【圧縮版】一人の文系学生が、経験0からエンジニアになるまで
ばななの人(@m877_778m)です。
触発された側として、人生振り返ってみようと思います。
なお、触発された記事は以下となります。
- ゐろはさん(@wiroha)
- m.coderさん(@_m_coder)
- ウホーイさん(@the_uhooi)
くっそ長いので圧縮しました。
反響があれば、フル版を公開しようかなと思います。
半分くらいは箇条書きでいきます。
Zennで書く理由
理由は2つ。
- Markdownで書きたかった
- 今話題になりつつある記事をZennで書くことで、もっとZennを知ってもらえるんじゃないかと思った
この記事を通して、Zennをもっと皆様に知っていただくことに貢献できればいいなと思っています。
結論から述べておきます
タイトルの通り、「文系学生が経験0からエンジニアになったよ!」という話をします。
しかし、誰でもなれるから頑張ろうね!って話ではないです。
多分、経験0でIT業界に飛び込んだ場合、運が必要です。
また、練度を上げる努力も必要です。
なぜ僕が今エンジニアとして働けているかというと、
- 運要素
- 優秀な先輩と仕事ができた
- 自分のルートを明確にしてくれる出会いがあった
- 転職のとき、好条件の会社が拾ってくれた
- 上場に向かう熱量を味わえた
- 努力要素(ただし、自分の場合、ほぼ強制されている)
- 新人研修で、否応なしに死を見るほどしごかれた結果、ソルジャーに転生できた
- 優秀な先輩についていくために、必死でしがみつくしか選択肢がなかった
- 同様に、今の会社のスピード感についていくためには、必死でスキルを習得するしかなかった
- しかし必死とは言ったものの、仕事が好きで、スキル習得がさほど苦ではなかった
- ITが好きかと言われると、実際はそうでもない
努力要素の部分はどちらかというと強制されているものが多いので、運が良かったんだなーと思います。
多分圧縮しても長くなりますが、今自分が一人のエンジニアになれたということを書き残したいと思ったので、読みやすくなるよう頑張って書いてみようと思います。
ここまでで読みたいなと思えた方がいらっしゃいましたら、お付き合いいただけますと幸いです。
自己紹介
改めまして、ばななの人(@m877_778m)と申します。
残念ながら男性です。2020年に30歳になりました。
名古屋でエンジニアしとるがね。
- 主な仕事:モバイルアプリ(両OS)開発のマネジメント業務
- 最近はがっつり開発することは少ないです
- 日中は打ち合わせ祭なので、残業しがちです
- 技術営業みたいな立ち回りもします
- たまに隙をみてこっそり開発します(ここ数ヶ月はGolangが多い)
- IT経験
内容 年数 Linuxサーバ構築 7年くらい WEB開発 5年くらい iOS開発 4年くらい Android開発 0年くらい(両OS見てるものの、経験無し)
誕生
- 愛知県名古屋市出身だよ
- 一般的な家庭の長男だよ
- 幼少期から活発な少年で、IT的要素はなかったよ
- ちなみに隠れシスコンです(妹大好き)
小学時代
- 小学生時代は、プロ野球選手に(なりたいではなく)なるもんだと思っていたよ
- 父親の草野球に付き合うという方法で、プロ野球選手への道を突き進んでいました
- ゲームも超有名作を、一般教養としてこなす程度で、強い興味はなかったよ
中学時代
- 野球部が入学と同時に廃部になり、プロ野球選手への道は絶たれたよ
- 代わりに所属したハンドボール部が、色々あって部活崩壊したよ
- 死ぬほど勉強したが(つもり)、第一志望の高校に落ちたよ
- 自分が受けたショック以上に、塾の先生に泣いて謝られたことが印象的です
ただ、著しく腐ったりすることもなく、平穏無事な生活だったと思います。
友人関係なども至って普通で、楽しい中学生活を過ごした印象です。
(未だに深い付き合いがあるのは中学時代の友達が多いです)
高校時代
- 中学時代に死ぬほど勉強した(つもり)ので、勉強を全くしなかったよ
- 体育も含め、ほぼ全部の授業で寝ていました
- 勉強しない代わりに、ギャル男バンドマン(略してギャルバンマン) として爆誕したよ
- ギャルバンマンはブルーハーツとかをカバーしてたよ(え!)
- オリジナル曲の作成などもはじめ、徐々にロックスターとしてメジャーデビューすることを意識し始めたよ
今思えば、もし真面目に高校で勉強していたら、進学する大学も変わり、IT業界に入ることもなかったと思います。
大学時代
そんなこんながあり、大学は経済学部に進学しました。
- ギャルバンマンやめたよ
- 授業はほとんどまともに受けてないよ
- 週6アルバイター(塾講師)してたよ
- 塾講師は天職だと思ったよ
- 実績がすごいって自慢できそうなんだけど割愛
- 車をいじり散らかしてたよ
就職活動
- 塾講師になりたくなくて(勤務体系の都合)、住宅営業系で就活したよ
- すんなり内定もらったよ
- でも蹴ったよ!(なんとなく)
- 10月までぷらぷらしてて、流石にやばいことに気づいたよ!
