WACATE2024夏に参加しました
はじめに
みなさんこんにちは!
夏ですね〜!暑いですね〜!
今回、6/22・23の2日間に渡って行われた WACATEという勉強会に参加したので、レポートを書こうと思います。
ゆるゆると書いていくので、ぜひ通勤時間の暇つぶしにでもお読み頂けると嬉しいです。
WACATEってなに?
WACATEとは、若手テストエンジニア向けのワークショップです!
Workshop for Accelerating CApable Testing Engineers:内に秘めた可能性を持つテストエンジニアたちを加速させるためのワークショップ
自分は最近知りましたが、2007年から実施されている歴史あるワークショップです。
そして、毎度愉快なテーマがあり、今回のテーマは 「WACATE2024 夏 〜テストケースには、必ず作った人の意図が存在する〜」 でした!
それでは早速振り返っていきましょう!
経歴とか現在の仕事内容とか
とその前に、自分の経歴や普段の仕事内容があったほうがこの後の内容の前提が揃って読みやすいかなと思うので、簡単に紹介します
- エンジニア歴は6年目
- ドメインの複雑度が高い、toB SaaSを開発している
- 普段はスクラムで開発をやっている
- プロダクトエンジニアとして、開発に関連するところはなんか大体やっている
- 人見知り
参加しようと思ったきっかけ
一番大きな理由は 「自分の作っているプロダクトの品質をより向上させたいと思ったから」 です。
ここでいう品質というのは、内部品質ではなく外部品質に当たる部分です。
これまでは、主に内部品質向上に力を入れて学んできていて、外部品質向上については、今の職場に転職してから真面目に学び始めました。
もちろんこれまでもテスト分析や設計のようなこともやっていたし、自動テストも書いていたし、最低限のことはやってきたつもりです。
ただ、現職で初めてQAエンジニアと一緒に仕事をして、これまで自分がやってきたことは雰囲気でやっていたな〜と感じる場面や、それを社内に広めていくところまではまだできないな〜と感じることがありました。
そして、職種としてはQAエンジニアではないですが、自分も品質保証という部分でチームや組織に貢献していきたいぞ!という思いから今回のWACATEへの参戦を決めました。
ちなみに、参加者のほとんどはQAエンジニアやテストエンジニアの方でしたが、自分のようにQAエンジニアではないが品質保証に興味がある人も数人いらっしゃいました。
ワークショップを通じて学んだこと
ここはどこまで書いて良いのか分からないので、ふわっと書きます。
ワークの一覧と概要は、以下で紹介されていますので、併せてお読みください。
今回のワークはテーマにもある「テストケースの意図」というものに焦点を当てたものでした。
テストケースには元となったテスト設計の成果物があり、テスト設計には元となったテスト分析の成果物があります。
そして、このテスト分析やテスト設計の成果物を、テストケースの意図として残しておくことがとても大事ということです。
もし、これらの成果物が何もなく、テストケースだけが存在している場合は、レビューをする人や修正を加える場合、どんなテスト設計をしたのか?どんなテスト分析をしたのか?というのを、読み解いていく必要があります。
今回のWACATEでは、実際にこの読み解いていく部分の大変さや、意図がある場合とない場合でどれくらい作業のしやすさの違いを体感しました。
特にテスト分析や設計に慣れていけば行くほど、脳内で分析や設計が済むこともあると思いますが、サボらずにドキュメントに書き残していくべきだなと改めて感じました。
また、普段はツールを使ってテスト設計等を進めますが、紙とペンでデシジョンテーブルや状態遷移図を書くのも新鮮で楽しかったです。
招待講演を通じて学んだこと
今回の招待講演は以下の内容でした。
みずのりさん、改めて講演ありがとうございました。
この講演を聞いて、モデリング手法についてもっと深めていくことが、直近の悩みを解決できるんじゃないかなーという仮説を持つことができました。
というのも、最近はテスト設計において、因子や水準を出しきれていないと感じることが多く、この精度をどうやって向上させていくのが良いのかというのをちょうど悩んでいました。
プロダクトや実装、ドメインに詳しくなることが解決策の1つではあるのかなと考えていましたが、モデリング手法を深めていくことも、これに繋がるのかなと感じました。
そして、モデリングの手法を深めてより良いモデルを作ることは外部品質だけではなく内部品質の向上にもきっと寄与すると思っているので、次に学びたいことが明確になったのはとても大きな収穫だったなと思います。
分科会がめっちゃ楽しかった
個人的に、2日間の中で一番楽しかったのが分科会でした。
分科会ではOSTで様々なテーマについてひたすら議論をしました。
自分は「テスト観点って何を指してる?」というテーマを最初に選んだのですが、そこで盛り上がりすぎて、ずっとそこで議論をしていました(笑)
以下の記事でもテスト観点について色々と語られており、なかなかに議論のしがいがあるテーマだったなと感じます。
最終的には、テスト観点が何を指しているか?から、どのテストレベルでどんなテスト観点を担保するか?という話題になり、これについて数名で議論をしました。
さすがに全て話しきることはできなかったのですが、新しい発見が見つかったり、自分の考えを整理することができたりと、とても有意義な時間でした。
何より、やはり同じ熱量で何かについて議論できるというのはとても楽しいことだなと感じました。
社内でもこのような議論は頻繁にありますが、特に品質に関する議論も増やしていきたいなと思いながら分科会を終えて眠りにつきました。
特に良かったこと
全体を通して大満足の2日間ではあったのですが、中でも特に良かったところを書き出してみました!
- 違う環境やプロセスで開発をしている組織のテストについて色々と話を聞くことができた
- 自分はアジャイル開発をやっている組織でしかQAエンジニアと仕事をしたことがなかったので、テストベンダーでQAをやっている人など、色々なバックグラウンドの人と話ができて知識の幅が広がったなと感じた
- 環境が違うと大切にしていることや、悩んでいることも違うので、それを知ることができて良かった
- ワークショップが多かったが進めやすくするための工夫が随所にあり、人見知りでも馴染むことができた
- 心理的安全性が高い場だったので、初参加でソロ参戦でしたが楽しく過ごせました
- 班のガイドラインを作るというのは、ワーキングアグリーメントなどと近いなと思ったり、チームビルディングの参考になった
最後に
改めて、WACATEの実行委員の皆様方、ありがとうございました!
一緒に2日間を過ごした参加者の皆様方、お疲れ様でした!
この2日間を通して、品質保証というのは奥が深いなと感じました。
モデリング手法やアジャイル開発をしながら品質保証をどうやっていくのか?という部分についてもこれから更に学んでいきたいなと思います。
(WACATEでもアジャイルとテストに関連したテーマがあると嬉しいな)
また、LEADING QUALITYの言葉を借りると3つのナラティブが開発組織全体で語られれいるという今の自分が置かれている環境がいかに良いことなのかというのも再確認することができました。
この現状を失わないためにも、自分たちエンジニアが品質に対して高い感度を持っておくことが大事なんだなと思いました。
このレポートを読んで、参加するか迷っている方の背中を押すことができれば良いなと思います!
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