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目指せグローバルエンジニア!今日から使えるシーン別英語表現20選

2024/11/29に公開

みなさんこんにちは。2024年11月からログラスでCTO をつとめております、いとひろ(@itohiro73)です。

今回のCTO交代にあたり、前任の創業者CTOである坂本さん(@http204)と対談したこちらの記事でもお話ししたのですが、ログラスでは開発ケイパビリティの拡張のため、海外開発拠点を立ち上げ、グローバルな開発組織へとUpdate Normal[1]していこうと考えております。

そこで、本記事ではエンジニアがグローバルな開発環境で働いていく上で重要となる、実際の業務で使える英語表現をシーン別に20個厳選しました。

日常業務からOSS貢献、タフな課題コミュニケーションまで、様々なシチュエーションで対応できる表現をマスターして、グローバルエンジニアを目指しましょう!

実践的な開発シーンで使える英語表現20選

シーン1: 朝会での状況報告

Daily ScrumやStandup Meetingのような朝会では、自分の状況を手短に、かつ明確に伝える必要があります。特に、進捗状況やブロッカーの有無をシャープに表現できるといいでしょう。以下のような表現を活用してみてください。

① 進捗報告の基本表現
"I've made progress on [task]"
([タスク]の進捗がありました)

活用例
📝 "I've made progress on implementing the user authentication feature. It's
about 70% complete."
💭 「ユーザー認証機能の実装に進捗があり、約70%完了しています」

② ブロッカーの報告
"I'm blocked by [issue]"
([問題]によって作業が止まっています)

活用例
📝 "I'm blocked by the API integration issue. We need access credentials from the
infrastructure team."
💭 「API連携の問題で作業が止まっています。インフラチームからアクセス認証情報が必要です」

③ 今日の予定の共有
"Today, I'm planning to focus on [task]"
(今日は[タスク]に注力する予定です)

📝 "Today, I'm planning to focus on writing integration tests for the payment
module."
💭 「今日は決済モジュールの統合テストの作成に注力する予定です」

シーン2: コードレビューでのコミュニケーション

プルリクエストの作成やレビューでは、建設的なフィードバックを心がけながら、明確なコミュニケーションを取る必要があります。

① レビュー依頼
"Could you please review this PR when you have a moment?"
(お時間がある時にこのPRをレビューしていただけますか?)

活用例
📝 "I've implemented the search optimization feature. Could you please
review this PR when you have a moment?"
💭 「検索の最適化機能を実装しました。お時間のある時にこのPRをレビューしていただけますか?」

② 改善の提案
"Consider using [alternative] instead of [current approach]"
([現在のアプローチ]の代わりに[代替案]の使用を検討してください)

活用例
📝 "Consider using a database index instead of in-memory caching for better
scalability."
💭 「スケーラビリティを向上させるため、インメモリキャッシュの代わりにデータベースインデック
スの使用を検討してください」

③ レビューコメントへの返答
"I went with [approach] because [reason]"
([理由]があるため、[アプローチ]を選択しました)

活用例
📝 "I went with async processing because it helps prevent timeouts during
large data imports."
💭 「大量データのインポート時のタイムアウトを防ぐため、非同期処理を選択しました」

シーン3: アーキテクチャ設計の議論

新機能の設計や既存システムの改善を提案する際は、技術的な理由と期待される効果を明確に説明する必要があります。

① 設計提案の導入
"From a [perspective] standpoint, I propose [solution]"
([観点]の立場から、[解決策]を提案します)

活用例
📝 "From a maintainability standpoint, I propose splitting this monolithic
service into smaller, focused microservices."
💭 「保守性の観点から、この一枚岩のサービスを、より焦点を絞った小さなマイクロサービスに分割
することを提案します」

② トレードオフの説明
"While [approach A] offers [benefit], [approach B] provides [different benefit]"
([アプローチA]は[利点]がある一方で、[アプローチB]は[異なる利点]があります)

活用例
📝 "While serverless offers lower operational overhead, containers provide
more control over the runtime environment."
💭 「サーバーレスは運用オーバーヘッドが低い一方で、コンテナはランタイム環境をより細かく制御
できます」

シーン4: パフォーマンス改善の提案

システムのパフォーマンス問題を特定し、改善案を提示する際は、具体的なデータと期待される改善効果を示すことが重要です。

① 問題の指摘
"We're seeing [issue] when [condition]"
([条件]の時に[問題]が発生しています)

活用例
📝 "We're seeing significant latency spikes when the concurrent user count
exceeds 1000."
💭 「同時接続ユーザー数が1000を超えた時に、顕著なレイテンシーの上昇が発生しています」

② 改善案の提示
"By implementing [solution], we could [expected improvement]"
([解決策]を実装することで、[期待される改善]が見込めます)

活用例
📝 "By implementing request caching, we could reduce the response time from
3 seconds to under 300ms."
💭 「リクエストのキャッシュを実装することで、レスポンス時間を3秒から300ミリ秒未満に削減で
きます」

シーン5: インシデント対応

システム障害や重大な問題が発生した際の、状況報告とコミュニケーションです。

① 状況の報告
"We're currently experiencing [issue] affecting [scope]"
(現在[範囲]に影響を与える[問題]が発生しています)

活用例
📝 "We're currently experiencing database connectivity issues affecting all
API endpoints in the production environment."
💭 「現在、本番環境の全APIエンドポイントに影響を与えるデータベース接続の問題が発生してい
ます」