で、たまたま応募のあったIT系に応募します。
ちなみに、IT系に応募したきっかけは、
「攻殻機動隊かっけー、電脳化してー」
というやつからです。
ITベンチャー(?)への就職
-
覚えてる面接内容がやばいので載せとくよ
質問 回答 反応 志望動機は? 攻殻機動隊かっけーから😆 攻殻機動隊いいよね! 普段パソコンは使いますか? Youtube見ます😆 ... タッチタイピングできますか? 無理です😆 そうかぁ... Linuxについての知識はありますか? ないです😆 え、会社について調べてきた? IT業界で働いて、どんな自己実現をしたいの? 電脳化したいでっす😆 うん... -
採用理由は聞いてみたよ(一次面接してくれた人)
- 舐め腐りすぎていて、二次面接の面接官との対決(喧嘩になると予想)を見てから落としたかった
- その二次面接官が体調不良で一次の人が続投となり、落とすわけにはいかなくなった
- 最終面接は思ったよりまともに立ち回られてしまい、落とすわけにいかなくなった
という感じでした。
ちなみに、僕を採用までこじつけてくれた面接官は、僕の就職後1ヶ月で転職されたので、ある意味最後に落とした爆弾だったのかもしれません。
就職した先は、名古屋のLinux系ITベンチャー(?)で、晴れてエンジニアとなったわけでした。
(社名バレそう)
地獄の新人研修
- そもそも知識0だから、ついていくのが辛いかったよ
- 死ぬほどタイピングの練習させられたよ
- 社内標準のタイピングソフトで、初回チャレンジの新人平均が200〜300点のところ、僕は70点
- 死ぬほどタイピングし(ルールだから)、MAX6,000点くらいまで到達
- 死ぬほどプログラミングを研修で詰め込まれたよ
- 死ぬほどLinuxコマンドを練習させられたよ
炎上するプロジェクトたち
- 人生初の開発プロジェクトが炎上したよ
- 内容は独自グループウェアの開発(実質スクラッチ)
- 納期2週間って言われたけど、6ヶ月かかったよ
- C言語で書かれたメールのリアルタイム解析プログラムの開発は、常に炎上していたよ
- 一番出来が悪い新人をC言語のプロジェクトに突っ込むべきではないよ
- 適材適所って言葉を知ったほうがいいよ!
- ただ思ったより順応したせいで、C言語が得意な人扱いになってきちゃったよ
炎上系プロジェクトをたらい回しにされること2年、この間にメキメキとエンジニアスキルを習得していきました。
また、
- 炎上すること
- ブラックな条件であること
に対しての嫌悪感を失い、目の前の強敵を倒すことのみに集中できるソルジャーへと育っていきました。
その中で、同期の男の子とものすごく仲良くなりました。
(今も一緒に仕事をしています。)
正直これがなかったら、とっくに会社を辞めていたと思います。
配属
OJTが終わり(2年かかった)、配属されました。
配属されてからは、
- サーバ構築
- 移行作業(主に深夜作業)
- 障害対応
- 保守・運用作業(セキュリティパッチあてとか)
をひたすらこなす日々でした。
止められないシステムの保守・運用・障害対応の経験ができたことは、とてもよかったと思っています。
また、鬼軍曹(優秀な人で説明したいけど割愛)・神(優秀な人で説明したいけど割愛) との出会いで、
- 勘
- 嗅覚
- 気合
が格段に成長しました。
これは決して感覚的なものではなく、非常にロジカルな要素の集約なのですが、これも説明すると長くなるので割愛します。
とにかく実務を積むことで、練度はかなり高くなったと思います。
しかし、色々あって(ここも割愛します)転職することとなります。
転職
この転職先が、今の職場となりますが、ちょっと変な経緯で入社することとなりました。
- オファーメールがリクナビから届く
- オープンオファーなのに、確実に僕個人を狙ったものになっている
- おかしいなと思って返事してみたら、ランチに誘われる
- 「そういうフランクさいらない」と思ったものの、押しが強すぎて会社を訪問することになる(カジュアル面談)
- 蓋を開けてみればガチ面接
- 面白そうだと思ってしまい、入社決定
- 「うまく騙せてよかったー」と言われたのが、未だにジョークか本音かわかっていません
まぁでも、転職して良かったと思っています。
転職〜現在
転職してからしばらくは、WEB系の受託開発を担当していました。
そこから、急にiOSの開発に抜擢されます。
- 多分ぱっとリソースを空けられるのがそこしかなかった
- ブラック耐性が強いことから、受託と同時並行でも大丈夫だと思われた
くらいの理由だと思います。
ここでSwiftに出会うわけですが、C言語以来の型あり言語でものすごく新鮮な気持ちになれたことを覚えています。
