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RubyKaigi 2024に初めて参加した感想

2024/05/27に公開

はじめに

RubyKaigi 2024に参加しました。
私は今回が初めてのRubyKaigi参加です。
本記事では、私の感想や初めて参加する際に知っておきたかったことをまとめてみました。

対象読者

  • RubyKaigiに興味がある方
  • RubyKaigi 2024の雰囲気について知りたい方
  • RubyKaigiに初めて参加する方

印象に残ったセッション

Writing Weird Code

Quineなどの紹介です。Rubyでこんなことができるんだ・・・!と興奮したのを覚えています。
初回がこのキーノートだったので、完全に心を掴まれましたね。
GitHubでコードが公開されているので、帰宅後改めて手元で動かして、RubyKaigiの余韻に浸りました。

(このキーノートで初めてQuineという概念を知りました)

Exploring Reline: Enhancing Command Line Usability

お恥ずかしながら、Relineの存在をこの発表で初めて知りました。irbが使いやすいのは君のおかげだったんだね・・・!いつもありがとう。
Relineが動作するフローはとても興味深かったです。
サンプルプログラムが簡潔だったり、イラストも豊富でとても分かりやすかったです。

It's about time to pack Ruby and Ruby scripts in one binary

Ruby、スクリプト、Gemを1つの実行ファイルにパッケージするGemであるKompoの発表でした。
Sinatraのアプリケーションをバイナリに変換して実際に実行するデモはとても興味深かったです。Railsにはまだ対応していないとのことでした。今後の開発が楽しみです。

Speeding up Instance Variables with Red-Black Trees

赤黒木を用いてインスタンス変数のアクセスを高速化するというお話しでした。このセッションは、後で周辺知識を調べるとものすごく面白そうだったので、もうちょっと予習してくるべきだった・・・!と後悔しております。
赤黒木とは何かという説明から始まり、インスタンス変数のキャッシュミス高速化のためにそれを利用するという話の流れはとても分かりやすかったです。
Object Shapesや赤黒木にとても興味を持てました。

Ruby Committers and the World

Rubyコミッタの方々がRubyに関して議論などするセッションでした。
JavaScriptのasync-await、私は好きです。

Matz Keynote

今まではMatzさんのキーノートはオープニングだったらしいですが、今回は最後でした。会場で「楽しみにしてます」とたくさん声をかけられて、緊張したとのことでした笑
Matzさんはもちろん、多くのコミッターやサポーターのおかげでRubyが利用出来ていることを痛感しました。感謝です🙏

イベント

RubyKaigi開催期間中に、運営や各スポンサー企業がドリンクアップなどのイベントを開催していました。(イベント一覧ページ)
私は3つのイベントに参加しましたが、参加して本当に良かったと思いました。知り合いなどがいないで状態で参加しても大丈夫か不安でしたが、多くの参加者とお話しできてとても楽しめました。

企業ブース

くじ、タイピングゲーム、プログラミングクイズなどができて楽しかったです。
お世話になったサービスの企業の方にはお礼を言えたので良かったです。

スタンプラリーのおかげでたくさんの企業のブースを訪れることができました。コンプリートするとバッジを貰えました。

JetBrainsさんのブースでRubyMineのトートバックとバッチを頂きました!かわいい。

初めて参加する方へ

今回初めてRubyKaigiに参加したので、事前に知りたかったこと、あるいは反省を以下にまとめてみました。

予習

スポンサー企業が事前勉強会を開催していたので、それに参加しておけばよかったなぁと思います。
また、発表内容の概要は公開されていたので、それを読んで分からないことや気になることはChatGPTに聞けばよかったと思いました。

セッション

最初のうちは、セッション中に分からない用語がでてきたら都度調べていたのですが、一瞬で話に着いていけなくなることに気づいたので、途中からはその用語をメモするだけに留めました。
人気のセッションは満席になることがあるので、会場が異なる場合は早めに移動するのがよいです。前の座席は空いていますし、スピーカーとの距離が近くて温度感などを感じやすいのでおすすめです。

ブース

ブースに行くとたくさんステッカーやグッズをもらえるので、クリアファイルやトートバッグを持っていくと良さそうでした。
また、企業の中の人と直接話せる貴重な機会なので、利用しているサービスの質問や感謝などをもっとお話しすればよかったです。

ランチ

ランチタイムは会場周辺の飲食店がゲキコミするので、事前にいくつか行きたいお店をピックアップしておくと良さそうです。
知り合いや話したい人がRubyKaigiに参加しているなら、ランチに誘うのも良さそうです。

おわりに

セッションを聞いている最中は、ナンモワカラン状態でしたが、分からないことが分かったので、半歩ほど成長したような気がします。分からないことが見えてくると、それを理解したいという意欲が湧いてくるので、プログラミングを学ぶモチベーションになります。これからはOSSへのコントリビュートや、低レイヤーの勉強に力を入れたいと思います。

また、エンジニアの方々との交流もとても刺激になりました。自分自身ももっと頑張ろうという気持ちになりました。

来年もぜひ参加したいと思います。RubyKaigiの魅力を少しでも感じていただければ幸いです。

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