AWS未経験者が約1年でAWS認定を12冠した話
記事で得られる情報
- AWS未経験者がAWS認定12冠するまでの期間
- 学習方法とおすすめの学習コンテンツ
- 受験時の注意点
取得までの期間
取得した期間は上記の通りです。 別の領域に取り組んでいた期間を省くと、約1年です。
2020年9月~10月
- 取得した資格
- AWS Certified Solutions Architect – Associate
クラウドについて学ぶ決意をし、この資格から学習を開始。約2ヶ月で取得
2021年1月~3月
- 取得した資格
- AWS Certified Solutions Architect – Professional
Associateのみで留まるのではなく、Professionalまで取得できればよりAWSのことを知ることができると思い、”AWS Certified Solutions Architect – Professional”の学習を開始。約2ヶ月で取得。
2021年5月~2022年1月
- 取得した資格(取得順に掲載)
- AWS Certified SysOps Administrator – Associate
- AWS Certified Developer – Associate
- AWS Certified Cloud Practitioner
- AWS Certified DevOps Engineer – Professional
- AWS Certified Database – Specialty
- AWS Certified Security – Specialty
- AWS Certified Advanced Networking – Specialty
- AWS Certified Data Analytics – Specialty
- AWS Certified Machine Learning – Specialty
どうせ資格を取るなら、存在するAWS認定資格を全て取得してしまおうと決意し、残り全てのAWS認定(9つ)の学習を開始。約8ヶ月で取得。
- 取得順の経緯
まずはSpecialty以外の取得を目指しました。その取得順は以下の通りです。- Associateレベル×2
- Cloud Practitioner
- DevOps Engineer – Professional
Specialtyの学習順は、対策本が出版されていたAWS Certified Database – Specialtyを最初に取得し、難易度を確認。その後、比較的馴染みのある分野から順に取得しました。
2023年1月〜2023年2月
- 取得した資格(取得順に掲載)
- AWS Certified: SAP on AWS – Specialty
2023 Japan AWS All Certifications Engineersに応募するため取得。比較的新しい試験であり、情報が不足していたため、インターネットで情報収集を行いました。
事前知識
ブログタイトルにもある通り、AWSは未経験で、12冠取得までの過程でもAWSを業務で使用することはありませんでした。
- 取得済み資格
AWS学習前に取得した資格は以下の通りです。- 基本情報処理試験
- 応用情報処理試験
- CCNA
学習方法
ポイント
問題集を用いた学習では、問題が羅列されるだけなので、テーマやサービスを意識して知識をまとめていかないと、サービスごとの繋がりや、類似したサービスの比較が疎かになりがちです。最悪の場合答えを覚える学習になり、本番で全く違う問題が出た時に対応できません。
私は、最初AWS Certified Solutions Architect – Associateを学習した際、答えを覚える学習になっていたため、受験時に苦労しました。
例えば、アプリケーションの性能向上の方法についての問いが複数あった際は、それらをセットにしてまとめていくと効果的です。(コスト重視なのか、とにかく性能向上させるのか、ピーク時のみの向上でいいのか)それぞれ別の問題として問題集上では出会うかもしれませんが、聞かれている分野は同じであることを意識しつつまとめていることが重要だと感じました。
(例 障害対策、可用性、セキュリティ、オンプレミス環境との接続、、、等)
Associate〜Professional レベル
“AWS Certified Solutions Architect – Associate” と “AWS Certified Solutions Architect – Professional”を取得するまでは、
- 書籍での学習
- WEB問題集での問題演習
の順で学習を実施しました。
未経験で試験勉強をする際は、書籍での学習だけでは限界があると思います。
残りの試験(Associate〜Professionalレベル+AWS Certified Cloud Practitioner)については、既に身につけた知識を活用できるため、「WEB問題集での問題演習」のみ実施しました。
