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【AWS SAA-C03】AWS S3のストレージクラス比較

2025/01/08に公開

概要

AWS SAA-C03試験対策として覚えておくべきAmazon S3のストレージクラスとその特徴を表形式でまとめたものです。


AWS S3のストレージクラスと特徴

ストレージクラス 主な用途 耐久性 可用性 特徴
S3 Standard 頻繁にアクセスされるデータ向け 99.999999999%(11の9) 99.99% 高速アクセス、低遅延。複数AZに自動レプリケーション。高可用性。
S3 Intelligent-Tiering アクセス頻度が不明なデータ向け 99.999999999%(11の9) 99.9% アクセスパターンに基づいて自動でストレージ階層を変更し、コスト最適化を実現。
S3 Standard-IA 頻度が低いが即時アクセスが必要なデータ向け 99.999999999%(11の9) 99.9% ストレージコストは低いが、取り出し時のコストが発生。複数AZにレプリケーション。
S3 One Zone-IA 頻度が低いデータ向け(低可用性許容) 99.999999999%(11の9) 99.5% 1つのAZにのみ保存。コストが低いが、AZ障害に弱い。
S3 Glacier Instant Retrieval 即時アクセスが必要なアーカイブデータ向け 99.999999999%(11の9) 99.99% 数ミリ秒で取り出し可能。低コストのアーカイブストレージ。
S3 Glacier Flexible Retrieval 長期間アクセスしないアーカイブデータ向け 99.999999999%(11の9) 99.99% 数分〜数時間で取り出し可能。さらに低コストのアーカイブストレージ。
S3 Glacier Deep Archive 長期間保存するデータ向け(最も低コスト) 99.999999999%(11の9) 99.99% 12時間以上の取り出し時間が必要。最も低コストで長期間の保存に最適。
S3 Outposts オンプレミスでのデータ保存 99.999999999%(11の9) 地域のOutposts構成に依存 AWS Outposts環境でS3の機能を利用。データをオンプレミスで保持しつつクラウドの利便性を享受。

試験対策ポイント

  1. 選択基準

    • データのアクセス頻度取り出し速度の要件を理解することが重要。
    • 頻繁にアクセス → S3 Standard
      アクセス頻度が低い → S3 Standard-IA
      アーカイブ用 → S3 Glacier
  2. コスト最適化

    • アクセスパターンが不明な場合は、S3 Intelligent-Tieringで自動階層化を使用。
    • アーカイブデータでコストを抑える場合は、S3 Glacier Deep Archive
  3. 耐久性

    • 全てのストレージクラスで 11の9(99.999999999%) のデータ耐久性を提供。
  4. 可用性

    • S3 Standardが最も高可用性(99.99%)。
    • コスト重視の場合は One Zone-IA を選択。
  5. ユースケース例

    • S3 Standard: 日々のデータ分析。
    • S3 Standard-IA: 月次レポート。
    • S3 Glacier Deep Archive: 法規制に基づく長期間データ保存。

試験問題では、ユースケースに基づき「どのストレージクラスが最適か」を選択する形式で出題されることがあります。この表を活用し、選択基準を把握しておくと有利

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