2024年振り返り
はじめに
こんにちは。年末恒例の振り返りです。
ChatGPT と壁打ちをしながら、2024 年のあれやこれや整理してみました。
2024 年ざっくり振り返り
以下の観点が顕著だったので、1 つずつ書き残しておきたいと思います。
- 上流工程からの参画
- 機能のスケールアップと外部サービス活用
- マルチプロジェクトと PM っぽい動き
- 振り返り(ポストモーテム)の習慣化
① 上流工程(要求・要件定義)からの参画
今年の上期に、組織体制の変更に伴い"UX Lead"という役割を担うことになり、
機能開発において、より上流の要求・要件定義から携わる機会が増えました。
機能の概要や仕様を検討する段階でワイヤーフレームを作成する機会も増えました。
Biz サイドと Sync することでスピード感を持った開発をすることを意識し、
ビジネス理解、ユーザー理解に、より注力するようになったタイミングだったなと。
あとはデザイン何もワカランだったので、情報設計もちゃんと勉強するようになりました。(まだまだ難しい)
ワイヤー作成時に考えていること、下記にまとめてみましたので、興味があればご覧ください。
プロダクトマネジメントの領域を広げたい自分にとっては、大きなチャンスをいただいた年になりました。
② 機能のスケールアップと外部サービス活用
これまで関わる機能はほぼ自社でスクラッチで開発していたのですが、
今年は、外部サービスを活用する機会が増えました。Sendbird、SendGrid、SurveyJS などなど。
(余談ですが、SurveyJS の OSS にコントリビュートしたものがマージされて嬉しかったです。)
外部サービスを使うことで、当然ながら開発期間は短縮されますが、
一方で、サービスごとの仕様や制限もあり、どこまで対応するのかが悩ましかったです。
仕様確定までに、どこまで実現可能性の確度を高められるかが肝なのかなと。
またエンジニア人生の中で、1 番大きな規模になるプロジェクトもスタートしました。
結果的には、工数-インパクトの観点で、一時ストップになったのですが、学びはかなり大きかったです。
なぜか普段と違う進め方をしてしまう、どんどんスコープが大きくなっていく、
渦中にいたからこそ、身をもって多くを学びました。しくじり先生で話せます。
③ マルチプロジェクトと PM っぽい動き
今年は複数のプロジェクトが並行して走る状況が多く、パートナーさんと協業するケースも増えました。
マネージャーにお願いして、PM 的な役割もチャレンジさせていただきながら、
スケジュール管理や他チームとの連携をする場面も増加。
異なる情報を持つ中で、どのようにコミュニケーションを取るか、
隙間を埋めるかを考えながらのコミュニケーション。
まだまだ正解が見つかっていないので、来期も改善できればと思います。
④ 振り返り(ポストモーテム)の習慣化
リリース後の振り返り、ポストモーテムが、組織として習慣化し始めた年になりました。
振り返りの第 1 歩である、意図的に立ち止まることができるようになったのかなと。
来期以降は、振り返りの効果を高めていく動きをできればと思っています。
余談:今年良かった N 冊
毎年恒例(昨年書いていただけ)の「今年良かった本 N 冊」です。
記録できている範囲で 60 冊ほど読んだので、その中から良かったものをピックアップしてみました。
① BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?
もともと読んでいて印象には残っていたのですが、
自身の中ではかなり大きな規模のプロジェクトを進めることになり、その上で読み直すと刺さる刺さる。
「ゆっくり考え、すばやく動く」
試行、学習、反復。どんなプロジェクトやテクノロジーであっても、この方法を用いれば、有効な計画を、最も効率よく立てることができるのだ。
次同じようなプロジェクトをするときには、もう一度読み直してから進めたいぐらいです。
② オブジェクト指向 UI デザイン ── 使いやすいソフトウェアの原理
オブジェクト指向の理論から、ワークで実践に落とし込むまで。
1 冊でまるっと学べてわかりやすかったです。
個人的には、タスク指向との対比で理解も進み、日常で使うアプリを通じて、気づきを得たり様々想起させられる場面が増えました。
③ ペンギンが空を飛んだ日
JR 東日本の IC 乗車券カード「Suica」の誕生のお話。
「かざす方式」から「タッチ・アンド・ゴー方式」になった背景や、
Suica 誕生後の、各鉄道会社と協力し、PASMO、ICOCA などとの相互利用が進むところまで。
普段使っているものの歴史を知るの楽しいです。
当然のことながら、正常に動作した。実際に体験して、私は震えるぐらいに感動した。
技術者としての達成感が得られるのは、自分たちが生み出したものが、生きた技術として世の中の役にたったとき
ものづくりに携わる者として、とても共感した部分。
規模も毛色が違うが今はプロダクト開発を通して、生きた技術として役に立ちたいなと。
その他
このあたりも良かったです。(書き出すと止まらないのでタイトルのみ)
- [改訂新版]プロになるための Web 技術入門
- カイゼン・ジャーニー たった 1 人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで
- ドメイン駆動設計をはじめよう ―ソフトウェアの実装と事業戦略を結びつける実践技法
- ユーザーファースト 穐田誉輝とくふうカンパニー――食べログ、クックパッドを育てた男
終わりに
改めて振り返ってみると、2024 年はいわゆる上流工程に関わる機会が増えたことに伴い、
横断的な仕事も増えた年だったなと。
毎年言っている気もしますが、とにかく密度の濃い一年だった気がします。
また、小さく素早く改善すること、いろんなことが起こっても「なんとかする力」がめちゃくちゃ大事だなと。
来年もよろしくお願いいたします!
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