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【AWS SAA-C03】Amazon Aurora とは?

2025/01/09に公開

Amazon Aurora は、AWSが提供する高性能かつスケーラブルなリレーショナルデータベースエンジンです。Auroraは、MySQLPostgreSQL 互換の2つのバージョンを提供し、エンタープライズグレードの性能、スケーラビリティ、可用性を持ちながら、商用データベースの1/10程度のコストで利用できます。


特徴

  1. 高性能

    • 標準的なMySQLの最大5倍、PostgreSQLの最大3倍のスループットを提供。
  2. スケーラブル

    • ストレージは10GB単位で自動スケーリング(最大128TBまで対応)。
    • 最大15個のリードレプリカを作成して読み取りトラフィックを分散。
  3. 高可用性

    • マルチAZ構成がデフォルトで組み込まれ、データは6つのコピーが3つのAZ間でレプリケートされる。
    • 自動フェイルオーバーにより、障害発生時にも迅速に復旧可能。
  4. セキュリティ

    • データは保存時および転送中に暗号化。
    • VPC内で動作し、ネットワークレベルでのセキュリティが確保される。
  5. 互換性

    • MySQLまたはPostgreSQLと互換性があるため、既存のツールやアプリケーションがそのまま利用可能。
  6. コスト効率

    • 商用データベース(例: Oracle、SQL Server)の1/10程度のコストで高性能を実現。

ユースケース

  1. 高トラフィックのウェブアプリケーション

    • eコマースサイトやゲームアプリなど、高負荷に対応可能。
  2. データ分析

    • 高スループットでリアルタイムデータ分析。
  3. 金融アプリケーション

    • ミッションクリティカルなワークロード向け。
  4. エンタープライズデータベース

    • 大量のデータを処理するシステムで高可用性が必要な場合。

Amazon Aurora の主要機能

機能 説明
Aurora Serverless オンデマンドで自動スケールし、コスト効率を最適化するサーバーレスオプション。
Global Database 最大5つのリージョンにデータをレプリケート。災害復旧やグローバルアプリケーションに対応。
バックアップとリストア 自動バックアップ、ポイントインタイムリカバリ(PITR)、継続的なスナップショットを提供。
リードレプリカ 最大15個のリードレプリカを作成して、読み取りトラフィックを分散。
スケーリング ストレージと計算リソースを独立してスケール可能。

AuroraとRDSの比較

特徴 Amazon Aurora Amazon RDS
性能 MySQLの5倍、PostgreSQLの3倍のスループット 各データベースエンジンの標準性能
スケーラビリティ ストレージ自動スケーリング(最大128TB) ストレージ自動スケーリング可能
可用性 3つのAZ間でデータを6つのコピーで保持 マルチAZオプションあり
コスト 高性能のためやや高価 一般的にAuroraより安価
サポートエンジン MySQL、PostgreSQL互換 MySQL、PostgreSQL、MariaDB、SQL Server、Oracle

AWS SAA-C03 試験で覚えるべきポイント

  1. Aurora の性能とスケーラビリティ

    • 高スループット、高可用性を備えたMySQL/PostgreSQL互換エンジン。
    • ストレージが自動的にスケール(10GB単位)。
  2. Aurora Serverless

    • オンデマンドでスケールし、使用量に応じて課金されるサーバーレスオプション。
    • トラフィックの変動が激しいアプリケーションに最適。
  3. グローバルデータベース

    • 複数リージョンにデータを同期。災害復旧やグローバルアプリケーションに適している。
  4. リードレプリカ

    • 最大15個のリードレプリカで読み取り性能を大幅に向上。
  5. バックアップと復元

    • 自動バックアップ、PITR、継続的なスナップショットが可能。
  6. RDSとの違い

    • RDSのMySQLやPostgreSQLを使う場合に比べ、Auroraは高性能だがやや高コスト。

試験対策ポイントまとめ

  • Auroraのユースケース:

    • 高トラフィック、高可用性、高スケーラビリティが必要なアプリケーション向け。
    • サーバーレスオプションを活用したコスト最適化。
  • AuroraとRDSの選択基準:

    • Auroraは高性能を必要とする場合に選択。RDSは一般的なユースケースで十分。
  • スケーラビリティ:

    • ストレージ自動スケーリング(最大128TB)が可能。
  • グローバルデータベース:

    • 複数リージョン間でのデータ同期をサポート。

試験では、「どのユースケースにどのデータベースを選ぶべきか」を問う問題が出題されることが多いです。Auroraの特徴とRDS他エンジンとの違いをしっかり理解しておくことが重要です!

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