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AIエージェントの設定管理ツールを作ってみた
AIエージェントを使っていて、以下のような悩みが出てくることはあるでしょうか?
- 人によってinstructionsやCLAUDE.mdの内容を変えたいからgitで管理したくない
- 人の設定やsddツール等を試したいが、現在のファイルと混ぜたくない
- プロンプトを色々変えて試したいが、元ファイルを避難させたりするのがめんどくさい
これらを解消するツールを作ってみたのでその紹介です!
aircとは
aircは、AIエージェントの設定ファイル(CLAUDE.md、.github/instructions等)をプロファイルとして管理し、異なる設定を簡単に切り替えられるCLIツールです。
できること
- プロファイルを切り替えて、複数の設定を使い分ける
- 実験用のプロファイルを作って試行錯誤する
- cc-sddやspec-kitを導入しても、元の設定にすぐ戻せる
簡単な使い方
現状の.github/instructions/やCLAUDE.mdを一旦避難させてcc-sddを導入する例です
- 最初に初期化します。これによって
.aircディレクトリが作成されます。
また、現在のファイルがプロファイルmainとして登録されます。
airc init
- cc-sdd用のプロファイルを作成します
airc new cc-sdd
- プロファイルを切り替えてcc-sddを導入します
airc use cc-sdd
npx cc-sdd@latest --lang ja
- 元に戻したい場合はプロファイルを切り替えます
airc use main
しくみ
aircは「プロファイル」という単位でAIツールの設定ファイルを管理しています。
基本構造
.airc/
├── config.json # 設定ファイル
├── .sync # 同期対象のファイルパターン(.github/**, CLAUDE.md等)
└── profiles/ # プロファイルストア
├── main/ # 初期プロファイル
└── cc-sdd/ # 作成したプロファイル
動作の流れ
- init:
.airc/ディレクトリを作成し、デフォルトの.syncのパターンにマッチするファイルをmainプロファイルとして保存 - new: 新しいプロファイルを作成
- use: 現在のファイルをプロファイルストアに保存 → ワークスペースのファイルを削除 → 切り替え先プロファイルを展開
airc useを実行するたびに:
- 現在のワークスペースのファイル → 現プロファイルに保存
- 切り替え先プロファイルのファイル → ワークスペースに展開
が実行されます。
これにより、設定ファイルを手動で退避させることなく、複数の設定を切り替えて使えます。
※ 保存と展開は.syncのパターンに従って行われます。
まとめ
npmのパッケージを作ってみたい!という動機で作り始めたツールなのですが、割と使えるものになった気がしました。バイブコーディングって楽でいいですね。
今後実装したいものはissuesに書いてあるので、何かあればそこに書いておいてもらえると嬉しいです。
気が向いたら使ってみてください!
株式会社ラグザイア(luxiar.com)の技術広報ブログです。 ラグザイアはRuby on RailsとC#に特化した町田の受託開発企業です。フルリモートでの開発を積極的に推進しており、全国からの参加を可能にしています。柔軟な働き方で最新のソフトウェアソリューションを提供します。
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