MacにRaycastを導入しようとしたらcmd+spaceをHotKeyに登録できなかった
はじめに
最近ちょっとお高めのMacbookを買いました。
便利ツール系が大好きなので、ウッキウキで Raycast を導入しようとしたら...
HotKeyがうまく設定できませんでした。
調べながら設定を行い、無事に cmd+space
にHotKeyを登録できたので備忘録として、そして同様の症状に出会ってしまった人のためにまとめておきます。
簡単なまとめ
最終的に、以下の二つが必要でした。
- Spotlight のHotKey設定を無効化 (or 別のHotKeyに変更)
- "Emoji & Symbols" (「絵文字と記号」) を上書き
一つずつ説明していきます。
SpotlightのHotKey無効化
cmd+space
は元々、Raycastと同じくLauncher ToolであるSpotlightのHotKeyとしてデフォルトで登録されています。
なので、Raycastでこれを上書きしようとすると「cmd+space
はSpotlightが使ってるから設定できないよ!」と怒られてしまいます。(最近はSpotlightのHotKeyを自動で上書きしてくれるOptionもあるようですが。)
これを回避するために、以下の手順でSpotlightのHotKeyを無効化できます。
1. システム設定からキーボードショートカットを開く
画面左上の🍎マークなどから「システム設定」を開き、「キーボード」の項にある「キーボードショートカット...」を押します
2. 「Spotlight検索を表示」のチェックを外す
Spotlightの項を開くと、「Spotlight検索を表示」という項目があるのでチェックを外すことでHotKeyを無効化できます。
画像の通り、これがデフォルトだと cmd+space
になっているためにRaycastのHotKey設定ができないだけなので、チェックを外す以外にもSpotlight側のHotKey設定を別のものにすることでも解決できます。しかしSpotlightとRaycastはどちらもLauncher Toolで役割が被っているので、無駄にHotKeyを増やすよりは無効化してしまうのが良いと思います。
"Emoji & Symbols" (「絵文字と記号」) を上書き
SpotlightのHotKeyを削除できたので、今度こそ!と思ってRaycastのHotKeyを設定しようとしたのですが、今度は「"Emoji & Symbols"が cmd+space
を使ってるから設定できないよ!」という旨の表示が...
"Emoji & Symbols"って誰やねんと思いながら調べてみると、どうやらほとんど全てのアプリにデフォルトで登録されている、「絵文字と記号」を入力する↓のようなパレットを表示するものらしいです。
しかし、こんなものはいらない(過激派)ので消してしまいましょう。
ただし完全に消すことはできないため、ショートカットを上書きするという形をとります。
また、環境によっては "Emoji & Symbols" の代わりに日本語で「絵文字と記号」と表示される場合があるそうです。その場合は以降の "Emoji & Symbols" をすべて「絵文字と記号」に置き換えて読んでください。
1. システム設定からキーボードショートカットを開く(再)
上記の方法 と全く同じなので割愛します。
2. 「アプリのショートカット」を追加する
「アプリのショートカット」の項を開き、画像に示した「+」マークから追加を行います。
3. "Emoji & Symbols" のショートカットを上書きする
出てきたウィンドウの「メニュータイトル」に「Emoji & Symbols」と入力し、「キーボードショートカット」をクリックしてフォーカスした状態で任意のキーの組み合わせを入力した後、「完了」ボタンを押せば上書きは完了です。
登録するショートカットはなんでも構いませんが、今後「Emoji & Symbols」をショートカットから絶対に使わないという強い意志があるのであれば command
, control
, option
, shift
などを組み合わせて絶対に誤爆しないような複雑なものを設定しておくと良いでしょう。
また、注意点として
RaycastにHotKeyを登録!
ここまできたら無事にRaycastに cmd+space
でHotKeyを登録することができました!
快適になりました。よかったよかった。
さいごに
Launcherアプリは作業効率を上げるための第一歩だと思います。できるだけ押しやすいHotKeyに設定したいですよね。最初は cmd+space
が使えなくて何だとコノヤロとか思ったのですが、何とかなってよかったです。
便利系ツール、使い始めるまでが便利じゃないあるある。
ちなみに、「アプリのショートカット」を用いたショートカットの上書きは他にも使えるので、使わないショートカットがいたら同様に無効化してあげましょう。
おすすめは顔文字が出てくる "Show Facemarks" (「顔文字を表示」) です。 control+3
に割り当てられている(少なくとも僕の環境では)ので、これも使わない人は上書きしておくと良いでしょう。僕の場合はSlackのビューの切り替えとかArcのspaceの切り替えと競合したので「control
+ option
+ shift
+ command
+ 2」とかいう、どう足掻いても誤爆できない組み合わせで登録してあります。
え?なんで最後が1じゃなくて2なのかって?
それはもちろん、1には "Emoji & Symbols" が登録してあるからですよ。(絶対に使わないという強い意志)
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