krita.orgについて
krita.org の翻訳をやっていて、現在の krita.org ってどうなってるのかなと思ったので調べる&知っていることを書いてみることにした。
間違えているところがあったら指摘していくださると幸いです。
もちろん、感想なども歓迎です!
krita.org の歴史
- krita.org (英語版)設立
- jp.krita.org (日本語版)設立
- krita.org で使っているテーマと jp.krita.org で使っているテーマで異なる点があり、更新に手間がかかっていた。
- 英語版と日本語版で統合(ついでにほかの言語でも見れるように)
↑これが現在の krita.org である
参考文献
krita.org のシステム
現在:
- WordPress (動的サイト)
- URL: https://krita.org (2023/11/26現在)
- 翻訳: おそらく KDE Phabricator にて
- レポジトリ: KDE Invent - Krita.org Theme - Wordpress
将来:
- Hugo (静的サイト)
- URL: https://dev.krita.org (2023/11/26現在)
- 翻訳: KDE 本体の翻訳システム (summit = KDE の gettext)
- レポジトリ: KDE Invent - Krita.org
参考文献
summit とは
summit とは KDE が採用している標準的な翻訳システム。
KDE のほとんど?のプロジェクトでは、安定版 (stable) と開発者向けのテスト版 (trunk) の2つ(またはそれ以上)のバージョンをリリースしている。
安定版とテスト版で別々にファイルの翻訳しなくても済むように統合したのが summit 。
基本システムとしては wordpress の翻訳でも採用されている gettext なので、めちゃくちゃ独自のシステムを使っていて面倒というわけではない。(ただ、翻訳ファイルは svn で管理されていて、それが面倒。)
(たぶん。
詳しくは公式解説(下記に記載)を参考に。自分は文章が長すぎて公式解説をほとんど読んでない。)
参考文献
現在の翻訳
旧 jp.krita.org を管理し、 krita.org での翻訳システムを作り、また krita.org で翻訳してきた tokiedian と guruguru さんがここ数年連絡が取れないらしく (Twitter などの更新などを見ても2人とも5年以上活動がない)、おそらく他に KDE Phabricator での翻訳方法を知っている人も少ないため krita.org の日本語翻訳は数年間更新されていない可能性が高い。
今後の翻訳
先述の通り、 krita.org チームは現在、 KDE の標準的な翻訳システムへの移行を目指している。
その作業が終了したら、私や他の KDE l10n の人たちも簡単に翻訳できるようになる。(日本語だけでなく他の言語も)
まだ、正式版に採用はされていないが、 svn の翻訳は新しい krita.org の翻訳に使われる予定のため、先(正式版に採用される前)にできるだけ翻訳を進めておきたい。
追記1
Linux での翻訳方法
- Subversion (SVN) をインストールする
sudo apt install subversion
- チェックアウトする
svn co svn://anonsvn.kde.org/home/kde/trunk/l10n-support/ja/summit/messages/websites-krita-org krita.org
(ローカルのkrita.org
というファイルにコピー(チェックアウト)される)
- Lokalize をインストールする
- Lokalize の設定を行う
- Lokalize で
.po
ファイルを開き翻訳開始
(Windows では、 GUI 版の SVN を利用することでより簡単にできると思う。 GUI 版での方法は自分が Qiita で記事をあげているのでそちらを参考にしてほしい)
追記2
正式に WordPress から Hugo ベースに移行されたようですね。(2024/2/16)