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いちからわかるC# #1 ~概要と特徴~

2023/06/20に公開

C#の概要

C#はMicrosoftが開発に携わったプログラミング言語で、C++,Java,VisualBasicなどと同じオブジェクト思考プログラミングに対応した言語です。

.NET Framework[1]上で動作するため、共通言語ランタイム(CLR)とライブラリのセットによってC#を始めとした.NET対応言語で記述されたプログラムをWindowsアプリケーションのみならずWebアプリケーション、ゲーム、モバイルアプリケーション等々様々なプラットフォームにて実行することができます。

特徴としては、Javaのような強い型付け、ガベージコレクション、例外処理、イベントハンドラ、デリゲートなどが挙げられます。
さらにC#はLINQ (Language Integrated query)[2]をサポートしており、オブジェクトやデータベースからデータを取り出し、クエリを実行することができます。

オブジェクト指向言語

C#はオブジェクト指向を採用した代表的なプログラミング言語です。

オブジェクト指向プログラミングとは、プログラムを「オブジェクト」と呼ばれる個別の部品に分け、それらのオブジェクト間でメッセージをやり取りすることによってプログラムを構築するプログラミングスタイルです。

オブジェクト指向は、プログラムの中における「オブジェクト」と呼ばれる個別の実体に対して、その状態や振る舞いを定義することが重要視されます。
オブジェクトの状態とはオブジェクトが持つデータや変数の値のことであり、振る舞いはオブジェクトが持つメソッドのことです。

またオブジェクト指向プログラミングにおいては、オブジェクト同士の関係性を示す値として「クラス」というものが存在します。クラスはオブジェクトの設計図のようなもので、前述の状態・振る舞いを定義するための構造体になります。

さらにオブジェクト指向においては「カプセル化」という概念も重要視されます。
オブジェクトが持つ状態・振る舞いを外部からは隠蔽し、オブジェクト内部のみで完結するようにしたものです。
この仕組によって、オブジェクト同士の相互作用を完結に行うことができます。

オブジェクト指向を用いることで、プログラムの保守性、コードの再利用性を向上することができるため、現在では多くのプログラミング言語においてオブジェクト指向を取りいれています。

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https://zenn.dev/leopardkk/articles/73a02f780494dc

脚注
  1. 後述します ↩︎

  2. 後述します ↩︎

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