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「会話だけでワークフロー自動作成」の衝撃

に公開

なぜこの記事を書いたのか

自分でも再現性の高い方法で、非エンジニアでもわかりやすい形でプロダクトを説明したかったので、実際にClaude DesktopとN8Nの連携を徹底検証してみました。

その結果は、期待を遥かに超えるものでした。

: 「Salesforce、Gmail、Slack、Google Sheetsを使った販売自動化ワークフローを作ってください」

Claude Desktop: [30秒後] 完了!ワークフローID: EI1ByMXFx5c8sbjq

画面に現れたのは、13個のノードと12個の接続を持つ完璧なワークフロー。通常なら技術者が2-3時間かけて作成する複雑な自動化が、文字通り会話だけで30秒で完成していました。

前提条件(事前準備)

この記事では、以下が既にインストール・設定済みであることを前提としています:

必須環境

  • Docker Desktop がインストール済み
  • N8Nhttp://localhost:5678 で起動済み
  • Claude Desktop がインストール済み

事前準備が必要な方へ

Docker未インストールの場合:

# macOS(Homebrew使用)
brew install --cask docker

# Windows/Linux
# Docker公式サイト(https://www.docker.com/)からインストール

N8N未起動の場合:

# N8N起動(シンプル版)
docker run -it --rm --name n8n -p 5678:5678 n8nio/n8n

前提条件チェックリスト

# Docker確認
docker --version
# → Docker version 24.0.6 と表示されればOK

# N8N確認  
curl -s http://localhost:5678 | grep -o "<title>.*</title>"
# → <title>n8n.io - Workflow Automation</title> と表示されればOK

# Claude Desktop確認
# → アプリケーションフォルダにClaude DesktopがあればOK

全て確認OKの場合 → 3分で設定完了!
NGがある場合 → 事前準備が必要(5-10分追加)
実際にかかった時間:わずか9分
私の環境では以下の時間で完了しました:

N8N API設定: 2分
Claude Desktop設定修正: 5分(ここでハマった)
再起動・接続確認: 1分
ワークフロー作成: 30秒

つまり、環境が整っていれば実質3分程度の作業でした。

この技術連携が変える世界

従来の自動化導入の課題

従来の自動化導入では、専門知識が必要でエンジニア採用・外注が必須、企画から完成まで数週間〜数ヶ月の時間がかかり、開発費用で予算を圧迫し、作った人しかわからない保守の困難さがありました。

Claude Desktop × N8N連携により、非エンジニアでも会話だけで自動化構築が可能になり、アイデアから実装まで30秒で完成、無料で利用可能なため中小企業でも導入しやすく、視覚的でわかりやすいため誰でも修正・改善できるようになります。

特に中小企業・新規事業チームへのインパクト
この技術により、以下のような状況の企業でも高度な自動化が実現できます。新規事業開発中で迅速な検証が必要、専門エンジニアが不足している、予算制約で外注が困難、時間がない中でも効率化したい企業にとって、まさに、これまで自動化を諦めていた多くの企業にとって、ゲームチェンジャーとなる技術です。

実際の設定手順:私がつまづいた3つのポイント

Step 1: N8N API設定(2分)

  1. N8Nにアクセス: http://localhost:5678
  2. 右上の歯車アイコン → Settingsをクリック
  3. 左サイドバーから「n8n API」 を選択
  4. 「Create an API Key」 ボタンをクリック
  5. Key名を入力(例:Claude-MCP)
  6. 生成されたAPIキーをコピー

形式:eyJhbGciOiJIUz...
注意: 一度しか表示されないので必ずコピー!

Step 2: Claude Desktop設定ファイル編集(5分)

つまづきポイント1: 設定ファイルの場所

# macOSの設定ファイル場所
CONFIG_PATH="$HOME/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json"

# 設定ファイルが存在するか確認
if [ -f "$CONFIG_PATH" ]; then
    echo "設定ファイルが存在します"
else
    echo "設定ファイルが存在しません"
    # ディレクトリを作成
    mkdir -p "$(dirname "$CONFIG_PATH")"
    echo '{"mcpServers": {}}' > "$CONFIG_PATH"
fi

既存の設定確認

bash# 現在の設定を確認
cat "$CONFIG_PATH"

私の既存設定(n8n-mcp部分)

