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MDM管理下(仕事用プロファイル)Androidスマホの機種変更の注意点(Pixel5 → Pixel 6への移行の記録)
結論
仕事用プロファイルは移行されません。
移行元の機種に入っていた個人用プロファイルのみが移行対象です。
確認環境
- 機種: Pixel 5(SIM フリー版/128GB)から Pixel 6(SIM フリー版/256GB)への移行
- Pixel 5 は Android 12 にアップデート済み
- MDM: Google Workspace のエンドポイント管理
移行前の準備
- 移行元のAndroid OSおよびセキュリティアップデートは最新の状態にしておくこと
- 時間は60分ほどを見込んでおくこと
- 移行元、移行先それぞれスマートフォンのバッテリーを80%以上にしておくこと
アプリ
認証ストア系、もしくは同時利用が1デバイスのみ系の2つはバックアップなり移行手続きを確認しておくこと。
認証ストア系には、MFA(多要素認証)や1passwordといったパスワードマネージャーがあります。
同時利用が1デバイスのみ系には、LINEを筆頭にゲームなどがあります。
- MFA 系
- バックアップをしておくこと
- Google Authenticator なら "アカウント移行" で QR コードでExport/Import可能
- 1password
- LINE
移行の手順
デバイスの移行ガイド、もしくは 新しい Android スマートフォンに切り替える に沿って行いましょう。
Google アカウントを始めとした認証情報が手元にあれば、なんとかなります。認証ストア系の情報は忘れずにバックアップしましょう。
移行されない情報
WI-Fiや日本語入力設定といったOS関連、アプリ "自体" と、ほとんどの情報が移行されますが、以下は移行されません。
- ダウンロード SIM(eSIM)
- 再発行です
- APN(アクセスポイントネットワーク)
- 手動で入力します
- アプリ固有の設定情報
- アプリは「インストール」されますが、設定までは移行されません。そのため、移行先で初回起動時にログインや設定を行う必要があります。
- 仕事用プロファイル
- 移行されません。 [設定] > [パスワードとアカウント] から MDM 管理下にあるアカウントを追加して、仕事用のプロファイルを作るところからスタートです。
かたづけ
移行に使ったバックアップ(特に認証情報)は適切に破棄しましょう。
別件: Pixel 6 で気を付けたいのが「プライバシーフィルタ」の利用
プライバシーフィルターのような偏光型保護フィルムは、Pixel 6のディスプレイ内指紋認証センサーの動作を阻害するようで、指紋認証によるロック解除がほぼできません。
そのため、スマートフォンの運用ルールにおいてプライバシーフィルターの利用が義務付けられている場合は、指紋認証以外のロック解除方法を選択することになります。
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