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エンジニア未経験からテックリードレベルにどうやってなれたのか、社員に聞いてみた

2024/04/08に公開

ラブグラフでCTOをしております横江( @yokoe24 )です。
エンジニアがどうやったら成長するのか、というところに興味があって、
この3年で目覚ましい成長を遂げたひろさんにお話を聞いてきました!🌟

いつ入社しましたか?

2019年3月に入社しました。最初に業務委託を1年やって、
その後に正社員になり、いま5年が経ったところです。

最初の1年間は、未経験エンジニアとして、
『パーフェクトRuby』を読むなど勉強させてもらいつつ業務をしていました。

その前は何をされていたんでしょう?

高校卒業してからは、造船会社で給与計算など総務・経理業務を3年間やっていました。
会社の運動会の写真係を担当して、今まで絡んだことのなかった他の部署の方からも感謝され、
「写真をもっと上手くなりたい!」と思ったところでラブグラフと出会いました。

ラブグラファー(ラブグラフのカメラマン)になったあとで、
こまげさん(創業者)から「エンジニアが足りてないんだけどどう?」と誘われ、未経験ながらエンジニアになりました。

私の入社してきた3年前は、まだ初級〜中級くらいのレベルでしたよね

そうですね、send メソッドが何か知らなかったり、update_all が何を起こすものなのか知らなかったり……。

N+1 については、以前から bullet が開発環境に導入されていたのでなんとなくの理解はしていたのですが、
WebアプリケーションのログとしてどんなSQLが吐かれているかは見ていなかったですし、
プルリクエストで N+1 を指摘されるなど、その頃はまだ自分の中で浸透していませんでした。

今では社内のコードを1番理解していて書けるエンジニアですよね! 何がありました?

そうですね、横江さんが入る前までは実質2人でやっていたのですが、
プルリクエストのレビューに関して自分は、ブランチに移動して挙動を確認するものの、コードとしてのレビューはおこなっていない状態でした。

それがかなり細かいレビューをいただけるようになったことで、
「同じことを言われないようにしよう」と思って、
指摘されたことを Notion にまとめていって、自分がプルリクを作ったときにその点をセルフレビューするようになりました

自分が Approve したあとで他の人がコメントを付けているのを見たときも Notion にまとめました
最初からそのレビューを自分ができていたらもっと良いですからね。

また、エンジニアとしてのキャリアや、自分がどこが足りていないかに意識を向けていられなかったのですが、
いろいろ細かい指摘をもらったり、3人体制になって余裕も出てきたことで、
「自分が全然足りていない!」「もっとがんばらなきゃ!」という意識が強くなっていきました

なるほど、そうやって危機感を持てて行動できたのが大きそうですね

そうですね。
他に意識しているのは、勧められたものをすぐにやってみることですね。

商業高校だったから検定を取らされるんですけど、
先生に勧められたものをそのまま取るようにして、資格を7つも取ってしまいました。
自分の中でそんなにがんばらなくて取得できた感覚だったので、
物事はやればできる みたいな思考ができていったなと思います!

昔、「アドバイスをもらって動く人は1%もいない」という話を聞いて、
「じゃあ、動いたら最強じゃん!」 と思って、そこを意識しています。

すごく素直ですよね。勧めた本を必ず読んでくるから驚いています

はい、1on1 のときに「マネジメントできるようになりたい」という話をして横江さんに勧められた
『人事の超プロが明かす評価基準』はすぐに読んで、
社内全体の勉強会のときに、まとめた内容を発表しましたね。

その後もマネジメントの本は読んで勉強を重ねていって、
2021年11月からは、アルバイトメンバーのマネジメントをさせていただけるようになりました。
ただ、実際にやってみると、人の悪いところを見ても指摘しないタイプだったので、
ネガティブフィードバックをするのが難しいなと感じました。言うべきところを言うのは今でも難しいですね。

Flutter大学 でも 1on1 など、チームマネジメントにチャレンジしています。

Flutter大学の話が出ましたが、社外活動も積極的ですよね!

