AWS Summit Japan 2025に参加してきました!
はじめに
こんにちは。新卒エンジニアのアアツです😃
LRM株式会社で開発チームに所属しています。
6月25日〜26日に幕張メッセで、AWS Summit Japan 2025が開催されました。
AWS Summit Japan 2025とは、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社が主催する、年に一度の超大型イベントです。
イベントでは、160以上のセッションや270以上の展示ブースがあり、AWSの最新技術や活用事例などを学ぶことができます。
私は現在AWSの資格取得に向け勉強をしています。
AWSについてもっと深く学び、資格取得の勉強に役立てるとともに、最新技術のキャッチアップもしたい。そんな思いから、初日の6月25日に参加してきました。
そこで今回は、このイベントで参加した各セッションの感想や、会場で体験したことをまとめていきます!😆
会場の様子
会場のエントランスに入るとイラストボードがあり、そこにはたくさんの企業名が書かれていました。
せっかくの機会なので、私も書いてきました😄
会場に入ると、来場者がたくさんいてワクワクが加速しました😆
スモークが炊かれていて、まるでLIVEかのような規模の大きさに驚きました。
参加したセッション
私が参加したセッションの中で、気になったものをいくつか紹介していきます。
外部ネットワークとクラウドのつなぎ方 再入門
オンプレミスとAWSの接続についてのセッションでした。
何から始めればよいのか、どのような流れで進めればよいのかといったクラウドネットワークに関する悩みを解決するとともに、利用するシステムの特性を踏まえたサービス選定のヒントや、ネットワーク構成の具体的なチェックポイントが紹介されていました。
ネットワーク構成の検討においては、以下のポイントに注意した方がよいとのことでした🤔
- VPC(Virtual Private Cloud)内のサブネットは分割されているか
⋯ ルートテーブルはサブネットごとに分け、意図しないアクセスが発生した際の影響範囲を最小化し、不要な通信経路を残さないようにする - エンドポイントが単一障害点となっていないか
⋯ 可用性の高いワークロードを構築するためには、アクセスの入り口となるエンドポイントにも高可用性が求められる - ネットワークのパフォーマンスを評価しているか
⋯ 今後のリソース増強を検討するには、現在のパフォーマンスの測定・評価が必要となる - ネットワーク障害の発生を検知できるか
⋯ 障害から速やかに復旧するには、障害発生の検知が不可欠である
ネットワークを構築して実現したいことを明確にし、その内容をもとにネットワーク構成の検討・設計を進めることが重要だと学びました。
オンプレミスとの接続に限らず、何かを実装する際はまず要件を確認し、その要件に応じた対策を講じる必要があるという、当たり前のことを改めて認識できる良い機会となりました👏
Amazon Nova 入門 〜 Amazon Nova で広がるマルチモーダル生成 AI の可能性〜
Amazon Bedrock(生成AIの基盤を提供するフルマネージド型のサービス)の基盤モデルとして利用できるAmazon Novaについてのセッションでした。
Amazon Novaは、最先端のAI技術と優れたコストパフォーマンスを備えた、次世代の生成AIモデルです。
Amazon Novaが広げる生成AI活用の可能性について、基本的な特徴や長所、実際の活用事例を交えて紹介されていました。
Amazon Novaは現在7つのモデルが提供されていて、大きく3種類に分類されるようです。
マルチモーダル理解モデル
テキスト・画像・動画を理解してテキストを生成するモデルです。
ユースケースに応じたコストパフォーマンスのモデルが用意されており、一般提供されているのは Micro・Lite・Pro・Premierの4種類です。
セッションではデモンストレーションが行われ、実際に画像や動画を理解してテキストを生成する様子を確認できました。
クリエイティブコンテンツ生成モデル
このモデルは大きく2種類あり、画像生成・編集を行うAmazon Nova Canvasと、動画生成を行うAmazon Nova Reelです。
Amazon Nova Canvasはテキストから画像を生成するモデルです。(プロンプトは英語で指定)
このモデルは登壇者の方が強調して説明していて、40分のセッションの約半分をこの説明に費やしていました😄
このモデルには、7つの特徴的な機能が提供されています。
- インペインティング
⋯ マスキング画像なしでも、プロンプトから領域を指定して入力画像を編集する - アウトペインティング
⋯ 入力画像の境界を拡張し、背景などを生成する - インスタントカスタマイゼーション
⋯ 1〜5枚の参考画像から、スタイルを保持した新規画像を生成する - 条件付きの画像生成
⋯ 姿勢やカメラアングルを保持したまま編集できる
Canny Edge(もと画像の線(輪郭など)を重視して、画像を生成する)とSegmentation(面(参照画像のポーズや構図)を重視して、画像を生成する)がある - カラーパレット
⋯ 生成されるカラーパレットを制御する - 背景除去
⋯ 画像から背景を除去する
Amazon Nove Reelはテキストや画像を入力として、動画を生成できるモデルです。
6秒の動画を生成可能で、複数シーンをつなぎ合わせて最大合計120秒までの動画を生成できます。
音声対話モデル
