👨‍🏫

滋賀大学で講義を行いました!~ 当社の取り組み(需要予測,ヘルスケア分野)を学生に紹介~

2025/03/06に公開

1.イントロ

はじめまして ライオンのデジタル部門の セラ です。今回は2024年12月22日に滋賀大学の学生を対象に講義する機会をいただいたので、その内容や当日の様子などをお伝えできればと思います。

2.講義について

「データサイエンス実践論」という授業において、2コマ(1コマ:90分)分の講義をセラとムラカミ の二人で、それぞれ1コマずつ担当させていただきました。
この授業の目的は、「現場のデータサイエンティストを招き、各企業における実際の事例を通して、データサイエンスの最先端に触れる」ことです。そこで、1コマ目に「【ヘルスケア】新価値創造に向けた自社データの活用」、2コマ目に「【需要予測】LION流の需要予測と生成AIの活用」と、2つのテーマで当社のAI・データサイエンスに関する事例紹介を行いました 。

1コマ目の「【ヘルスケア】新価値創造に向けた自社データ活用」では以下内容を紹介しました。

  1. LIONのオーラルヘルスケアにおけるAI・データ活用方針
  2. LIONが健康経営や事業開発を進める上で活用している「健康診断・レセプトDB」の構築について
  3. 「健康診断・レセプトDB」から生まれた新価値について

2コマ目の「【需要予測】LION流の需要予測と生成AIの活用」では以下内容を紹介、実施しました。

  1. サプライチェーンマネジメントにおける需要予測の重要性
  2. LIONが需要予測にAIを活用する理由
  3. 「様々な部門で議論して、一つの数字を決めることの難しさ」を体験できるグループワーク
  4. 需要予測における生成AI活用チャレンジ
  5. 需要予測業務にAIを浸透させる難しさ

本ブログですべての内容をお伝えしきれませんが、2コマ目の「【需要予測】LION流の需要予測と生成AIの活用」から「4.需要予測における生成AI活用チャレンジ」でお話しした内容をご紹介いたします。

当社は、需要予測業務における生成AIの活用可能性の検証を行っています。需要変動への迅速な対応には、サプライチェーンを担う部門間でのリアルタイムな情報連携が不可欠です。そのため、生成AIを用いた効率的な情報共有のあり方の検証を実施しました。具体的な検証内容としては、営業部門が日々の営業活動を記録している営業日報から、需要変動に関連する一次情報を取得できるかどうかを検証しました。

検証の結果、生成AIを用いることで、高精度に需要変動に関連する一次情報を抽出できることが分かりました。また、抽出された一次情報をBIツール等に連携させることで、関連部門に素早く漏れなく情報共有が行えることが確認できました。この結果から、需要予測業務における生成AIの活用可能性を一定程度見出すことができました。今後は、今回の検証結果を踏まえ、関連部門と連携し、実業務への適用を目指して取り組んでいきたいと考えています。


参加いただいた学生の皆様の講義後アンケートを読ませていただくと、「AIで成果を上げるには業務プロセスも併せて考えていくことも重要だと理解できた」や「AIによる予測結果をAIを専門としないメンバーにもわかりやすく伝えることの重要性を学んだ」といった授業の意図が十分に伝わったコメントを頂きました。当社の事例を通じて、AI・データサイエンスをどのように活用してビジネス価値を創出しているのか、そしてその過程で直面した課題とその解決策を学生に伝えることができたこと、大変嬉しく思います。
また、授業の目的からは外れますが「ライオンの名前は知っていたが、実際にどんなことをしているのか知らなかった。しかし、今回の講義を聞いて非常に興味を持った」や「研究で健診・レセプトデータを扱っているため、ライオンの活動に興味を持った」といったコメントもいただきました。当社のプレゼンス向上に貢献できたこともとても良かったです。

3.講義を終えて

講義の準備にはあたっては、学生の皆さんが普段大学で学んでいるAI・データサイエンスが社会でどのように活用されているのかを具体的にイメージできるような講義内容を構成することを強く意識しました。私自身このような講義を担当するのは初めてで、伝えたい内容をうまく講義できるか不安だったのですが、講義後アンケートで無事に学生から伝わっていそうなコメントを頂けたので一安心です。

またこのように大学で講義を行うことは、我々企業側にもメリットがあると感じました。まず、自社の魅力を直接学生に伝える機会となります。さらに、学生たちから様々な質問を受けることで、新たな視点や発想が得られ、自社の取り組みを客観的に見直すきっかけにもなります。そのため、今後もこのような活動を継続していければと思っています。

4.最後に

講義を実施するにあたりご協力いただきました江崎准教授をはじめ滋賀大学の皆様、そして参加してくださった学生の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

次回のブログ もお楽しみに!

LION Digital Inside

Discussion