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小規模チームの非同期処理を効率化!AnyFlow導入で得たメリットと実践例

2025/02/14に公開

1. はじめに

小規模な開発チームにおける非同期処理の課題

スタートアップや小規模開発チームにとって、非同期処理の開発・運用は大きな負担になります。
限られたリソースの中で、実装したい機能自体はシンプルなのに、非同期処理の設計・管理に手間がかかるという状況に陥りがちです。
例えば、以下のような問題に直面します。

  • 基盤構築の負担:既存のアプリケーションとは別に、SQSやStep Functionsなどの基盤を構築・運用するコストが高い
  • 処理の複雑化:メール送信やエラーハンドリングなど、付随する機能の実装負担が増える
  • 開発スピードの低下:開発の負担の増加により、本来の機能開発が遅れ、顧客への価値提供が遅れる

AnyFlowを導入してみたら、驚くほどスムーズだった

こうした課題を解決するために 「AnyFlow」 を試してみたところ、想像以上にスムーズに非同期処理を実装できました。

GUIで直感的に設定でき、余計なコードを書かずに済む
クラウドネイティブ&サーバーレスで、インフラ管理が不要

特に良かったのは、導入までのハードルが圧倒的に低く、機能開発に必要な工数が大幅に削減されたことです。
SQSやStep Functionsのように、細かい設定やLambdaとの組み合わせを考えずに済み、「まず試してみる」ことが簡単にできました。
その結果、本来の機能開発に集中できるようになって開発スピードが一気に加速し、より早く顧客に価値を提供できるようになりました。

今回は、AnyFlowの導入事例を中心に、その変化を詳しく紹介していきます。

2. AnyFlowとは

AnyFlowは、ノーコード・ローコードでワークフローを自動化できるプラットフォームです。複雑な業務プロセスを視覚的に設計し、異なるシステム間のデータ連携を直感的に構築できます。

ポイント👇
API連携やデータ処理をGUIで簡単に設定でき、エンジニア以外でも扱いやすい
カスタムスクリプトや外部サービス統合にも対応し、高度な拡張性を確保
業務効率化やDX推進をサポートし、開発・運用をスピードアップ

ノーコードの手軽さと、カスタマイズの柔軟性を兼ね備えたAnyFlowは、生産性向上と開発負担の軽減に貢献してくれます。

3. AnyFlowを導入することで何が変わったのか

導入前の構成

以前は以下のようにファイルがS3にアップロードされたことをトリガーにSQS, Lambda, StepFunctionsを用いてログラスへの複数ファイルのアップロードの非同期処理が実行されていました。

しかしこれには以下のような課題があります。

  • 非同期基盤の設計・構築が手間
    • SQSやStep Functionsの設定・連携の調整に時間がかかる
    • IAM権限設定やエラーハンドリングなど、考慮すべきことが多い
  • 関連する処理が分散し、コードの管理が複雑に
    • メッセージの送受信処理、エラーハンドリング、通知処理などが別々のLambdaに分散し、どこで何が動いているのか把握しづらく、開発効率が低下
    • ワークフローとコードが独立して、メンテナンス性が低い
  • 開発スピードが低下し、顧客への価値提供が遅れる

導入後の構成

AnyFlowを導入したことで、非同期基盤の実装や管理にかかる時間がゼロに近づき、本来作りたい機能の開発に集中できるようになりました。

開発対象が減り、やるべきことが明確に

  • ワークフローの管理だけで済み、内部の処理はAnyFlowに任せることで、開発チームはビジネスロジックの開発に専念できるように
  • 動作確認がすぐにでき、新機能の開発に集中できる

関連処理が一つの画面で完結し、開発しやすい

  • これまで分散していたメッセージ送信、リトライ、エラーハンドリングが、すべてAnyFlowの一画面上で管理できる
  • 「どこで何が起こっているのか?」が可視化され、開発・デバッグ・保守が格段にスムーズに

顧客への価値提供が加速

  • 管理に時間をかける必要がなくなり、新機能の開発スピードが向上
  • 顧客に必要な機能をより早くリリースできるようになり、ユーザー体験が向上

4. 実際にAnyFlowを導入して得た知見

pros

  • デプロイ環境など機能のアップデートが常にされていてできることが増え続けているため、簡単な機能なら既存のAPIを改修する必要なく開発ができる
  • 動作確認・デバッグが簡単で、同一設定値での再実行や環境の切り替えもワンクリックで可能
  • 認証周りをほぼ気にせずに開発ができる

cons

  • 一部の機能で大容量のファイルを扱うことができない
    • CSVの直接編集は最大5MB、ファイルのまま扱う場合でも最大50MB程度
    • Google Driveなどの一部コネクタでは制限なし
  • UIやドメインなどの細かいカスタマイズにはSDKや独自開発が必要
  • 実行時間あたりの実行コスト(料金)は他サービスに比べると高い

5. まとめ

AnyFlow導入で得られたメリット

✅ 実装コスト・運用コストを大幅に削減
✅ 開発速度が向上し、機能開発に集中できる
✅ 顧客への価値提供がスピードアップ

こんな人におすすめ!

✅ 小規模チーム・スタートアップで開発リソースが限られている
✅ 非同期処理をシンプルに導入し、工数を削減したい
✅ スケール対応やエラー処理を楽にしたい

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