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Mac,iPhone,iPadで、Wi-Fi 6E(6GHz帯)での接続時に「互換性の制限」という警告が表示される場合の回避方法

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5年ぶりに、Wi-Fiルーターを買い替えました。
これで、従来の 2.4GHz と 5GHz に加えて、Wi-Fi 6E の 6GHz 帯の無線LANが使えるようになりました。

バッファロー製のWi-Fiルーターの初期設定では、無線LANの3種類の帯域(2.4GHz, 5GHz, 6GHz)のそれぞれに、別々のSSID(ネットワーク名)が割り当てられています。

この初期設定のままで、Apple製のデバイス(Mac, iPhone, iPad)で 6GHz 専用のネットワークに接続すると、接続すること自体は可能なのですが、 「互換性の制限」 のアラートが表示されてしまいました。

回避方法を調べたところ、Appleのサポート記事(下記リンク)がありました。
これによると、Apple製デバイスでは3種類の帯域(2.4GHz, 5GHz, 6GHz)を3つとも共通のSSIDにすることが推奨されているようです。

Apple製のデバイスでその性能を存分に活かせるように、ネットワークを形成するWi-Fiルーターでは、提供するすべての無線周波数帯(2.4GHz 帯、5GHz 帯、Wi-Fi 6Eネットワークの6GHz 帯)に対して1つのネットワーク名を使う必要があります。
ルーターですべての帯域に同じ名前が使われていない場合、デバイスはネットワークの互換性が限られていると判断します。その後、対応する5GHz ネットワークの名前を検知すると、互換性向上のため、5GHz帯に接続するかどうかを確認するメッセージを表示します。

ネットワーク上のすべてのルーターで、対応するすべての周波数帯に同じ名前を使うようにします。2.4 GHz、5 GHz、または6 GHzの周波数帯に異なる名前を付けた場合、そのネットワーク、そのネットワーク上のすべてのルーター、またはルーターが対応しているすべての周波数帯に、デバイスから安定して接続できなくなるおそれがあります。ルーターがWi-Fi 6Eネットワークに対応していて、すべての周波数帯で同じ名前が使われていない場合、Wi-Fi 6E対応のApple製デバイスは、そのネットワークは互換性が制限されていると判断します。

そこで、ルーターの設定画面で、下表のように 2.4GHz, 5GHz, 6GHz の3つに同じSSIDを設定したところ、「互換性の制限」のアラートは表示されなくなりました。

帯域 SSID (変更前) SSID (変更後)
2.4GHz Buffalo-2G-xxxx-WPA3 Buffalo-xxxx-WPA3
5GHz Buffalo-5G-xxxx-WPA3 Buffalo-xxxx-WPA3
6GHz Buffalo-6G-xxxx-WPA3 Buffalo-xxxx-WPA3

接続するデバイスや電波の状況に応じて、自動的に適切な帯域が選択されるようですね。

今までは、2.4GHz と 5GHz で別々のSSIDを使い分けるのが当たり前だと思っていたので、ちょっと新鮮な感じです。

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