音声入力に対してテキストや音声で応答するAmazon Nova Sonicが提供されています。
このモデルは4つの特徴を持っています。
- 流動的な対話
⋯ ユーザーの一時停止や割り込みに対しても自然な会話の流れが可能 - リアルタイムストリーミング
⋯ Amazon Bedrockの双方向ストリーミングAPIを通じてアクセス可能 - 外部機能をツールとして呼び出し
⋯ 外部サービスとの連携が可能。RAG(外部のデータベースや検索エンジンから関連情報を取得して、その情報を組み合わせて回答する)で根拠データを取り込みながらの応答もできる - 責任あるAI
⋯ コンテンツモデレーションなどを通じた安全性の確保
Amazon Novaを活用することで、アーキテクチャ図から構成図をテキストベースで理解したり、Prime Videoのドラマシーズンの総集編生成なども可能になるそうです。
セッションでは、実際にAmazon Novaで作成されたドラマの総集編を視聴できました。
まるで映画のCMを見ているかのようなクオリティで、本当に衝撃を受けました😂
自分でもAmazon Novaを触ってみたいという気持ちが湧き、今後この技術を活用した開発にも挑戦してみたいと感じました。
AWS Amplify で加速する生成 AI アプリケーション開発
新たに一般提供が開始されたAmplify AI Kitを中心に、Amazon Q DeveloperやAmazon Bedrockがどのように連携し、生成AIアプリケーションの構築を効率化するかについて紹介されたセッションでした。
AWS Amplify AI Kitは、Amazon Bedrockを活用したコードファーストな開発者体験を提供し、データにLLM(大規模言語モデル)が安全にアクセスできる環境を簡単に構築できる仕組みです。
Amazon Q Developerとは、ソフトウェアの構築、運用、変換を行うための最も有能な生成AI搭載アシスタントです。コードエディタから使用でき、チャット形式でAIと会話することができます。
セッションでは、AWS Amplify AI Kitを利用して、物件レビュー&予約ツールを構築するデモンストレーションが行われました。
TypeScriptのコードをたった2〜3行書くだけで生成AIの組み込みができ、アプリケーションの土台となるコードで人が書く作業を大幅に減らせます。そのぶん、開発者は独自機能の企画やユーザー体験の向上に専念できるとのことでした。
また、Amazon Q Developerを使うと、リポジトリ全体のコードを読み込み、質問に回答してくれます。プログラミング言語やフレームワークがよくわからない場合でも、サポートを受けながら開発を進められるのが特徴です。
AWSが提供する開発者向けAIはどんな感じなのか興味が湧き、この日の終わりに実際にAmazon Q Developerを触ってみました。
プロンプトを指定すると10秒ほどで回答が生成され、操作感もとても快適でした🏌️
さらにVSCodeに直接接続できるため、画面を切り替えることなく生成AIを利用できるのも魅力です。
最近話題のClaude Codeとの比較や、Copilotとの性能面での優劣についてはまだ検証できていないため、今後も各ツールを試しながら学習を深めていきたいと思います。
その他
AWSの資格保有者はステッカーがもらえるそうです。とても羨ましい🤓
さらに、全12冠を取得した方にはトロフィーも授与されるとのこと。本当に羨ましいです😭
私も今まさに資格取得に向けて勉強中なので、来年のAWS Summit Japanではトロフィーを手にできるよう、全力で取り組みたいと思います!
ブースの紹介
AWSの方々が展開する、面白いブースがあったので紹介します。
「Serverlesspresso - コーヒーをサーバーレスとともに -」という、QRコードでオーダーしてコーヒーを楽しめるユニークなブースがありました。
注文は先着順で、一定間隔ごとに QRコードが更新される仕組みです。
私も注文の争奪戦に参加したのですが、残念ながら権利を獲得することはできませんでした😭
また、JAWS-UGのブースにも立ち寄りました。
私はJAWS-UGの存在は知っていたものの、加入の仕方やAWS初心者でも参加してよいのかという心理的ハードルがあり、加入を躊躇していました。
しかし担当の方から詳しく説明していただき、初心者向けのグループもあると教えてもらえたことで安心でき、今回思い切って加入することにしました!
早速、7月21日に開催予定の「"JAWS-UG初心者支部#66 hands-on"」に参加する予定です🙌
もし同じイベントに参加される方がいらっしゃったら、ぜひよろしくお願いします!
おわりに
今回参加したAWS Summit Japan 2025では、AWSの魅力をさらに感じることができる多くの学びがありました。
特に、生成AIに関するセッションに数多く参加し、その技術力に驚くと同時に「自分でも使ってみたい」という意欲が強まりました。
AWSの認定資格取得に向けて勉強中ということもあり、改めてAWSが好きだと感じる機会になりました。
来年のAWS Summit Japanまでには、AWS資格の12冠を目指して、引き続き勉強を頑張りたいと思います!!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ご質問やご感想がありましたら、お気軽にコメントしていただけると嬉しいです🙌
参考
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