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社内で少数派のWindows利用者がおすすめするツール5選

2024/11/19に公開

こんにちは!

実は私、Luupでは少ないWindows派です。MacBookを持ち歩く同僚たちの中で、Windowsを愛用している変わり者です(笑)。

「なんでWindowsなの?」とよく聞かれますが、社内のWindowsトラブル対応のために重宝しているという理由があるためです。また、プライベートではSteamのゲームをするためWindowsに慣れているためでもあります。
ただし、業務でWindowsの機能をがっつり使うというよりはLinuxのように使い、たまにWindowsの機能を使うというような使い方をしています。

今回は、そんな私が日々の開発で重宝している便利ツールを5つほどご紹介したいと思います。

1. VSCode: GitLens

おすすめの理由

GitLensは、もはやVSCodeの標準機能であってほしいレベルの必須拡張機能です。

主な特徴

  • ファイルの各行の最終更新者と日時が一目で分かる
  • ブランチの履歴やコミット履歴を視覚的に確認可能
  • UI上でコミットを差し戻しができる
  • 過去のコードの変更内容を即座に確認
  • コードレビューが驚くほど効率的に

活用シーン

  • コードの特定の行が「いつ」「誰が」「なぜ」変更したのかを即座に確認
  • ブランチ間の差分を視覚的に把握

2. VSCode: GitHub Pull Requests

おすすめの理由

GitHubとの連携が完璧で、ブラウザを開かずにPR作業が完結できます。

主な特徴

  • VSCode上でPRのレビュー、コメント、マージが完結
  • コードの変更差分を見やすく表示
  • PRの作成からマージまでをIDEから離れずに実施可能
  • インラインコメントが直感的

活用シーン

  • PRレビューの実施
  • 同僚のコードレビュー依頼への迅速な対応
  • 自分のPRの作成と管理

3. UnEditor

おすすめの理由

「保存なしでDiff比較」という機能は、私にとって設定ファイルの編集時の心強い味方です。VS CodeでのDiffやWinMergeの場合は保存が必要なため重宝しています。

主な特徴

  • ファイルを保存せずにDiff比較が可能
    # 使い方例
    1. 本番環境の設定ファイルの内容をコピー
    2. ステージング環境の設定と比較
    3. 変更箇所が即座にハイライト表示
    
  • 高速な起動と軽快な動作
  • 文字コード自動判定が優秀

活用シーン

  • 本番環境とステージング環境の設定ファイル比較
  • リファクタリング前後の差分確認

4. TeraPad

おすすめの理由

シンプルながら必要十分な機能を持つ、25年の歴史を持つ国産の軽量テキストエディタです。特にCtrl+Q機能は、メール対応のひと手間を改善してくれます。

主な特徴

  • Ctrl+Qでクリップボードの内容を引用符付きでペースト

    # 例:一文に対して返信したいとき
    1. メールの一文をコピーして
    2. Ctrl+Qでペーストすると
      # メールの返信がスムーズに!
    
  • 複数ファイルのタブ表示

  • 文字コード変換の容易さ

活用シーン

  • コードレビューへの返信メール作成
  • 議事録やメモからの引用を含むメール作成
  • チームメンバーとのコミュニケーション

5. WSL(Windows Subsystem for Linux)

おすすめの理由

Windows上でネイティブLinux環境が実現でき、開発効率が格段に向上します。特に、anyenvとDockerを組み合わせることで、開発環境を柔軟に構築できます。

主な特徴

  • WindowsとLinuxのシームレスな統合
  • Docker Desktop for Windowsとの完璧な連携
  • VSCodeとの優れた互換性
  • プロンプトの高度なカスタマイズが可能
  • anyenvによる複数バージョンの開発環境管理

活用シーン

1. プロンプトのカスタマイズ

作業効率を上げるために、以下のようなプロンプト設定を使っています:

# .bashrcの設定例
PS1='\[\033[32m\][\D{%Y-%m-%d}]\[\033[00m\] \[\033[34m\]\w\[\033[31m\]$(__git_ps1)\[\033[00m\]\$ '

この設定により:

  • 作業日付が常に表示されるので、ログを見返した時に便利
  • カレントディレクトリのパスを色付きで表示
  • Gitブランチ名が赤色で表示され、間違ったブランチでの作業を防止
  • プロンプトの視認性が向上し、作業ミスを削減

2. anyenvによる開発環境管理

異なるプロジェクトで必要なバージョンを柔軟に切り替えられます:

# anyenvのセットアップ例
$ git clone https://github.com/anyenv/anyenv ~/.anyenv
$ echo 'export PATH="$HOME/.anyenv/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
$ echo 'eval "$(anyenv init -)"' >> ~/.bashrc

# 必要な**env のインストール
$ anyenv install nodenv
$ anyenv install pyenv
$ anyenv install tfenv

# プロジェクトごとにバージョン切り替え
$ nodenv local 16.14.0
$ pyenv local 3.9.7

3. Dockerを活用した開発環境

プロジェクトの依存関係を閉じ込めた開発環境を簡単に構築できます:

典型的な使用例:

  • プロダクトにかかわるモジュールやOSSを検証したいとき

このように、WSLはWindowsでのLinux開発環境の要として、様々なツールと組み合わせることで真価を発揮します。

まとめ

どちらかというとLinuxな私でもエンタープライズ向けだと何かと便利なWindows。確かにMacの開発環境も素晴らしいものですが、最近のWindowsも負けていません。

みなさんも「実は便利!」と感じているツールやカスタマイズがありましたら、ぜひ教えてください。

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