アプリを作ってみたくてFlutter大学に入って活動したりとか、
友達からお願いされたホームページ作成を STUDIO でチャレンジしてみたりとか、
1on1 で勧められた paiza の問題を解くのをやってみたりもしました。

正直B問題は難しいだろうと思っていたので、数週間後には完了させてきて驚きました

A問題はさすがに解けなかったですけどね(笑)

一見、業務とは関係ないんですけれど、
指定通り動いても遅いコードには点数がつかないことで、
パフォーマンスに対する意識がつくようになったのはよかったことです。

業務外のお話をいろいろ聞けたので、業務内での成長についても聞かせてください

社内での問い合わせ担当を長くやってきました。
このあいだ記事にもしましたが、ここで得られることが多くありました。

https://zenn.dev/lovegraph/articles/ad615db1d0939f

もともとは、エンジニア2人の時代に、片方が実装を担当し、自分がそれ以外を担当するというところから始まったお問い合わせ対応でした。
その頃はまだ、要望に対してのアクションを、言われたことをただやるだけ、背景に何があるのかを伺わずにイエスマンとしてデータベースの更新や、細かな改修をするだけでした。

横江さんが入社後は、横江さんも社内のお問い合わせに対応し、
「ここは現在の実装的に難しいけど、こういう直し方で解決できそう」などのコメントをするのを見て、
今直すべきことか、バックログに積むべきかや、よりよい解決方法があるか に目が行くようになっていきました。

だんだんと主体性が育っていったんですね

そうですね。
コロナで他チームの状況が見えにくくありましたが、
社内のお問い合わせ対応をすることで、各部署がなにに注力しているのかわかりやすくなったのもよかったです。

最終的には、「最近 報酬まわりのお問い合わせが多いな」と思ったときに、
経理のかたに聞きに行って、 現在の運用の仕方を聞いて、本来あるべき姿を描いてタスクに上げていったりもしました。

自分としては、横江さんのコードを書く時間をできるだけ増やしたいので細かなタスクは巻き取りたいという思いがありましたし、
また、横江さんが何週間か休むときがあったんですが、
その前の 1on1 で「全部任せるよー」って言ってもらっていたので
責任感持って取り組む思いがより強くなっていきました。

素晴らしいですね! 逆に現在自身の足りていないと思うことはありますか?

まず、コードを書く力ですね。
決済の話など、アプリケーション全体にわたるものの設計を考えて実装をしていく能力が
まだ足りていないと思っています。そこを得ていきたいですね。

もう1つは、社内外での自分のプレゼンスを上げていくこと。
リモート環境で仕事をしていて社内の人とのコミュニケーションを多くとれていないので、そこを増やしていきたいのと、
社外についても、イベントに参加するなどして、ラブグラフのエンジニアとしての知名度を上げていきたいと考えています。

将来どうなっていきたいですか?

直近の目標としては、 ラブグラフのCTOになること です。
ラブグラファー(カメラマン)になることで自分の人生は大きく変わっていったので、
ラブグラフへの恩返しを出来ていければと思っています。

そのために、 事業に対しての目線も持っていきたい です。

いい目標ですね! すべてを超えていきましょう!

はい、これからもよろしくお願いいたします!

ありがとうございました!

編集後記

以上、ひろさんのインタビューでした。

いろいろな人を見るにつけ、成長していく人に共通することは、
「まずやってみる」 の精神が強いことにあると感じています。

そして逆に言うと、
この「まずやってみる」精神が欠けていくにつれて、成長の速度は鈍化していきます。

筆者は30代を迎えて、この「やってみる」精神がどんどん衰えているのを感じます。
それは起きていられる時間や集中力の低下を発端とする、
「効率よくやれないか」という考えに起因します。

「効率よくやれないか」と考えると、その方法を模索することに時間を使うようになりますが、
実際のところ、受験勉強を思い起こすとわかりやすく、
参考書探しや勉強法について時間を使っている人は成功しにくく、
先生に勧められた参考書をとりあえずでひと通りやる人の方が受験は成功しやすいです。
(前職は受験業界にいたのですが、この失敗・成功をよく耳にしました)

自身の成長を促進したい方は、先輩に聞いた方法を 「まずやってみる」
そして、それをさらに深める。
これの繰り返しが、成長を支える重大なファクターになるのではないかと思いました。

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