2024年11月時点の正しいSEO対策について知る
はじめに
このスクラップでは、2024年11月時点の正しいSEO対策についてキャッチアップする中で、重要だなと思った部分や気になった箇所などを記録しています。
参考
現在のSEOにおいて、Google が重要でないと考えていることの要約
メタ キーワード
Google 検索はキーワード メタタグを利用しません。
キーワードの乱用
同じ言葉を何度も繰り返すことは(多少変化を持たせても)ユーザーをうんざりさせてしまうほか、キーワードの乱用は Google のスパムに関するポリシーに違反することにもなります。
ドメイン名や URL パスの中のキーワード
サイト名を選ぶ際には、ビジネスに最もよく合った名前を選んでください。ユーザーはこの名前を使ってあなたのサイトを見つけるので、一般的なマーケティング プラクティスに沿って決めることをおすすめします。ランキングという観点で見ると、ドメイン名(または URL パス)中のキーワードだけでは、パンくずリストに表示される以上の効果はほとんどありません。
ドメイン名の話題が続きますが、TLD(「.com」や「.guru」のようなドメイン名の最後)に意味があるのは、特定の国のユーザーをターゲットにしている場合だけですが、その場合でも通常このシグナルの影響は弱いものです。たとえば、スイスから検索している人にオランダのチーズを売ろうとしている場合は、「.ch」というドメイン名を利用することにも(ビジネスと SEO の観点で)多少の意味があります。それ以外の場合、どの TLD が使用されているか(「.com」か「.org」か「.asia」か)が Google 検索で考慮されることはありません。
コンテンツの最小長と最大長
上位に表示させるという目的に関しては、コンテンツの長さだけを調節しても無意味です(魔法の文字数も、最小や最大の文字数も存在しませんが、おそらくゼロにすべきではないでしょう)。言葉にバリエーションを持たせていれば(反復にならないように自然な書き方をしていれば)、単純に使用するキーワードが増えるので、Google 検索に表示されるチャンスは多くなります。
サブドメインかサブディレクトリか
ビジネスの観点からは、ビジネス上意味があればどちらでも構いません。たとえば、サブディレクトリに分割するとサイトの管理が容易になるかもしれませんし、サイトのトピックや業種によってはトピックをサブドメインに分割することに意味があるかもしれません。
PageRank
Google の基本的なアルゴリズムの一つである PageRank ではリンクを利用していますが、Google 検索ではほかにも多くのものを利用しています。多数のランキング シグナルを利用しており、PageRank はその一つにすぎません。
重複コンテンツは「ペナルティ」になる
複数の URL からアクセスできるコンテンツがあっても問題はなく、気にする必要はありません。非効率ですが、手動による対策が必要になることはありません。ただし、他人のコンテンツをコピーすることは、また別の話です。
見出しの数や順序
見出しを意味的な順番にすることは、スクリーン リーダーにとっては素晴らしいことですが、Google 検索にとっては順番どおりに使われていなくても問題ありません。ウェブは一般に正しくない HTML で書かれています。そのため、Google 検索が HTML 規格に潜むセマンティックスの意味に依存することはめったにありません。
また、ページごとに魔法の見出し数や理想的な見出し数といったものが存在することもありません。ただ、リンクの数が多すぎると感じる場合、実際にそうである可能性が高いと言えます。
E-E-A-T をランキング要因と考える
いいえ、そのようなことはありません。
スパムに関するポリシー
Google 検索スパムポリシーの要約
以下が、現在スパム判定を受ける要因とのこと
主なスパム行為一覧
-
クローク
ユーザーと検索エンジンに異なる内容を表示する行為。 -
ドアウェイ ページの乱用
特定の検索キーワード向けに最適化され、実質的な価値を提供しないページ。 -
期限切れドメインの悪用
評価の高い期限切れドメインを悪用して、スパムコンテンツを作成する行為。 -
ハッキングされたコンテンツ
サイトを不正アクセスで改ざんし、スパムページを挿入する行為。 -
隠しテキストとリンクの乱用
ユーザーには見えないが、検索エンジン用にキーワードやリンクを隠す行為。 -
