Remix+CloudflareでWebサイトを作る 45(wrangler.tomlを環境ごとに書く、Cloudflare Imagesを使うので各サービスの違いまとめ)
wrangler.toml
で環境ごとのBindingを設定する方法
【2024-12-10】背景
Cloudflare PagesからCloudflare Workersにしてからというもの、デプロイするごとに「変数とシークレット」と「バインディング」がリセットされてしまうということに気づいた。
Cloudflare Pagesと同じくWeb上で設定したはずなのに動かなくなったのでどこかと思ったら...。
ということでこれらをwrangler.toml
に書く。
書き方
[env.staging]
name = "appname-staging"
[[env.staging.r2_buckets]]
binding = "BUCKET"
bucket_name = "appname-staging"
[env.production]
name = "appname"
[[env.production.r2_buckets]]
binding = "BUCKET"
bucket_name = "appname"
「シークレット」なら消えない
タイプが「テキスト」だと消えるけど「シークレット」だと保持されたままであることに気づいた。
この違いはなんなんだろうか。
シークレットにしたいものならWeb上で設定すればいいし、隠す必要のないものならwrangler.toml
に書けるだろ、という話かな。
結論
つまり「変数とシークレット」「バインディング」についてまとめると以下のようなことになる。
- Web上でタイプを「テキスト」として追加しても、次のデプロイ時に消える
-
wrangler.toml
に書いたら「テキスト」としてWeb上で確認できる
-
- Web上でタイプを「シークレット」として追加すると、次のデプロイ時に消えない
メモ
- 環境変数を手動で変更または削除した場合
これに該当するということ?
【2024-12-11】画像の最適化を行いたい
やりたいこと
- アップロード時にでかい画像を小さくしたい
- WebPとかも使って高品質でより小さくしたい
- 同じ画像でもURLのクエリを変えることで取得する画像のサイズを変えたい
- けど第三者にURLをいじられたくない
Cloudflare って画像周りどんなサービスあるんだっけ...?
過去の自分のまとめでおさらい。自分のScrapを自分で参照すること結構あるな〜。
ただ、このまとめで参照している記事は1年以上前なのでPlanとかサービス内容とか結構変わってそう。
プランを確認
まずは無料の枠内でできることをしていきたい。
上記自分のまとめの記事では月200ドルのBusinessプランじゃないとImage Resizing使えないって書いていたけど無料で使えそうな感じがするな?
公式ドキュメント
明日から公式サイト読み進める。
【2024-12-11】Observatory (beta)
そういえばObservatoryを有効化したら週1でパフォーマンスを計測してくれるようになった。
Freeプランだからかどうかわからんが、リージョンがアイオワしか選択できない。
月25ドルのProにしたら東京選べるのかな?
まだBeta版だけど課金してもいいからそのうちデプロイごとに計測してくれるようになると嬉しいな。
【2024-12-11】Cloudflareの画像系サービスの違い
ここは表でもまとまってたし、最近も更新かけられていたので良かった。
できること全般
- 画像のアップロード、保存
- リサイズと最適化
- これに関していくつかのサービスがあってややこしいのでここでまとめる
- CDNを利用した配信
- 応答時間を短縮できる
- セキュアな画像管理
- 特定のドメインや IPアドレスに制限できるので、画像の直リンクなどを防げる
Cloudflare Images
- ドキュメント
- 説明
- Cloudflare サーバー上に画像配信環境を構築して、画像の保存や、配信、サイズ変更、最適化を行う
- これが一番代表みたいな名前をしているのは、他のサービスのように変換を行うだけではなく、ストレージとしての役割も果たしているからだと思っている
- あらかじめサイズ変更やぼかしなど画像変換方式を指定して使う(元画像を変更する)
- 画像品質の調整は不可
- Cloudflare サーバー上に画像配信環境を構築して、画像の保存や、配信、サイズ変更、最適化を行う
- 利用可能プラン
- 無料プラン以上
- 価格
- ストレージ
- 保存10万点あたり5ドル(対象となるのはオリジナル画像のみ)
- 画像の"枚数"で課金されるので画像のサイズは関係ない
- 自身のストレージを使うことも可能(その場合当然お金はかからない)
- 保存10万点あたり5ドル(対象となるのはオリジナル画像のみ)
- 従量課金
- 配信10万点あたり1ドル