モバイル開発に従事するようになり、複数プロジェクトを並行して進行することが普通となってきました。
(序盤はiOSエンジニア2名だったので)
その経験は、技術的スキルの向上以上に、仕事をうまく進めるスキルを身につけるには最適の環境でした。
そのまま、
- パートナーとのやり取りで、ビジネスパーソンとしての成長ができた
- 皆が疲弊した環境ではなく、皆が同じ熱量で、同じ方向に向かっていく興奮を味わえた
- 上場を経験できた
- リーダー → マネージャーと裁量をもたせてもらえるようになった
- こういうアウトプットもするようになった
と、自分の中ではトントン拍子で今日この日までやってこれたと思っています。
エンジニアとしての決定的挫折
少し話は戻って、新人時代、いくつかC言語のプロジェクトを回っているうちに、ネット上でものすごく読みやすいサンプルコードを見ることとなります。
誰が書いたもの、どこで掲載されたもの、どんな内容、は覚えていませんが、そのコードを見たとき衝撃を受けたのを鮮明に覚えています。
本来であれば、ここで自分もこうなりたい!!と思うのがエンジニアだと思いますが、僕は違いました。
「こういう風にはなれんな」
ここで僕はエキスパートの道を諦めます。
ではどうなりたいと思ったか
「こういう優秀なエンジニアがフルパワーで働ける環境づくりをやりたい!」
マネジメントルートが拓けました。
どこの誰かはわかりませんが、今でもその出会いには感謝しています。
死にかけたときに考えたこと
また、2018年4月、髄膜炎で緊急入院しました。
幸いにも、無菌性だったため後遺症もなく、2週間の入院で無事復活したわけですが、この2週間は今の自分にとってとても大事な時間だったと思います。
- 世の中で、自分だけが得をする方法がないかを真剣に考えた
- 他人に何かしらの価値を提供する方法しかないと思った
- つまり、自分だけと考えるより、他人と一緒に得をする方法を考えるほうがいいと思った
- 他人と一緒に得するために、自分には何が必要か考えた
- 舵を取ることができるようにならねばと思った
- 権力が必要だと思った
- 権力とはなにかを考えた
- 振るうものではなく、皆を守るために使うものだと思った
- 自分は権力を得たら何をしたいか考えた
- エンジニアがフルパワーで働ける環境づくりをやりたい!
概ね同じところに戻ってこれてよかったです。
僕は2つの出逢い(決定的挫折と、死)から、マネージャーとしてエンジニアを支える業務にフォーカスしていくことにしました。
これからのエンジニア人生は
僕のしたいことは、
- エンジニアがフルパワーで働ける環境を
- マネージャーとして
- 支える(率いる存在ではない)
ことだったと気がつくことができました。
なので、そういう風に生きていきたいと思います。
ただ、ものすごい興味があるわけではなくても、戦闘力が高まることに快感を感じるタイプではあるので、引き続き隙を見て開発することで、練度を上げていきたいと思います。
失ったものも話しておきたい
これまで得たもの中心の話となっているので、失ったものも話しておきたいと思います。
エンジニアになって、これを失いました。
- 改造された車
- 平日に乗らないので、人を運ぶ目的のもので良くなった
- 断る勇気
- 仕事を気にしなくても良い休日
- いつでも障害対応できる体になってます
- 有休を取る勇気
- 仕事をしないことに恐怖があります
若干ワーカーホリックですね。
でも、正直それを苦に思ったことはないですし、有休を取る勇気が出ないので、課単位で制度化を目指しています。
(半期にXX日は絶対有休取ろうぜ政策)
結婚は
してます。
高校1年から付き合っていた方と、紆余曲折(x10)の末、2017年に結婚しました。
今は、ムッスメ(もうすぐ4歳)と、ムッスコ(2歳になったばっかり)の4人家族で、生活しています。
ムッスメ、ムッスコにはデレデレで、幸いにも2人共懐いていてくれます。
(平日あんまり起きてる時間に帰らないんだけどね)
最後に
最初に言ったとおり、経験0からエンジニアになるのは簡単ではないと思っています。
多分運が必要です。努力も必要です。
また、すげー人がめちゃめちゃいます。
「敵わないなー」と、日々挫折します。
ただ、技術的スキルは磨けば伸びます。
一朝一夕で得られるものではないけど、続ければ伸びるものだと思います。
だから僕は続けるし、皆さんにも続けてほしいです。
僕が得た知見は、このZennで徐々に公開していきたいと思いますので、引き続きウォッチしていただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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