"n8n-mcp": {
  "command": "docker",
  "args": [
    "run", "-i", "--rm",
    "-e", "MCP_MODE=stdio",
    "-e", "LOG_LEVEL=error",
    "-e", "DISABLE_CONSOLE_OUTPUT=true",
    "-e", "N8N_API_URL=https://your-n8n-instance.com",  // ← ここが問題!
    "-e", "N8N_API_KEY=your_api_kee",
    "ghcr.io/czlonkowski/n8n-mcp:latest"
  ]
}

つまづきポイント2: URL設定の罠 - 最初の修正(失敗):

bash# localhost に変更(これは失敗)
sed -i '' 's|https://your-n8n-instance.com|http://localhost:5678|g' "$CONFIG_PATH"

Claude Desktop再起動後のエラー:

Unable to connect to n8n. Please check the server URL and ensure n8n is running.

正しい修正:

bash# host.docker.internal に変更(これが正解)
sed -i '' 's|https://your-n8n-instance.com|http://host.docker.internal:5678|g' "$CONFIG_PATH"

つまづきポイント3: API Key設定

bash# 実際のAPI Keyに置換(YOUR_API_KEY_HEREを実際の値に)
API_KEY="eyJhbGciOiJIUzI1NiIsInR5cCI6IkpXVCJ9.eyJzdWIiOiI1YTdhYjFkNy00MzhlLTRiMTEtYWMyOS00YzQyMzViYTZhM2IiLCJpc3MiOiJuOG4iLCJhdWQiOiJwdWJsaWMtYXBpIiwiaWF0IjoxNzUxNzczNzgwfQ.wT-g3fq36TbDamvB5cTWr8Uycaxbq_xz7qlUGyu2d0k"

sed -i '' "s|YOUR_API_KEY_HERE|$API_KEY|g" "$CONFIG_PATH"

修正後の完全な設定

{
  "mcpServers": {
    "n8n-mcp": {
      "command": "docker",
      "args": [
        "run",
        "-i",
        "--rm",
        "-e", "MCP_MODE=stdio",
        "-e", "LOG_LEVEL=error",
        "-e", "DISABLE_CONSOLE_OUTPUT=true",
        "-e", "N8N_API_URL=http://host.docker.internal:5678",
        "-e", "N8N_API_KEY=eyJhbGciOiJIUzI1NiIsInR5cCI6IkpXVCJ9.eyJzdWIiOiI1YTdhYjFkNy00MzhlLTRiMTEtYWMyOS00YzQyMzViYTZhM2IiLCJpc3MiOiJuOG4iLCJhdWQiOiJwdWJsaWMtYXBpIiwiaWF0IjoxNzUxNzczNzgwfQ.wT-g3fq36TbDamvB5cTWr8Uycaxbq_xz7qlUGyu2d0k",
        "ghcr.io/czlonkowski/n8n-mcp:latest"
      ]
    }
  }
}

すでに他にもMCPサーバー設定をしているのであれば、最初の
{
  "mcpServers": {
は不要なのでご注意ください。

Step 3: Claude Desktop再起動(1分)

bash# Claude Desktopのプロセス確認
ps aux | grep -i claude | grep -v grep

# Claude Desktopを手動で終了(GUIで)
# 注意: 必ず完全に終了させる
# 30秒待機後、再起動

Step 4: 接続確認(30秒)

Claude Desktopで入力:

n8nの接続をテストしてください

成功時の表示:

接続成功! N8Nに正常に接続できました!
利用可能ツール: 38個
ワークフロー作成準備完了

設定完了!30秒でワークフロー自動作成

実際のワークフロー作成:Claude Desktopで入力

Salesforce、Gmail、Slack、Google Sheetsを使った販売自動化ワークフローを作ってください

結果(30秒後):

SUCCESS!ワークフロー自動作成完了!

ワークフロー詳細:
- 名前: Sales Automation Pipeline
- ワークフローID: EI1ByMXFx5c8sbjq
- 作成日時: 2025-07-06 13:23:13
- ノード数: 13個(全て正常作成)
- 接続: 全て正しく設定済み

作成されたワークフローの内容

N8N (http://localhost:5678) で確認するとこんな感じ

自動生成されたAIスコアリングアルゴリズム
特に驚いたのは、以下のようなスコアリングロジックまで自動生成されたことです:

function calculateLeadScore(lead) {
  let score = 50; // ベーススコア
  
  // 企業名があれば+20点
  if (lead.company && lead.company.length > 0) score += 20;
  
  // 電話番号があれば+15点
  if (lead.phone && lead.phone.length > 0) score += 15;
  
