SlackリストがSandbox環境に来たので、一旦問い合わせ受付システムを試作してみた
はじめに
弊社エンタープライズ環境にはまだきてないですが、開発者向けの Sandbox 環境に Slack リストが来たので、一旦問い合わせ受付システムを試作してみました。
作成するものは以下の通り。
- 管理リスト
- ワークフロー
- 登録
- 担当者変更
- 確認依頼
- 完了
やること
- 問い合わせフォームを作成
- やり取りは slack のスレッドで行う
- 以下の場合に、チャンネル(受け付けたチャンネル及び管理者チャンネル)またはスレッドに投稿
- リスト登録時
- ステータス:完了に更新時
- ステータス:処理済みに更新時
- 担当者変更時
- リストには以下のカラムが欲しい
- タイトル
- 問い合わせ内容
- ステータス
- 担当者
- 依頼者
- 期限
- 受付日
- 登録時のメッセージリンク
手順
基本的には、ステータス更新に伴って、ワークフローが実行されるように設定します。登録はフォームを用意し、そこから受付するようにします。依頼する人はリストを直接操作させない前提です。
リストの作成
リストのカラムは以下の通り。本当はユーザー選択を複数にさせたかったのですが、ワークフローの際に変数として入れ込めなかったので、複数選択させないようにしています。
- タイトル : テキスト
- 問い合わせ内容 : テキスト
- ステータス : 選択
- 未開始
- 進行中
- 処理済み
- 完了
- 担当者 : ユーザー(複数選択させない)
- 依頼者 : ユーザー(複数選択させない)
- 期限 : 日付
- 受付日 : 日付
- 登録時のメッセージリンク : メッセージ
ワークフローの作成
ワークフロの名前には必ず 問い合わせ受付
と入れています。同じようなワークフローが乱立すると何が何に紐づいたワークフローなのかがわからなくなるからです。その後に、それぞれのワークフローの機能名を入れています。
登録
登録は「Slack 内のリンクから」はじめられるようにして、ボタンから実行できるようにしています。
担当者変更
担当者が変更された場合に、実行されます。担当者にメンションするだけです。チャンネルに参加してないとあまり意味はないですが、一旦メンションしておくでやり取りの場所がわかるようになります。
カラムをユーザーにしておくと、アクティビティに通知が行くようにできますが、メッセージのスレッドに行くようにしたかったので、あえてワークフローにしています。
確認願い
ステータスが「処理済み」になっている場合に、実行されます。依頼者にメンションするだけです。
完了
ステータスが「完了」になっている場合に、実行されます。依頼者にメンションするだけです。
デモ
簡単なデモ動画は以下の通りです。
作ってみての感想
メリットしては、以下の通りですかね。
- 簡単な自動化アプリを作成しやすい
- Notion などと同様で、簡単な DB として扱える
- ワークフローとの相性が良い
- Slack リスト内に Slack のメッセージリンクを貼っていると、そのウィンドの中でメッセージのやり取りができる
デメリットとしては、リソースの管理しにくさですかね。このシステムを作成するのにワークフローを 4 つ作成していますが、同じことをしようとすると ×4 のワークフローを作成する必要が出てくるため、ワークフローの一覧を確認した際に少し乱雑さが出ます。ワークフローのグループ化ができると少しは解消できそうな感じがしますが。あとは、レコードはどの程度まで登録できるかが気になりますね。
おわりに
思いつきで試作したものなので、実運用に足るものではないかもですが、思った以上にワークフローとの連携設定がやりやすく、変更がしやすいと感じました。それ自体は良し悪しありますが、簡単に捨てられるアプリだと思えばいいのかもしれないです。
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