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外来植物の分布システム構築(Ruby on Railsで開発)

2025/02/02に公開

1.本システムの開発背景

本システムは、現在、生息地域の情報が不足しているが、駆除をすべきだと環境省から要請されている特定外来生物(1)をユーザーが本システムを通じて、位置情報を可視化 できるようにする。具体的にはユーザーが位置情報と画像を投稿し、それがマップ上に 反映されるようにすることを想定している。

2.システムの内容
まずシステムの画面は以下だ(図 1)。Rails プロジェクトを作成した後、必要な Gem
の追加をする。先述したように本システムではマップを用いる。そのため、マップとし て Google Maps を使えるよう、gon という gem を Gemfile に追加する。

図1

そして、「投稿」ボタンを押すと、データが posts#create Action に送信される。こ れは Rails のコントローラ内で動作するメソッドであり、クライアントからの投稿情報 をデータベースに保存する役割を持つ。「投稿」ボタンを押すと、図 2 のような画面と なる。

図2

ここではユーザーが経度、緯度を手入力するのは手間であるため、それを緩和するた めの工夫を施した。それは位置情報が付与されてない画像と付与されている画像とで処 理を分ける。前者に関しては、画像を添付しているユーザーの現在地が取得され、その 情報が自動的に緯度・経度欄に記入されるようにしていることだ。実際の動きをみてみ ることにする。まず、位置情報が付与されていない画像をアップロードすると、図 4 の ように現在地の情報を取得してよいかの表示がされる。

図3

そして Allow while visiting the site か Allow this time をクリックした場合のみ 緯度と経度の情報が自動で記述欄に挿入されるようになる。
一方、下記図 4 の位置情報が付与されている画像(図 4)の場合は、上記、図 3 のよ うな表示はされず、そのまま画像に付与されている緯度、経度が直接入力欄に記述され る ( 図 5 )。

図4

図5

【参考文献】

飯尾淳(2021)『最短距離でしっかり身に付く! Web アプリケーション開発の教科書
~Ruby on Rails で作る本格 Web アプリ』技術評論社

(1)
環境省「どんな法律なの?」
https://www.env.go.jp/nature/intro/1law/outline.html(2025 年 1 月 30 日閲覧)

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