- Images Transformations 2000枚あたり1ドル
- ストレージ
Image Resizing
- ドキュメント
- 説明
- クライアント環境に合わせて動的に画像のサイズ変更、品質の調整、WebP または AVIF 形式への変換を行う
- Variantsとは違い、ストレージにはオリジナル画像のみが保存され、リサイズされた画像は自動でキャッシュされるため、画像は1つ用意しておけば良くなりストレージが節約できるのがポイント(元画像を変更しない)
- 画像品質の調整も可能
- 利用可能プラン
- Proプラン(25ドル/月)以上
- 価格
- 従量課金(リサイズ数)
Polish
- ドキュメント
- 説明
- 既存の画像をURLを変更せずに自動的に最適化する
- 主に画像の圧縮と、WebPへの自動変換を行う
- Image Resizingと違って画像の品質を落とさない
- Image Resizingとの併用は不可。やるならImagesと併用する。
- 利用可能プラン
- Proプラン(25ドル/月)以上
- 価格
- 従量課金なし
Mirage
Mirageはドキュメントの場所からも分かる通り厳密にはCloudflare Imageのサービスの1つではないが、画像関連なのでここに書いておく
- ドキュメント
- 説明
- 利用可能プラン
【2024-12-12】Cloudflare Imagesの公式ドキュメントを読もう
今回の自分のユースケースではとりあえずCloudflare ImagesとPolishだけ学べば良さそう。
Overview
- 画像を効率的に保存して配信します。Cloudflare Images に画像をアップロードし、同じ元の画像の複数のバリエーションを動的に配信できます。
- Images の外部に保存されている画像を最適化します。インターネット上で公開されている画像を最適化するために、変換リクエストを行うことができます。
Get started
「Images > Transformations」へ行き任意のゾーンのTransformationを有効化しておく。
Images Transformations: 2,000 枚あたり $1.00 の画像が変換されました
月に1ドルもかからなさそう。
Upload Images
対応形式は以下。HEICは非対応。
- PNG
- GIF
- JPEG
- WebP (Cloudflare Images はアニメーション WebP ファイルのアップロードもサポートしています)
- SVGA
サイズ制限は以下。
- 画像の最大寸法は 12,000 ピクセルです。
- 最大画像領域は 100 メガピクセル (例: 10,000×10,000 ピクセル) に制限されます。
- 画像のメタデータは 1024 バイトに制限されています。
- 画像のサイズ制限は 10 メガバイト (MB) です。
- すべてのフレームを含むアニメーション GIF/WebP は、50 メガピクセル (MP) に制限されます。
Create variants
- どこの機能か
- Cloudflare Images ← ここ
- Image Resizing
- Polish
- Mirage
- これは何?
- アップロード時に画像のサイズを変更することができる
- Variantsというのは、画像サイズを変更する際の1つのルールを指す
- デフォルトでは
public
というVariantsが適用される
- デフォルトでは
ルールは以下がある。
- Scale down
- 画像は指定された幅または高さに完全に収まるように縮小されますが、拡大されることはありません
- Contain
- 縦画像はアスペクト比を保ったまま、指定された幅または高さ内で可能な限り大きくなるようにリサイズ(縮小または拡大)されます。Scale downと異なり拡大されるケースもある
- Cover
- 画像は、幅と高さで指定された領域全体を正確に埋めるようにリサイズされ、必要に応じてトリミングされます
- Crop
- 画像は縮小され、幅と高さで指定された領域内に収まるように切り取られます
- 画像は拡大されない。
- 与えられた寸法より小さい画像の場合は、scale-downと同じです。
- 与えられた寸法より大きい画像に対しては、coverと同じです。
- Pad
- 画像は縦横比を保ったまま、指定された幅または高さの範囲内で可能な限り大きくなるようにリサイズ(縮小または拡大)されます。 余分な領域は背景色(デフォルトでは白)で塗りつぶされます。
Enable flexible variants
ここに書いてある変換パラメータをURLに含めることで上記5つ以外に高機能な画像変換を行うことができる。
具体的には blur をかけたり、画像を明るくしたり、圧縮したり、borderをつけたりなどができる。
ただ、blurは以下のようにUIからも設定できるっぽい。
<todo...>
【2024-12-12】Cloudflare Imagesを使うのって適切なんだっけ?
