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サッと SIM を調査するときに心がけている Tips

2023/12/20に公開

この記事は Luup Advent Calendar 2023 の 20 日目の記事です。

IoT チームの tseigo です。今回はサッと SIM を調査するときに心がけている Tips をいくつかまとめました。

IoT で SIM を試す機会は多い

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IoT に関する SIM は、データの送受信・SIM に絡んだ認証・デバイス自体の管理といった、いろいろな検証機会があります。もちろん IoT サービスを立ち上げてそのデバイスが普及をさせる初動がよくあるタイミングですが、Luup の中ではデバイスの調整や機能追加を行っているので SIM に関しても、いまでもいろいろなポイントで検証をしています。

とはいえ IoT SIM を試す大変さはある

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さて IoT SIM を試そうとなったとき、自由に検証できる開発機が用意されていて、その SIM を差し替えて行えばいいように思えますが、スマートフォンで SIM を差し替えるようには手軽に行えません。

たとえば、その開発機に現状挿さっている SIM に合わせた通信設定(APN)になっていて変更が難しかったり、もしかすると、開発機の通信するモデム部分が試したい SIM が対応していないこともあります。

そこでモバイルルータが役に立つ

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こういうときに、役に立つのが SIM を挿し込んで使うモバイルルータが役に立ちます。もちろん、モバイルルータが対応している SIM でないと検証はできませんが、もし対応していれば、一旦ここで SIM の先の IoT サービスにつなぐことができます。そして、つないだモバイルルータの Wi-Fi 経由して Wi-Fi でつながる IoT デバイスから、検証したいデータや動を作って試せるので柔軟性が高まります。

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たとえば、最近検証していた流れで、このモバイルルータは SORACOM の SIM と接続設定で動いています。

テストに使う IoT デバイス

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さて、モバイルルーターでうまくつながったとして、あとはデータを実際にやり取りする IoT デバイスです。IoT として Wi-Fi につながって手軽にデータを送受信できるものとして M5Stack Basic は、使いやすいです。(この写真は M5Stack Gray ですがデータを送受信するときの使い勝手は変わりません)

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また、M5Stack は UIFlow でブロックプログラミングも試しています。断続的に検証をするときでも、目で見やすく何が起こっているかが見えやすいので、本番機で送るデータを似せたような簡単な JSON データを発生させるぶんには十分です。

たとえば、このフローはプロジェクトに関係しそうな部分は伏せていますが、MQTT と IoT サービスをやり取りするときの仕組みです。

余談:国際ローミング機能もあると試せる幅が広がる(場合がある)

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グローバルで使える SIM サービスによっては国際ローミング機能でつなぐ場合もありますが、モバイルルーターにその機能がついている場合、とくに難しいことをせずスムーズにつながりました。
このあたりは、いきなり IoT デバイスから国際ローミングをつないでしまうと苦労するので、ありがたかったです。

余談:PC からモバイルルータとやりとりするのはやりづらい

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単純にデータを送受信するだけなら、ノート PC のようなパソコンでモバイルルーターとやり取りしてもハンドリングしやすそうと考えていた時が、私にもありました。

結論としては、これはおススメしません。

というのも、PC での Wi-Fi 接続の場合、IoT デバイスの通信よりも、いろいろなデータのやり取りが生じていて、それをコントロールしづらいところがあります。最悪の場合、IoT 検証以外のところで、通信量が予想外にかさんでしまう場合があります。

わりとよく遭遇することは、 Wi-Fi 切り替え時にストレージサービスのようなさまざまなクラウドサービスへ一斉に再接続すると、結構な通信量が発生します。具体的には、何も気にしないと簡単に数 MB程度通信します。IoT サービス想定の SIM サービスだと通信速度も遅く、通信料金もかかりやすいので結構痛いです。

また、私が経験した結構つらかった経験としては強制アップデート系です。IoT SIM で 300 MB や 500 MB といった容量制限のある SIM サービスがありますが、これらを挿して「さあ検証するかー」と思ったら Windows Update でのタイミング悪くが発生して、大量にアップデートソフトウェアがダウンロードされて、一気に食いつぶされてしまうこともあります。

おわりに

サッと SIM を調査するときに心がけている Tips をいくつかまとめてみました。

IoT で SIM を試すときに、いきなり IoT に SIM を入れて使うのは大変です。もしモバイルルータ経由で SIM が試せると手軽にできるので、そういった機会があるときは今回のアプローチも一案として思い出してみてください。

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