ユースケース

  1. ウェブアプリケーション

    • データベースが必要なWebやモバイルアプリケーションのバックエンド。
  2. データウェアハウス

    • トランザクションデータを効率的に処理。
  3. エンタープライズアプリケーション

    • OracleやSQL Serverを必要とするビジネスアプリケーション。
  4. 災害復旧

    • マルチAZ配置を活用した高可用性とデータ保護。

Amazon Aurora と RDS の違い

特徴 Amazon Aurora Amazon RDS
性能 RDSの最大5倍のスループット データベースエンジンによる性能に依存
互換性 MySQL、PostgreSQL互換 MySQL、PostgreSQL、Oracle、SQL Serverなど
スケーリング ストレージが自動スケーリング ストレージのスケールアップが手動
コスト 一般的にRDSより高い Auroraよりコスト効率が高い

AWS SAA-C03 試験で覚えるべきポイント

  1. RDSの用途

    • リレーショナルデータベースが必要な場合に使用。
    • マネージドサービスで運用負荷を削減。
  2. 高可用性(マルチAZ)

    • 障害発生時に自動でフェイルオーバー。
    • 可用性が求められるアプリケーションでは必須。
  3. 自動バックアップ

    • ポイントインタイムリカバリが可能。
    • バックアップの保存期間を設定可能(デフォルト7日間)。
  4. Auroraとの違い

    • AuroraはRDSよりも高性能でスケーラブルだが、コストが高い。
    • RDSはAuroraほど高性能でなくてもよい場合に使用。
  5. セキュリティ

    • 保存中(EBS暗号化)と転送中(SSL/TLS)のデータ暗号化。
    • VPCやセキュリティグループを活用してアクセス制御。
  6. リードレプリカ

    • RDS MySQL、PostgreSQL、MariaDBはリードレプリカを使用可能。
    • Auroraではグローバルリードレプリカも利用可能。
  7. 料金

    • 使用するエンジン、インスタンスタイプ、ストレージ量、I/Oリクエスト数によって異なる。

RDSと他のデータベースサービスとの比較

特徴 RDS DynamoDB ElastiCache
ストレージタイプ リレーショナル NoSQL インメモリ
ユースケース トランザクション処理 スケーラブルなキー/バリューストア 高速なキャッシュとセッション管理
スケーラビリティ ストレージとインスタンスを手動管理 自動スケーリング 手動でキャッシュクラスターを管理
クエリ機能 SQLクエリ対応 SQL非対応 非対応

まとめ

AWS SAA-C03試験では、RDSのエンジン、ユースケース、機能(マルチAZ、リードレプリカ、バックアップなど)をしっかり覚えることが重要です。また、Auroraとの違いやDynamoDBなどの他のデータベースサービスとの違いも問われることが多いです。

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