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RubyKaigi 2024 参加レポート

2024/06/19に公開

5月15日から17日の3日間、RubyKaigi 2024 が沖縄県那覇市で開催されました。
ラグザイアはBeingグループとして、例年同様プラチナスポンサーとして協賛し、スポンサーブースを出展しました。本記事は、そのレポートです。

RubyKaigiとは

RubyKaigiは、日本で開催されるRubyプログラミング言語に関するカンファレンスです。Rubyの開発者やユーザーが集まり、知識を共有し、ネットワーキングを行う場として機能しています。このカンファレンスでは、Rubyの最新の技術動向やプロジェクト、ベストプラクティスに関する講演やワークショップが行われます。

弊社ブースの紹介


弊社親会社のBeingと共同という形でブース出展させていただきました。
ただ、ブースに来てくださった方から、2つのロールアップバナーがあることで、社名なのか製品名なのかがわかりづらいとの声を聞きましたので、次出展する際には何かしら改善をしたほうが良いと考えさせられました。

ノベルティ


次にノベルティのご紹介です。
今年も ミントタブレット・ウェットティッシュ・Anker PowerPort III の3点をご用意しました。
ミントタブレットのパッケージは、Beingとラグザイアで別々のデザインで作成しました。どちらも「可愛い」「凝ってる」などの声が聞けて感動しました。デザイン担当してくれた方にも感謝!!
ウェットティッシュはオリジナルデザインではあるもののシンプルなデザインに仕上げました。今回は会場が沖縄ということでとても暑かったので、もらえたら嬉しいと感じてもらえたのではないでしょうか。
最後にAnker PowerPort IIIですが、こちら、弊社ロゴを入っていないものを用意していたとばかり思っていたのですが、弊社ロゴ入りだったみたいでお渡しする際に間違った説明をしてしまったかもしれません・・・。申し訳ありませんでした。機能的には本家となんら変わりはないのでご安心を!

アンケート

また、今回弊社ブースではアンケートを実施させていただきました。
「Ruby以外の使用言語・フレームワークを教えて下さい(複数回答可・1年以上の経験もしくは業務で利用中であるもの)」という内容でした。
主旨としては、Rubyと一緒に使われている言語はなにか? フロント含め、言語と合わせて使っているフレームワークはなにか? という観点から実施させていただきました。

言語TOP5

名称 票数
TypeScript 125
JavaScript 113
Python 89
Go 66
PHP 50

まず言語から見ていくと、やはりTypeScript・Python・PHPが上位にランクインしていました。個人的には Go に注目しました。ちょっと前まではそこまで使っている割合は多くなかったと思うのですが、今年は一気に票を伸ばしてきた印象です。ヒアリングした感じですと、コードに人の思いが入りにくく、誰が書いても常に同じようなコードになるとの特徴をよく聞きました。

フレームワークTOP5

名称 票数
Ruby on Rails 175
React 113
Vue.js 70
Next 63
Nuxt 32

やはり、RubyといえばRailsという感じでRailsは圧倒的多数の票が入っていました。
フロントのフレームワーク面では、React・Vue.jsが多かったですね。Railsとセットで使用し、アプリケーションを構築しているとの声が多かったです。

他社様のブースのご紹介

WED

レシートを持ってくるとガラポンを引くことができ、素敵なノベルティがもらえました。
弊社の営業がTシャツを見事に引き当て大喜び!

食べログ

ノベルティスロットを実施していました。目押しができるとかなんとか・・・。
オリジナルの靴下も貰えました!

mybest

ランキング1位の商品が当たる「ガチャ祭」を出展ブースにて開催していました!
マイベストのXアカウントをフォローし、ガチャコインをもらい、ガチャを回す!! そして豪華景品をGET!! 私はプロテインバーを頂きました! (ドライヤー欲しかった)

RIZAP

アンケートに答えてノベルティを貰いました! RubyKaigiのノベルティ集めに欠かせないバッグと、万歩計!! 2日目にはオリジナルタオルとハンディファンのセットまで!!

freee

沖縄で将来Rubyを書いてみたくない? という内容のアンケートを取っていました。沖縄拠点があり、実際に沖縄拠点で働いている方がブースに立ち、沖縄の魅力を伝えてくれました! 更に出身も沖縄なんだとか!!

セッションレポート

Let's use LLMs from Ruby 〜 Refine RBS types using LLM 〜

https://speakerdeck.com/kokuyouwind/lets-use-llms-from-ruby-refine-rbs-types-using-llm
私個人的にLLMに興味があり、どのような使い方をするのか聞いてみたくて、この講演を聴きに行きました。
内容としては、RubyコードからRBS型を推測するツール、RBS Gooseを作ったという話でした。
きっかけが「LLMで型が推測できたら面白そうだったから。」とこれだけで実行に移せる人はやはり凄い・・。
通常の静的構文解析ではuntypedと定義されるのを、AIを使って型推測させ不足メソッドも補うという試みだったようですが、まだ実用レベルにまでは達していないようです。
使用するLLMを選べるようにし、それぞれの性能評価を後半でしており、その考察と結果がとても興味深かったです。特に先日発表されたばかりの「OpenAI GPT-4o」の結果も出ていまして、最速でかつ理想的な出力とのことでした。

Using Ruby in the browser is wonderful.

https://speakerdeck.com/ledsun/using-ruby-in-the-browser-is-wonderful
弊社エンジニア、中島の講演です。
ブラウザ上でRubyを使う話で、ruby.wasm(CRubyの仮想マシンをブラウザ上で動作させる技術)とJavaScriptとの間の相互作用に焦点を当てていました。実例として、Rubyで書いたテトリスをブラウザ上で実行をしており、会場が湧いていましたね!
また、最終的にはRubyを使ってフロントエンドのフレームワークを開発したいとの目標をお話していました。今後の中島の活動にもご注目ください!

Matz Keynote

「Better Ruby」 というテーマで Rubyの進化と未来について幅広くお話されていました。
Rubyのパフォーマンスについて、構造体の最適化・ガベージコレクションの改善・コンパイラの改良を通じて向上していること。これには、YARVやJITコンパイラ(MJIT, YJIT)の導入が関わっていること。並行処理や、メモリ管理の最適化の活動でメモリをより効率的に利用する方法が探求されていることなどを話していました。
また、Ruby4.0についても少し触れていましたね。

まとめ

このカンファレンスを通じて、Rubyの将来に関するビジョンが共有され、非常に素晴らしい体験でした。
私も複数の講演を聴き、ブースを訪れたRubyistやエンジニアとの交流から多くの刺激を受けました。日常的に使用しているRubyが、どのように進化し、我々のプロジェクトや製品開発に影響を与えるかを見るのが待ち遠しいです。

次回の「RubyKaigi 2025」は愛媛県松山市にて開催予定とのこと。(千と千尋の神隠しの舞台になった道後温泉本館がある場所ですね!)来年度も今から非常に楽しみです!!

ラグザイア

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