【Rails】複合ユニークインデックスを変更したい時の手順
こんにちは!
ラブグラフエンジニアのひろです。
今回は、複合ユニークインデックスを変更する際に
Mysql2::Error: Cannot drop index 'index_name': needed in a foreign key constraint
というエラーに直面した時の解決策について書きます。
例として、 profiles
テーブルの user_id
と handle_name
による複合ユニークインデックスを削除し、 user_id
と email
による複合ユニークインデックスを作成するプロセスを用いて解説します。
前提条件
-
profiles
テーブルにはuser_id
とhandle_name
カラムが存在する -
users
テーブルとの外部キー制約が貼られている -
user_id
とhandle_name
の組み合わせで複合ユニークインデックスが設定されている -
user_id
とemail
を使った複合ユニークインデックスに変更したい
create_table "users", force: :cascade do |t|
t.string "name"
# 他のユーザー属性...
t.timestamps
end
create_table "profiles", force: :cascade do |t|
t.bigint "user_id", null: false
t.string "handle_name"
t.string "email"
# 他のプロフィール属性...
t.timestamps
end
add_index "profiles", ["user_id", "handle_name"], unique: true, name: "index_profiles_on_user_id_and_handle_name"
add_foreign_key "profiles", "users", column: "user_id"
発生した事象
新しい複合ユニークインデックスを作りたかったので、既存のものを削除してから新規で作成する migration ファイルを用意しました。
class ChangeUniqueIndexToUserIdAndEmailOnProfiles < ActiveRecord::Migration[7.0]
def up
remove_index :profiles, name: 'index_profiles_on_user_id_and_handle_name'
add_index :profiles, [:user_id, :email], unique: true, name: 'index_profiles_on_user_id_and_email'
end
def down
remove_index :profiles, name: 'index_profiles_on_user_id_and_email'
add_index :profiles, [:user_id, :handle_name], unique: true, name: 'index_profiles_on_user_id_and_handle_name'
end
end
しかし、そのままインデックスを更新しようとすると
Mysql2::Error: Cannot drop index 'index_profiles_on_user_id_and_handle_name': needed in a foreign key constraint
というエラーが発生します。
原因の解析
Mysql2::Error: Cannot drop index 'index_profiles_on_user_id_and_handle_name': needed in a foreign key constraint
Cannot drop index とあるので削除に失敗しているようです。
原因はなんでしょうか?
needed in a foreign key constraint なので 外部キー制約によって必要とされていることも分かりますね。
インデックスが削除できない問題の根本原因は、外部キー制約によってインデックスが必要とされていることにあります。
そのため、インデックスを削除する前に、関連する外部キー制約を削除または変更する必要があることが分かりました。
解決策
問題の解決には、以下の手順を踏みます。
- 外部キー制約の削除
- インデックスの削除
- インデックスの再作成
- 外部キー制約の再作成
解決手順
1. 既存の外部キー制約の削除
最初に外部キー制約を削除します。
class RemoveForeignKeyFromProfile < ActiveRecord::Migration[7.0]
def change
remove_foreign_key :profiles, :users
end
end
2. インデックスの削除
外部キー制約が無くなったことで、既存の複合ユニークインデックスを削除できるようになっています。
以下のようにマイグレーションファイルを作成し、削除します。
class RemoveUniqueIndexFromProfile < ActiveRecord::Migration[7.0]
def change
remove_index :profiles, name: :index_profiles_on_user_id_and_handle_name
end
end
3. インデックスの再作成
最後に、新しい組み合わせで複合ユニークインデックスを再作成します。
再びマイグレーションファイルを作成し、以下のコードを追加します。
class AddNewUniqueIndexToProfile < ActiveRecord::Migration[7.0]
def change
add_index :profiles, [:user_id, :email], unique: true
end
end
このマイグレーションにより、user_id と email カラムに基づいて新しい複合ユニークインデックスが作成されます。
4. 外部キー制約の再作成
ステップ1で削除した外部キー制約を復活させます。
class AddForeignKeyToProfiles < ActiveRecord::Migration[7.0]
def change
add_foreign_key :profiles, :users, column: :user_id
end
end
解決後
最終的に schema.rb はこのようになりました。
create_table "users", force: :cascade do |t|
t.string "name"
# 他のユーザー属性...
t.timestamps
end
create_table "profiles", force: :cascade do |t|
t.bigint "user_id"
t.string "handle_name"
t.string "email"
# 他のプロフィール属性...
t.timestamps
end
add_index "profiles", ["user_id", "email"], unique: true, name: "index_profiles_on_user_id_and_email"
add_foreign_key "profiles", "users", column: "user_id"
まとめ
この記事では、複合ユニークインデックスを変更する方法について解説しました。
紹介したステップを適切に実行することで、エラーを避けながらデータベースのスキーマ変更をおこなうことができます。
この記事が同じ問題に直面した方の助けになれば幸いです。
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