参考になった教材
- 書籍
”AWS Certified Solutions Architect – Associate”学習時は、Associate用の試験対策本を用いていました。Professional用ですが、「AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説」では、AWSサービスが体系的にまとめられているので、ITの知識がある程度ある方は上記の本を使っていてもいいと思います。
- WEB問題集
「Tech Stock」を用い、対象の試験の問題集を何度も繰り返して、根拠を持って正解できるようになることを目指しました。本番の試験で似たような問題が出題されることもありますが、あくまで正解・不正解の理由がわかった上で正解できるようになることを意識することが重要です。
- 追加教材
AWSの資格である以上、やはりAWS公式の資料が最も信頼できます。かなりの資料が公開されていますが、その中でよく使用していたものを一つ紹介します。
それが「サービス別資料」です。サービス別資料では、AWSのサービスや機械学習などのテーマごとに、サービスの基本アーキテクチャやポイントについてAWSの中の人が説明してくれている動画やPDFが公開されています。書籍や問題集の解説で十分に理解できなかった分野だけでも抜粋して学習すると学習効率が上がると思います。
Specialty レベル (SAP on AWS – Specialtyを除く)
Specialty(専門知識)についてですが、これらはProfessionalレベルの試験と大きく難易度は変わらないと考えています。セキュリティであればセキュリティの問題ばかり、データベースであればデータベースの問題ばかりといったように、ある専門知識の問題がピックアップして出題されるというイメージを持っていました。
- 学習の流れ
対策方法は、Udemyを用いた問題演習、AWS公式の「サービス別資料」を用いた知識の体系化がメインです。
参考になった教材
- 書籍
日本において、Specialtyレベルの資格対策本はNRIネットコム株式会社が出版しているもの以外はあまり出回っていません。問題集に関しても、日本語でアクセスできるコンテンツは問題数不足であることも否めないです。私は、英語に嫌悪感を抱かない人間だったので、Udemyというe-learningプラットフォーム上で公開されているSpecialty用の問題集を購入して対策を行いました。※今は翻訳ツールも充実しているので、英語に苦手意識があっても大丈夫だと思います。私もDeepL翻訳を駆使していました。
私が取り組んでいた頃は、、データベース、高度なネットワーキング、セキュリティの3分野の対策本が出版されていました。
- WEB問題集
Udemy上で公開されている問題集を、試験別に購入していました。実際に使用した問題集についての紹介は割愛します。検索のキーワードとしては、「AWS Certified 取得したい専門分野 specialty practice exams」あたりがいいです。
(例 AWS Certified Advanced Networking – Specialty practice exams)
- 追加教材
もちろん「サービス別資料」です。
SAP on AWS – Specialty
ネット上で、情報を収集しました。別名は、pas-c01なので、pas-c01で検索すると情報が出てきます。その中から情報を取捨選択し、取り組みました。
受験時の注意点
AWS認定は、自宅での受験とテストセンターでの受験を選択することができます。自宅での受験は環境のセットアップ等が面倒なので、全てテストセンターで受験しました。テストセンターであれば、会場にたどり着けさえすれば、スムーズに受験が可能であるため、時間の余裕があるのであればテストセンターでの受験をお勧めします。
- AWS認定を複数回受けた中で感じた試験の注意点
「文章がおかしいと思ったら、英語の原文を見ること」
AWS認定はベータ試験を除けば、基本的に日本語での受験が可能です。ただし、日本語の文章は英語の原文を機械的に翻訳しただけであると思われます。そのため、選択肢で重要な部分の翻訳が飛ばされ、複数の選択肢の文章が同じになっていたり、AWSのサービス名が日本語に翻訳されてしまって、変な文章になっていることがあります。回答に支障があるほどの誤訳があるのは、数問あるかないかですが、たかが1問されど1問です。少しでも変だと思ったら、英語の原文を表示させた方がいいかもしれません。(※画面上のボタンをクリックすれば英語の原文が見れます。)
最後に
AWSの資格を多く取得するまでの過程でクラウドのメリット・デメリット、クラウドのアーキテクチャについて学ぶことができたと感じています。一つ一つの試験に関して、詳細な説明しているわけではありませんが、これからAWS12冠を目指す方の参考に少しでもなれれば幸いです。
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