この記事を見ながら思ったけどそもそもServerで加工してR2に保存じゃだめなんだっけか。
あと、Cloudflare Imagesだとオリジナル画像だけにお金がかかるけど、自分のユースケースでは1つの画像から3パターンの画像を作成したい。
この場合ってCloudflare Imagesを使うの適切なんだろうか?
3回同じ処理をしなきゃいけないってこと?
だったらImage Resizingの方が良かったりするのでは??
next/imageを使ってしまうと、Next.jsをホスティングしているサーバーで画像の最適化処理が行われてしまう。これでは帯域幅の節約にはならない。生HTMLのimgタグを使用しましょう。
なるほどね。Next.js使ってないけど。
ま、そんなお金かからないしとりあえず使ってみよう。
3回同じ処理をしなきゃいけないってこと?
と書いたけどどうやら認識が違いそう。
画像をアップロード時にVariantを実行して保存するのではない。
読み込み時 にVariantを実行する。
今までの簡単なまとめですが、Imagesはあらかじめセットしたvariantsに応じて画像を読み込まれたタイミングで動的に変換します。画像のピクセルサイズ変更だけではなく、ぼかしを入れる機能などもあらかじめvariantsを作成しておくことで処理が可能です。variantsとは、画像を変換させるためのルールのようなものです。
Image Resizingでは、variantsを用いずにURLパラメータ、もしくはWorkersからのfetch関数に専用オブジェクトでパラメータを渡すことでより動的に画像の変換を実現します。オーバーレイ、もしくはウォーターマーク機能があり、別の画像を透かしとしてオリジナル画像にかぶせて表示されることも可能です。
ということで、まずはCloudflare Images + Transformationsでやっていこうと思う。
TransformationsでWebPとかAVIFに変換したら一旦画像サイズは小さくなるっぽい。
Polishを使うと更に圧縮されて良い、みたいな話なんだろうか?
ただ、月25ドルのProプランに入る必要があるからこれはより良くしたくなったらオンにするのを考え始めるでいいや。あとPolish使ってProにするならそのタイミングで同じくProプランから使えるMirageも使いたいな。
これを使えばPCでは大きなサイズの画像、モバイルでは小さなサイズの画像みたいにクライアントを判定して動的に最適化してくれるっぽい。
また、PolishとTransformationは同時に使えないことにも注意せねば。
ProにしたらPolishとMirageオンにするというIssue作った。
こういうときに背景とか当時の考えとか、参考にしたリンクを再度整理することなくScrapのリンク貼ればいいの便利だ。
画像をアップロード後からバリアントを作成しても、新しく作成したバリアントに応じて画像を作成してくれるっぽい。
そりゃ感覚的にはそうなるのが自然かもしれないけどちゃんと機能としてあると便利だな。
R2
保存枚数: 10万枚 * 3種類 = 30万枚 * 1MB = 約300GB
書込回数: 30万件
読取回数: 300万件
保存料金: (300GB - 10GB[無料枠]) * 0.015ドル = 4.35ドル
R2とCloudflare Images使う方が安いかもな?と思ったけど、この試算を見るとこの段階ですでにそんなに差がない。
Cloudflare Imagesはオリジナルの画像しか換算しなくて10万枚で、5ドル
R2は10万枚で4.35ドル。
ProにしたらPolishとMirageオンにするというIssue作った。
って書いたけど、MirageはAVIFだと使えないのか。