キーワードの詰め込み
不自然にキーワードを詰め込み、コンテンツの質を下げる行為。
Google は「キーワードの適切な密度」を明確に定めていませんが、一般的にはコンテンツの2%程度が理想的とされています。例えば、1,000文字の記事では、20回程度が目安となります。これ以上の頻度で繰り返すと、不自然な印象を与える可能性があるため、あくまで自然な文脈で使用することが重要です。
参考: wpbeginner.com: How to Avoid Keyword Stuffing -
リンク スパム
不自然または操作的なリンクで評価を上げる行為。 -
マルウェアと悪意のある動作
ユーザーに害を与える動作を埋め込む行為。 -
ミスリーディングな機能動作
ユーザーに誤解を与える操作や動作。 -
スクレイピング コンテンツ
他サイトのコンテンツを無断でコピーし、価値を追加しない行為。 -
自動生成コンテンツ
ユーザーに意味が伝わらない自動作成されたコンテンツ。 -
無価値なコンテンツ
実質的な情報や価値がないコンテンツ。 -
ユーザー生成スパム
ユーザー投稿型のプラットフォームでスパムコンテンツを作成する行為。
参考
構造化データ
構造化データとは、ウェブページの内容を検索エンジンが正確に理解できるよう、特定の形式で情報を追加する技術のことを指します。
これにより、検索エンジンはページの内容をより深く理解し、検索結果にリッチリザルト(強調表示された結果)を表示することが可能になると言われています。
この仕組みは、2011年にGoogle、Microsoft、Yahoo!、Yandexが共同で立ち上げたSchema.orgプロジェクトによって広まりました。
Schema.orgは、ウェブ上の情報を標準化された形式で提供するための共通ルールを提供しています。
構造化データのメリット
-
検索結果で目立つ
構造化データを設定すると、リッチリザルトとして表示される可能性が高まります。商品ページなら価格やレビュー、イベントなら日時や場所といった情報が強調されるため、ユーザーの目に留まりやすくなります。 -
クリック率(CTR)の向上
リッチリザルトは視覚的に目を引くため、クリック率が向上することが期待されます。 -
間接的なSEO効果
構造化データそのものが直接的に検索ランキングを向上させるわけではありませんが、クリック率の増加やトラフィックの向上を通じて、間接的にポジティブな影響を与える可能性があります。
普通のHTMLも「構造化されたデータ」と言えるので混乱しがちですが、ここで言う「構造化データ」は、検索エンジンがウェブページの内容をより深く理解するための追加情報を提供するもので、別物であることに注意が必要です。
普通のHTMLと構造化データの違い
-
普通のHTML
HTMLは、ページの基本的な構造を表現しますが、「これが製品の価格だ」「これがレビューの星評価だ」といった意味までは伝えません。検索エンジンはHTMLの内容を解析して意味を推測しますが、必ずしも正確に理解できるとは限りません。 -
構造化データ
構造化データをウェブサイトに追加すると、検索エンジンに「この部分は製品情報」「ここはレビューの評価」といった具体的な意味を明示できます。例えば、Schema.orgの仕様に従った構造化データでは、以下のように情報を提供できます:{ "@context": "https://schema.org", "@type": "Product", "name": "Awesome Widget", "price": "19.99", "review": { "@type": "Review", "author": "John Doe", "reviewRating": { "@type": "Rating", "ratingValue": "5", "bestRating": "5" } } }
このように書くと、検索エンジンは「これが商品名で、価格は19.99ドル、レビューは5つ星」と正確に理解できます。
構造化データを特別に設定する必要がある理由
-
検索エンジンの理解をサポートする
構造化データを使うと、検索エンジンがページ内容を正確に把握しやすくなります。これにより、ユーザーにとって関連性の高い検索結果を表示できるようになります。 -
リッチリザルトを表示するため
リッチリザルトは、通常の検索結果よりも目立つため、クリック率が向上します。これを実現するには、構造化データで情報を提供することが必要です。 -