  // ソース別スコア
  if (lead.source === 'Website Form') score += 15;
  if (lead.source === 'Email Inquiry') score += 10;
  
  // 高価値キーワード
  const highValueKeywords = ['demo', 'quote', 'pricing', 'enterprise', 'sales'];
  if (highValueKeywords.some(keyword => 
    lead.interest.toLowerCase().includes(keyword) ||
    (lead.originalMessage && lead.originalMessage.toLowerCase().includes(keyword))
  )) {
    score += 25;
  }
  
  return Math.min(score, 100);
}

手動で作成したら2-3時間はかかる内容が、文字通り30秒で完成しました!!!

他の業務でも応用可能な例

すぐに試せる例
「GitHub Issues → Slack通知のワークフローを作って」「Googleフォーム → Notion → メール通知を自動化して」「CSV処理 → データ分析 → レポート生成を作って」といった身近な自動化から始められます。

高度な例
「ECサイトの注文処理パイプラインを作って」「DevOps CI/CDパイプラインを作って」「マルチチャネル顧客対応システムを作って」など、より複雑なビジネスプロセスも自動化できます。

新規事業・アイデア検証での活用
このような自動化により、ビジネスアイデアを迅速に実装して市場テストすることが可能になります。「MVP検証用のデータ収集ワークフローを作って」「ユーザーフィードバック自動分析システムを作って」「A/Bテスト結果の自動レポート生成を作って」など、新規事業の検証速度を飛躍的に向上させられます。

トラブルシューティング:よくあるエラーと解決法

エラー1: "Unable to connect to n8n"

bash# 原因: URL設定ミス
# 解決: localhost → host.docker.internal に変更
sed -i '' 's|http://localhost:5678|http://host.docker.internal:5678|g' "$CONFIG_PATH"

エラー2: "Invalid API key"

bash# 原因: API Key設定ミス/期限切れ
# 解決: N8Nで新しいAPI Keyを生成し直し
# http://localhost:5678 → Settings → n8n API → Create an API Key

エラー3: "Docker container failed to start"

bash# 原因: Dockerが起動していない
# 解決: Docker Desktopを起動してから再試行
docker --version  # 確認コマンド

エラー4: "Settings not reflected"

bash# 原因: Claude Desktop未再起動
# 解決: 必ず完全再起動する(30秒待機後)
ps aux | grep -i claude | grep -v grep  # プロセス確認

設定確認用スクリプト

#!/bin/bash
echo "Claude Desktop × N8N 接続診断"
echo "================================="

# 各コンポーネントの確認
echo "1. Docker確認..."
docker --version && echo "Docker OK" || echo "Docker NG"

echo "2. N8N確認..."
curl -s http://localhost:5678 > /dev/null && echo "N8N OK" || echo "N8N NG"

echo "3. 設定ファイル確認..."
CONFIG_PATH="$HOME/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json"
[ -f "$CONFIG_PATH" ] && echo "Config OK" || echo "Config NG"

echo "4. MCP Image確認..."
docker images | grep -q n8n-mcp && echo "MCP Image OK" || echo "MCP Image NG"

echo "================================="
echo "Claude Desktopで試してください:"
echo "「n8nの接続をテストしてください」"

まとめ

Claude DesktopとN8Nの連携は、自動化の民主化を実現する革命的な技術です。
従来: 技術者のみが数時間かけて作成
現在: 誰でも会話だけで30秒で作成

この技術により、中小企業から大企業まで、あらゆる組織が高度な自動化を簡単に導入できるようになりました。特に、専門人材不足に悩む新規事業開発チームや中小企業にとって、まさにゲームチェンジャーとなる技術です。

筆者について

この記事を書いた私たちdatagは、生成AIを最大限活用することで、頭の中で考え巡らせたビジネスアイデアやプロダクトアイデアを、これまで以上に見やすく簡単に共有できる形で、迅速に実装して市場テストができるように支援しています。

新規事業開発チームや専門メンバーが不足する中小企業の皆様、まさに今回紹介したような自動化技術を活用して、アイデアを素早く形にしませんか?
お問い合わせ: [contact@datag.co.jp]
会社HP: [https://datag.io/jp]
Twitter: [@datag_inc]

おわりに

この記事を読んで実際に試された方は、ぜひTwitterで #ClaudeN8N をつけてシェアしてください!
皆さんの自動化アイデアや成功事例を見るのを楽しみにしています。

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