カジュアル面談で考えていること、やっていること
ログラスの勝丸(@shin1988)と言います。最近はマネージャーをやっています。
今回のアドカレは「カジュアル面談」について、自分がどの様に行っているのかを整理したいと思います。本記事はエンジニア、及びプロダクトづくりをされていて、カジュアル面談を実施する方を読者として想定しています。
カジュアル面談の目的
目的ですが、自社についての解像度を少しでも上げていただく場と自分は整理しています。
なので無理やり採用活動につなげるなどは全く考えていません。
カジュアル面談を通して1つだけ心がけていることは、「言いにくいこともはっきりと言う」を心がけており、「事実でないこと」は絶対に言わないようにしています。
どんな機会であっても、実態と異なることを話しても長期的にはメリットは少ないと感じています。
出来ていないことは出来ていないと言い切って、「今はここまで出来ています」や「これからここまでやりたいです」という表現で解像度を高めてもらうようにしています。
前準備
一番大切です。(マジで)
カジュアル面談に至るまでに色んな経路があるかと思いますが、そこを整理します。
まず、こちらからスカウトでカジュアル面談に至ったのか、自己応募されてカジュアル面談に至ったのかを確認します。
こちらからスカウトを送っておきつつ、今日はどのようなご要件ですか?は失礼ですし、こちらからお時間をいただいているので来てよかったと思っていただけるように前準備を行います。
いただいた書類や採用媒体上のプロフィールから経歴を事前にじっくり確認するのに加えて、わかる範囲でブログやSNSを拝見し、事前にお話しするイメージをつけるようにしています。
また、弊社では勝丸に話してもらいたいからという理由で、別の社員から自分に紹介されるケースがあります。
そういう場合は、なんでそう思ったのかや、特に話してもらいたいことなどをできるだけ詳細に紹介者にヒアリングします。
冒頭に感謝を述べる
こちらからお誘いしたのか、相手から希望していただけたのかに関わらず、お時間を頂いてありがとうございますという感謝を述べています。
カジュアル面談を受ける方は同様のメッセージを他の会社から頂いている可能性が高く、わざわざ時間を自分たちの会社のために割いていただいているという認識でいます。
自己紹介
まず、簡単に自己紹介をします。自分はカジュアル面談は45-60分ぐらいで行っています。誰だかわからない人の話を小一時間聞きたくないですよね?
自分は今までどういうことをやってきたのか、最近はどういうことをやっているのかなどを話しています。
中にはお相手が、かつて自分が所属していた会社に所属されていることや出身大学が同じであることなどがあり、そういうのも前もって分かっている場合はお伝えするようにしています。
今日はどういう場にできたら良さそうか(ゴール設定)
これも重要だと思っていて、カジュアル面談を希望される方は目的が異なります。
整理をすると以下のパターンに分かれるかなと思います。
- 転職活動をしていて、ログラスがどういう会社であるのか知りたい方
- プロダクトや業界の情報交換をしたいと考えている方
- 将来的にログラスの選考を視野に入れてくださる方
色々聞きたいことが違うと思うので、面談の冒頭で整理をします。
プロダクトや業界の情報交換だけしたい方に対しては、選考フローの説明などはしないようにしています。
もちろん選考も見据えているという方に対しては、選考フローや働き方の部分(例えば弊社ではコミュニケーションを重視しているのでハイブリッドワークをしています)などの説明もしています。
相手の希望に沿う時間をどう過ごしていただくか?というところにフォーカスしています。
自社についての説明
資料を通じて自社のことを伝えるようにしています。
注意としては、相手が何を知りたいのか?について関心を寄せるようにしています。
聞きたいことを知るまでの時間を出来るだけ短縮するということを考えています。
技術を中心に知りたいという方にミッションの話を冒頭に持ってきても退屈な時間が増えてしまうだけと考えているので、順番を変えるなどして案内をしています。
逆にミッションやバリューについて知りたいという方には、なぜ今のミッションを追っているのかや、組織として高く評価する行動(バリュー)はこんな行動でなぜそれが大切だと考えているのか?ということをお話しています。
自分としては、「この辺は特には聞きたいわけではない」とおっしゃっていただいた方が、有意義な時間を過ごせると思うので、興味がないパートに関しては遠慮なく伝えていただきたいと考えています。
気をつけているのは、1度にすべてを説明しようとするのではなく、細切れにして都度相手に質問はありますか?とお聞きするようにしています。
ゴールに至れたのかの確認
冒頭に設定したゴールに至れたのかを確認しています。具体的には「今日知りたいと思ったことは知れましたか?」などと質問をしています。
大体の方はYesと答えられてしまうので、あまり質問が良くないかも知れません。
自分はこうしてるよというのがあれば、こっそり教えて下さい。
次のアクションについての確認
ゴールに至れたのかを確認する中で、次のアクションを確認するケースがあります。
単なる情報交換であれば、お礼を申し上げて終了となるケースがほとんどですが、
転職を考えている方などで次のアクションについての確認をする場合があります。
例えばですが
- 他の社員との面談もセットする
面談を進めて行く上で自分よりも他の社員と話してほしいなと思うことがあります。
例えば別の事業にご興味を持たれている、別のPJにご興味を持たれている、ビジネスサイドの話を聞いてみたい、もう少し経営レイヤーに近い人の話を聞いてみたいなど。
そういうときは追加で時間をいただき、次の面談担当者に引き継ぎを丁寧に行います。 - 選考のご案内をする
中にはカジュアル面談をしたあとに、選考に進んでいただくこともあります。その場合は人事からご連絡をするようにしています。連絡の入れ違いを防ぐため、出来るだけ人事に連絡フローを1本化するようにしています。 - 自社開催のオフィスパーティーをご案内する
オンラインで1対1で話すよりは、会社に実際に見ていただくことが情報量が一番多いと思うので、直近でイベントが開催予定のときは思い切って「弊社で実施するイベントに参加してみませんか?」などお声がけをすることがあります。 - SNSを交換する
許可を得て、自分とSNSでつながっていただくコミュニケーションをすることがあります。
自分からの逆質問
自分から質問することもあります。以下は転職を考えられている方に向けての質問です。
質問: 考えている転職のスケジュール感を教えていただけますか?
目的: 他社と選考の足並みを揃えることで、ログラスを含めてフラットに検討いただけるため。
質問: 今回のご転職で一番得たいものを教えていただけますか?もしくは譲れないポイント
目的: 転職軸を教えていただくことで、相手の関心に沿った情報提供を行うため。たとえば、技術重視の方には技術を案内する時間を多く取るなど。
この質問をすると現職で悩んでいるポイントなどに答えていただけたりするので、そこを弊社で解決できそうな場合はお伝えするようにしています。
技術軸、働く環境、事業内容、ミッション、労働条件など答えの幅が一番広い質問がこれだと思います。
質問: 最近はどういうお仕事をされているんですか?
目的: レジュメだけでは、実際にどのような作業、役割であるかが分からないことがあります。より相手を理解するために行っています。
最後に
カジュアル面談でやっていることや注意していることなどを書いてみました。
書いていて思ったのですが、出来るだけ相手の嫌がることはしないようにを心がけ、時間を取っていただいてありがとうございますという気持ちで接するなど、当たり前のことをやっているように思います。
もし弊社のカジュアル面談を受けた方で、体験が悪かったなどあれば(自分以外の面談でもOKです)DMにて是非お聞かせください。改善します。
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