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【AWS SAA-C03】Amazon RDS (Relational Database Service) とは?
Amazon RDS は、AWSが提供するフルマネージドのリレーショナルデータベースサービスです。データベースのプロビジョニング、スケーリング、バックアップ、パッチ適用などの運用管理タスクを自動化し、アプリケーション開発者がデータベース管理の手間を減らせるよう設計されています。
対応するデータベースエンジン
Amazon RDSは以下のリレーショナルデータベースエンジンをサポートしています:
データベースエンジン | 特徴 |
---|---|
Amazon Aurora | 高性能、スケーラブル、MySQL互換およびPostgreSQL互換のエンジン。 |
MySQL | オープンソースのデータベースで広く利用されている。 |
PostgreSQL | 高度な機能を持つオープンソースデータベース。 |
MariaDB | MySQLのフォークとして開発されたオープンソースデータベース。 |
Oracle | 商用データベースで広く利用されるエンタープライズデータベース。 |
Microsoft SQL Server | Windowsアプリケーションと統合可能な商用データベース。 |
特徴
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フルマネージド
- データベースのセットアップ、パッチ適用、バックアップ、モニタリングを自動化。
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スケーラビリティ
- コンピューティングリソースとストレージ容量を柔軟にスケールアップまたはスケールダウン可能。
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高可用性
- マルチAZ配置により、障害発生時でも自動フェイルオーバーで高可用性を確保。
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バックアップとリストア
- 自動バックアップやポイントインタイムリカバリが利用可能。
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セキュリティ
- データは転送中および保存中に暗号化可能(AWS KMSを使用)。
- IAMポリシーでアクセス制御を設定。
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監視と管理
- CloudWatchやPerformance Insightsを使用した詳細なモニタリング。
ユースケース
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ウェブアプリケーション
- データベースが必要なWebやモバイルアプリケーションのバックエンド。
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データウェアハウス
- トランザクションデータを効率的に処理。
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エンタープライズアプリケーション
- OracleやSQL Serverを必要とするビジネスアプリケーション。
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災害復旧
- マルチAZ配置を活用した高可用性とデータ保護。
Amazon Aurora と RDS の違い
特徴 | Amazon Aurora | Amazon RDS |
---|---|---|
性能 | RDSの最大5倍のスループット | データベースエンジンによる性能に依存 |
互換性 | MySQL、PostgreSQL互換 | MySQL、PostgreSQL、Oracle、SQL Serverなど |
スケーリング | ストレージが自動スケーリング | ストレージのスケールアップが手動 |
コスト | 一般的にRDSより高い | Auroraよりコスト効率が高い |
AWS SAA-C03 試験で覚えるべきポイント
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RDSの用途
- リレーショナルデータベースが必要な場合に使用。
- マネージドサービスで運用負荷を削減。
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高可用性(マルチAZ)
- 障害発生時に自動でフェイルオーバー。
- 可用性が求められるアプリケーションでは必須。
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自動バックアップ
- ポイントインタイムリカバリが可能。
- バックアップの保存期間を設定可能(デフォルト7日間)。
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Auroraとの違い
- AuroraはRDSよりも高性能でスケーラブルだが、コストが高い。
- RDSはAuroraほど高性能でなくてもよい場合に使用。
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セキュリティ
- 保存中(EBS暗号化)と転送中(SSL/TLS)のデータ暗号化。
- VPCやセキュリティグループを活用してアクセス制御。
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リードレプリカ
- RDS MySQL、PostgreSQL、MariaDBはリードレプリカを使用可能。
- Auroraではグローバルリードレプリカも利用可能。
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料金
- 使用するエンジン、インスタンスタイプ、ストレージ量、I/Oリクエスト数によって異なる。
RDSと他のデータベースサービスとの比較
特徴 | RDS | DynamoDB | ElastiCache |
---|---|---|---|
ストレージタイプ | リレーショナル | NoSQL | インメモリ |
ユースケース | トランザクション処理 | スケーラブルなキー/バリューストア | 高速なキャッシュとセッション管理 |
スケーラビリティ | ストレージとインスタンスを手動管理 | 自動スケーリング | 手動でキャッシュクラスターを管理 |
クエリ機能 | SQLクエリ対応 | SQL非対応 | 非対応 |
まとめ
AWS SAA-C03試験では、RDSのエンジン、ユースケース、機能(マルチAZ、リードレプリカ、バックアップなど)をしっかり覚えることが重要です。また、Auroraとの違いやDynamoDBなどの他のデータベースサービスとの違いも問われることが多いです。
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