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【AWS SAA-C03】Amazon Keyspaces とは?

2025/01/09に公開

Amazon Keyspaces (for Apache Cassandra) は、AWSが提供するフルマネージド型のNoSQLデータベースサービスです。Apache Cassandraと互換性があり、スケーラブルで高可用性のある分散データベースを提供します。オンプレミスや既存のCassandraベースのアプリケーションをAWSに移行する際に最適です。


特徴

  1. Apache Cassandra 互換

    • Cassandra Query Language (CQL) に完全対応。
    • 既存のCassandraツールやアプリケーションをAWSに移行可能。
  2. フルマネージド

    • サーバーレス設計のため、インフラ管理が不要。
    • プロビジョニング、パッチ適用、バックアップが自動化。
  3. スケーラビリティ

    • 自動スケーリングで、トラフィックに応じてスループットを調整。
    • 数万のリクエスト/秒を処理可能。
  4. 高可用性と耐障害性

    • マルチAZ配置による高可用性。
    • データは複数のアベイラビリティゾーンで冗長化。
  5. セキュリティ

    • データは保存時および転送時に暗号化。
    • IAMを使用したアクセス制御。
  6. 料金モデル

    • 容量や使用したスループットに基づく従量課金制。

ユースケース

  1. IoTデータ管理

    • 大量のセンサーやデバイスデータをリアルタイムで収集・管理。
  2. レコメンデーションシステム

    • ユーザーの行動履歴を保存し、パーソナライズされたおすすめを提供。
  3. セッション管理

    • ウェブアプリケーションでのセッションデータを高速で保存・取得。
  4. 時系列データの保存

    • 日時ベースのデータを効率的に管理(例: ログデータ、取引履歴)。
  5. 分散データベースの移行

    • Cassandra環境をAWSに移行し、運用負荷を削減。

AWS SAA-C03 試験で覚えるべきポイント

  1. Cassandra 互換性

    • Keyspacesは、Apache CassandraのCQLに準拠している。
    • 既存のCassandraアプリケーションを変更なしで移行可能。
  2. フルマネージドの利便性

    • 手動でのクラスタ構築やメンテナンスが不要。
    • サーバーレス設計で運用コストを削減。
  3. スケーラビリティ

    • 自動スケーリングにより、大量のトラフィックや高スループットに対応。
  4. 高可用性と冗長性

    • マルチAZ配置により、耐障害性と可用性を確保。
  5. 料金モデル

    • 使用したスループット(読み取り/書き込み)とストレージに基づいた課金。
  6. ユースケースの理解

    • 特にIoT、時系列データ、セッション管理、レコメンデーションに適している。

Amazon Keyspaces と 他のAWS NoSQLサービスの比較

特徴 Amazon Keyspaces Amazon DynamoDB Amazon ElastiCache
ストレージタイプ NoSQL(カラム指向) NoSQL(キー/バリュー) インメモリ
ユースケース Cassandraアプリの移行、時系列データ 高スループットなアプリ、IoT キャッシュ、セッション管理
スケーラビリティ 自動スケーリング 自動スケーリング 手動または自動スケーリング
クエリ言語 CQL(Cassandra Query Language) キー/バリュー操作API 非対応

まとめ

AWS SAA-C03試験では、KeyspacesがCassandra互換のフルマネージド型NoSQLデータベースであること、およびDynamoDBやElastiCacheとの違いを理解しておくことが重要です。また、特定のユースケース(IoT、セッション管理、時系列データ保存など)に適した選択肢としてKeyspacesを活用する設問が出題される可能性があります。

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