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スクラムマスター参画後のチーム変化についてまとめてみた

2023/12/23に公開

背景

現在ログラスでは、スクラムで開発を行っています。(私の所属するチームでは)
2023年11月~スクラムマスター(以下SM)の方が新しく自分のチームに参画したので、参画前後でどうチームが変わったのか紹介したいと思います。

チーム構成

前提知識としてチームの構成を紹介します。
チームは以下のメンバーで構成されています。エンジニアはデリバリーだけでなく、PdM・デザイナーと協力してディスカバリーも行うのが特徴です。

  • エンジニア正社員2名
  • エンジニア業務委託2名
  • PdM1名
  • デザイナー1名

SM参画前の開発

SM参画前までは1日スプリントに近い形で開発を行っていました。デイリースクラムで1日のやることを決め、それに向かいベストエフォートで各々進めていくスタイルです。プランニングは必要に応じて都度行う形としていました。

元々は1週間スプリントで開発をしていたのですが、不確実性の高い開発をチームで行う際に1週間という期間では不確実なことが多いためにやることを定められず、日々やることが変わるような状態となっていたことから1日スプリントという形を導入したという背景があります。

当時のチームのやり方としては1週間スプリントで開発をしていた時よりもやりやすくなった感覚があり、アウトカムも出ている状態でした。

SM参画前のスケジュール
SM参画前のスクラムイベントのスケジュール

SM参画後の開発

SM参画後チームの状況を説明し、スクラムイベントを眺めていただく中で「デイリースクラムのやり方」「ディスカバリーの進め方」「レトロスペクティブのやり方」の3つを改善できそうなポイントとしてあげていただきました。
以下にそれぞれどのような課題がありどう改善したか説明します。

デイリースクラムのやり方

課題

バックログ管理のやり方は以下のようなやり方を行っていました。

  • エピックをさらに細かくした単位でチケットが切られ、そのチケットに対しバイネームで人をアサイン

デイリースクラムではそのチケットを1つずつ進捗確認していました。

上記のやり方の問題点として、エピックやOKRのKR単位で進捗が確認できておらず、その単位での進捗確認がデイリースクラムで行えていない点がありました。

解決策

1日スプリントから通常の1週間スプリントに戻し、スプリントゴールを設定、スプリントゴールはそのQで達成したいOKRのObjectiveから逆算して考える形としました。

上記のような形とすることでデイリースクラムではスプリントゴールに対して今の進捗がどうなのか確認でき、スプリントゴールを設定する際にOKRに対する進捗も意識できる形となりました。
※KRの立て付けについては、絶賛チーム内で議論中のため今回は割愛

ディスカバリーの進め方

課題

チームではディスカバリーのバックログ管理とデリバリーのバックログ管理は同じような形で行っていました。
その際、ディスカバリーとデリバリーを区別なく同等に扱うのは難しいという課題がありました。(スクラムではディスカバリーも扱おうと思えば扱えるが、1つのスクラムチームの中でほとんど区別なく扱うのは難しい)
具体的にはディスカバリーはデリバリーよりも不確実な要素が多く手戻りも発生しやすいという特徴があり、進捗したと思っていたものが後戻りするなどといった状況がよく発生していました。また、デリバリーが追いついてしまいディスカバリーが終わるのを待ってしまう状況もありました。

ディスカバリー、デリバリーのイメージ
ディスカバリー、デリバリーのイメージ

解決策

ディスカバリーとデリバリーとでは別のスプリントゴールを設定し、「ディスカバリーのスプリントゴール」「デリバリーのスプリントゴール」それぞれ設定する形としました。
ディスカバリーのスプリントゴールについては不確実部分が多いという特性は変わっていないため、デリバリーが追いついてしまいディスカバリー待ちの状態になってしまわないように十分な余裕を持ってスタートさせるさせることを意識して設定しています。

レトロスペクティブのやり方

課題

レトロスペクティブがやや単調になっている点やネクストアクションが管理されていない点も課題としてありました。

解決策

SMにレトロスペクティブのファシリやネクストアクションの管理をお願いする形としました。
レトロスペクティブを充実させたものにするには事前準備は不可欠ですし、レトロスペクティブで出てきたネクストアクションを進めるにもそれなりの労力がかかり、リードしていく部分をSMの方に依頼できるのは非常に助かっています。
レトロスペクティブの進め方も「1-2-4-All」、「What? So What? Now What?」や「KPT」など色々な形式を取り入れることで新しい刺激となっていると感じています。
発言に偏りがないかや一方的に強い意見を主張し過ぎていないかなど気にしながら会の設計、ファシリをしていただいています。

まとめ

SM参画後のチーム変化についてまとめました。
個人的にはSMに参画いただくことで、チームがより良い状態になっていっている感覚があり、参画いただいて本当に良かったと感じています。
チームは時間が経てば進化していくのでその進化に合わせてやり方も都度変えていく必要があるため、やり方については継続的にアップデートしていきたいと考えています。
少しでも参考になればと思います。

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