② 対応状況の共有
"We've identified the root cause and [action]"
(根本原因を特定し、[アクション]しました)

活用例
📝 "We've identified the root cause and implemented a hotfix to resolve the
connection pooling issue."
💭 「根本原因を特定し、コネクションプーリングの問題を解決するホットフィックスを適用しまし
た」

シーン6: OSS活動でのコミュニケーション

GitHubなどでのOSSプロジェクトへの貢献やコミュニティとのやり取りでは、Respectを持ちながら建設的なコミュニケーションが重要です。

① Issue報告
"I encountered [issue] when trying to [action]"
([アクション]しようとした際に[問題]に遭遇しました)

活用例
📝 "I encountered a runtime error when trying to run the setup script on
Windows 11."
💭 「Windows 11でセットアップスクリプトを実行しようとした際に、ランタイムエラーが発生しま
した」

② PR作成時の説明
"This PR addresses [issue] by [solution]"
(このPRは[解決策]によって[問題]に対処します)

活用例
📝 "This PR addresses the memory leak issue by implementing proper cleanup
in the connection pool."
💭 「このPRは、コネクションプールで適切なクリーンアップを実装することでメモリリークの問題に
対処します」

シーン7: 技術選定の提案

新しい技術やツールの導入を提案する際のコミュニケーションです。

① 提案の導入
"I recommend adopting [technology] for [purpose]"
([目的]のために[技術]の採用を推奨します)

活用例
📝 "I recommend adopting TypeScript for our frontend development to improve
code maintainability and catch errors early."
💭 「コードの保守性を向上させ、早期にエラーを発見するため、フロントエンド開発でTypeScript
の採用を推奨します」

② コスト・ベネフィットの説明
"Although it requires [cost], it will [benefit] in the long run"
([コスト]は必要ですが、長期的には[利点]があります)

活用例
📝 "Although it requires initial team training, it will significantly reduce
debugging time in the long run."
💭 「初期のチームトレーニングは必要ですが、長期的にはデバッグ時間を大幅に削減できます」

シーン8: 見積もりとスケジュール調整

プロジェクトの見積もりやスケジュール調整に関するコミュニケーションです。

① 見積もりの提示
"Based on the requirements, we estimate it will take [duration] because [reason]"
(要件に基づき、[理由]により[期間]かかると見積もっています)

活用例
📝 "Based on the requirements, we estimate it will take 3 sprints because we
need to refactor the existing authentication system."
💭 「要件に基づき、既存の認証システムのリファクタリングが必要なため、3スプリントかかると見
積もっています」

② スケジュール調整の提案
"To meet the deadline, we suggest [action]"
(期限に間に合わせるため、[アクション]を提案します)

活用例
📝 "To meet the deadline, we suggest splitting the feature into smaller
deliverables and prioritizing the core functionality."
💭 「期限に間に合わせるため、機能を小さな成果物に分割し、コア機能を優先することを提案しま
す」

シーン9: チーム間連携

他チームとの協力や調整が必要な際のコミュニケーションです。

① 協力の依頼
"We'd like to collaborate with [team] on [task]"
([タスク]について[チーム]と協力したいと考えています)

活用例
📝 "We'd like to collaborate with the infrastructure team on optimizing our
deployment pipeline."
💭 「デプロイメントパイプラインの最適化についてインフラチームと協力したいと考えています」

② 依存関係の説明
"Our timeline depends on [dependency]"
(スケジュールが[依存関係]に依存しています)

活用例
📝 "Our timeline depends on the API team completing their authentication
endpoint updates."
💭 「スケジュールはAPIチームの認証エンドポイントの更新完了に依存しています」

シーン10: 技術的な課題のエスカレーション

重要な技術的課題を上位者やステークホルダーに報告する際のコミュニケーションです。

① 課題の報告
"We've identified a critical issue that [impact]"
([影響]を及ぼす重要な問題を特定しました)

活用例
📝 "We've identified a critical issue that could impact our system's
security compliance requirements."
💭 「システムのセキュリティコンプライアンス要件に影響を及ぼす可能性のある重要な問題を特定し
ました」

② 対応の提案
"To address this, we recommend [action] with an estimated effort of [effort]"
(これに対処するため、見積もり工数[工数]で[アクション]することを推奨します)

活用例
📝 "To address this, we recommend implementing end-to-end encryption with an
estimated effort of 2 developer months."
💭 「これに対処するため、見積もり工数2人月でエンドツーエンドの暗号化を実装することを推奨し
ます」

まとめ

この記事では、エンジニアが日常業務からOSSでのコミュニケーション、課題が起きた時のコミュニケーションまで、様々なシーンで使える英語表現を紹介しました。これらのフレーズを実際の業務で活用して、グローバルな環境でのコミュニケーションをさらに円滑に進めてみてください!

次のステップ

  1. 本記事で紹介しているフレーズを実際に使ってみる。
  2. GitHubやStack Overflow等で英語でアウトプットしてみる。
  3. 英語でのコミュニケーションを楽しむことを忘れずに!

みなさんのグローバルエンジニアへの一歩を応援しています!質問や感想があれば、ぜひコメントでお知らせください。

終わりに

いかがでしたでしょうか。もしグローバルな環境で働くことに興味をお持ちでしたら、ぜひ一度お話ししませんか?以下のPittaからぜひお気軽にメッセージをいただければと思います。

https://pitta.me/matches/XIRsLxvpmhDe

脚注
  1. 常に当たり前のアップデートを追求し続けることを表現したログラスのTech Value ↩︎

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