Splunk - ピボット(Pivot)
公式を参考にピボット機能(Pivot)の使用方法について確認します。
ピボット(Pivot)
ピボット機能を使用すると、SPLを使用せずに特定のデータセットについてレポートを作成することができます。レポートを作成するデータセットを特定し、ドラッグアンドドロップで、表、グラフ、その他の視覚化形式でデータのさまざまな側面を示すピボットテーブルを生成します。
ピボットはデータモデルを使用して、作業対象のイベントデータのカテゴリーを定義します。次に、配置されたデータモデルのデータセットの集合を使用して、元のデータセットをさらに細分化し、ピボットが結果を返すフィールドを定義します。
下記の例はtutorialPivotTable
データセットを_time
とhost
フィールドで細分化したピボットテーブルです。
データセットとは
データセットの正確な構成は、選択したデータセットの種類とデータモデル管理者によって定義されたデータセットの方法によって決定されます。データセットの種類には、以下の4つがあります。
データセットの種類 | 説明 |
---|---|
イベントデータセット | イベントデータセットはイベントの集合です。ルートイベントデータセットは制約によって定義されます。 |
トランザクションデータセット | トランザクションデータセットは、トランザクション(何らかの関連性を持つイベントのグループ)を表します。(例:ある攻撃者のファイアウォールへの侵入インシデントに関連するイベント) |
サーチデータセット | サーチデータセットは任意の検索結果を表します。通常、変換コマンドまたはストリーミングコマンドを使用してテーブル形式で結果を返す検索により定義され、その検索結果を含んでいます。 |
子データセット | 子データセットは、任意のデータセットに追加することができます。親データセットに包含されるデータセットのサブセットを表します。特定のレポートで作業する際に必要なデータの一部を正確に表すため、子データセットを基にピボットを作成することができます。 |
データセットの制約
制約とは、新規で設定を行うデータセットを定義するためのサーチ文です。 データセットを定義するためにはルートイベントデータセットとすべての子データセットが使用されます。 子データセットは親データセットの制約やフィールド定義を継承し追加の制約を持つため、親データセットのサブセットとなります。
データセットの作成方法
ここではピボットに必要なデータセットを作成する一例を紹介します。
- 「Search & Reporting app」から[データセット]タブをクリックし、[テーブルビューの作成]をクリックします。
- ピボットを作成したいデータモデルのデータセットを特定するために、インデックスの指定やフィールドの指定を行います。例では「botsv2」インデックスからWinEventソースタイプのフィールドを指定して作成します。
- 最後にデータの加工を行うことができます。null 値を置き換えたり、null のないイベントのみを限定してフィルタリングする事も可能です。加工を終えたら[保存]をクリックします。
- データセットテーブルの名前、テーブルID、テーブルの説明を加えて[保存]します。
ピボットエディター
再度、[データセット]タブに戻ると、先ほど作成したデータセットテーブルが表示されているので、[ピボットで可視化]を選択すると選択したデータセットでピボットエディターが開かれます。
行情報に_time
フィールド、列情報にTaskCategory
を設定し、ピボットで分析を行ってみます。
2017/8/19
に大量のCredential Validation(資格情報の検証)
が発生していることが分かります。カウント数を目立たせるために色で識別することも可能です。
グラフで視覚的に確認することも可能です。他のTaskCategory
の値も併せて分析することが出来ます。
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