IoT領域でのSLI/SLOの導入についてSRE NEXT 2023で話します
株式会社Luup SREチームに所属しています、ぐりもお(@gr1m0h)です。
この記事は、2023/09/29 に開催されるSRE NEXT 2023
での登壇内容の紹介です。
私は「電動マイクロモビリティのシェアサービス「LUUP」におけるEnabling SLOの実践」という題で、9/29 15:15 からTrack C で発表します。興味があればぜひ参加ください。
内容
SRE NEXT 2023のオフィシャルサイトに書いてある通りです。
Luupでは、電動アシスト自転車、電動キックボードなどの電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」を提供しています。 LUUPのSLI/SLOの設計・実装・運用に関して、これまでSREチームが他チーム協力のもと行ってきました。しかし、SLI/SLOはSREチームのみが管理すれば良いような指標ではなく、信頼性指標として開発組織全体、またビジネス領域にも顧客満足度として活用していくものです。そのため、Luup SREチームでは、各開発チームがSREを実践しSLI/SLOを自律的に設計・実装・運用できるようにEnabling SREを進めています。「Enabling SREを進める」とはいえSREのプラクティスは多くあるため、まずはSREのコアとなる要素であるSLOをEnablingすることにしました。Backend開発とIoT開発の2チームとPdMに対してEnabling SLOを行うために実践したプラクティスをスタートアップやIoT領域ならではの会社の特性や課題を踏まえて紹介します。
見どころ
前回のSRE NEXTのLuupのセッションに魅入られ入社してから、SLO周りの推進をしています。
内容に記載の通りですが、これまではSREチームでSLI/SLOの設計・実装・運用を行っていました。対象となるSLIに関連の深いチーム(ServerチームとIoTチーム)にはレビューをもらったり、アドバイスをもらったり、SLO違反時の対応をお任せしたりという関係性でした。また、ServerチームとIoTチーム以外の開発チームはSLOの話をしたことがないという状態でした。
これまでの活動内容については、SLOconf Tokyo 2023 でお話しした通りです。
今回はこの続編です。
SREチームではなく、開発組織主体でSLI/SLOを設計・実装・運用することを目指してEnabling SREを進めたこと、それに向けてCUJを再整理したこと、Luupが定義するCMC: Critical Machine Communicationを基にしたSLIの設計など挑戦の軌跡を紹介します。
"SLI/SLOを開発組織に導入するためにEnabling SREを行う" というのはよく見る話かと思います。しかし、スタートアップでのEmbedded SREの難しさやIoT領域のサービスでSLIを設定するということの難しさに対する試行錯誤はあまり他では見られないので、見どころになると思います。
ぜひ遊びに来てください!
想定聴講者
想定しているターゲットとしては以下のような方です。
- SLI/SLOを開発組織に導入したい方
- スタートアップの企業でSREを導入、推進したい方
- IoTサービスを提供している企業でSREを導入、推進したい方
上記と内容重複しますが、この発表を聞くと以下のようなことが得られると思います。
- IoT分野でSRE、SLI・SLOを実践していくための方法
- SLI・SLOを開発者、PdMに伝導、導入するための方法と考慮点
さいごに
2023/09/29 九段会館テラスで会いましょう!
残念ながら、Q&Aの時間はないですが、ぜひ話しかけてもらえたらと思います!
SRE NEXT 2023ではChairなので当日は忙しいかもしれないのですが、懇親会や休憩時間など見かけたら声をかけていただけると嬉しいです!
最後に、弊社でのプロダクト開発、SREや使用技術に少しでも興味を持っていただけた方は、以下のリンクからお気軽にご連絡ください!私のX(Twitter)アカウントもDM解放しています。
直近副業や転職を考えている方でなくとも、ただ気軽に話を聞きたいという方でも歓迎です!
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