競合との差別化
構造化データを設定していない競合が多い中で、設定することで検索結果での見え方が向上し、目立つ存在になれます。
必要性はケースバイケース
構造化データは必ずしもすべてのサイトに必要なわけではありません。ブログやシンプルな情報提供サイトでは普通のHTMLだけでも十分なことが多いです。ただし、以下のような場合には構造化データが特に有用です:
- 商品の価格や在庫情報を表示するECサイト
- イベントの日時や場所を伝えるイベントサイト
- レビューや評価を強調したいサイト
結論として、「特別に設定する必要があるかどうか」はサイトの目的次第になりそうですね。
参考
ウェブサイトのSEO管理
Google 検索セントラルが提供する「ウェブサイトのSEO管理」では、SEO対策を効果的に進めるために必要な基本と具体的な手順が解説されています。
1. Googleに正しくサイトを認識させる
-
サイトマップを作成する
サイトの重要なページをGoogleに伝えるリストです。サイトマップを設定することで、頻繁に更新されるページやリンクから見つけにくいページを優先的にクロールしてもらえます。 -
robots.txtを設定する
クロールさせたくないページ(例: 管理画面や重複コンテンツ)を指定します。ただし、インデックス登録を防ぎたい場合はnoindex
タグを使う方が確実です。 -
正規ページを設定する
重複コンテンツがある場合は、canonical
タグを使ってGoogleに「どのページが本物か」を伝えます。
2. クロールとインデックスの最適化
-
クロールの割り当てを管理する
更新頻度が高いページや優先度の高いページをGoogleに見つけてもらうため、サイトマップを活用し、重要度の低いページはクロール対象から外します。 -
JavaScriptや無限スクロールページの対応
ページが正しくクロールされるよう、JavaScript対応やページ分割(無限スクロールの代替)を行いましょう。 -
リンクの管理
有料リンクや信頼できないリンクには、rel="nofollow"
を付与します。
3. モバイル対応とHTTPS化
-
モバイルフレンドリーにする
モバイル対応は必須です。Googleはモバイル版のページを基準に評価する「モバイルファーストインデックス」を採用しています。 -
HTTPSへの移行
サイトのセキュリティを高めるため、HTTPではなくHTTPSを使用します。HTTPのサイトはブラウザで「安全でない」と表示される可能性があります。
4. サイト移行や多言語サイトの管理
-
サイトやページ移行時の対応
ページ移転時には301リダイレクトを使い、Googleに正しいページを伝えます。削除したページには適切な404エラーページを設定します。 -
多言語サイト対応
hreflang
タグを使い、言語や地域ごとのページをGoogleに伝えます。
5. ユーザー体験(UX)の改善
-
ページ速度の最適化
高速なページはユーザー満足度を高めるだけでなく、SEOにもプラスです。PageSpeed Insightsを使って改善点を確認しましょう。 -
見やすいタイトルとスニペット
検索結果に表示されるタイトルや説明文(スニペット)を魅力的に書くことで、クリック率(CTR)が向上します。
Google 検索の 3 つのステージの流れ
Google 検索には 3 つのステージがあります(すべてのページが各ステージを通るわけではありません)。
クロール: Google は、クローラーと呼ばれる自動プログラムを使用して、ウェブ上で見つけたページからテキスト、画像、動画をダウンロードします。
インデックス登録: Google は、見つけたページ上のテキスト、画像、動画ファイルを解析し、その情報を Google インデックス(大規模なデータベース)に保存します。
検索結果の表示: ユーザーが Google で検索すると、Google はユーザーの検索語句に関連する情報を返します。
ユーザー第一のコンテンツ作成ガイド
1. ユーザーを第一に考えたコンテンツ作成
自問すべき質問
- 特定のユーザー層を想定し、その人たちにとって有用な情報になっているか?
- 実体験や専門知識を活かした、独自性のある情報を提供しているか?
- コンテンツを読んだユーザーが満足し、追加の検索をする必要がないと感じられるか?
ポイント
- コンテンツは主に「ユーザーに役立つ」ことを目的に作成します。
- 検索エンジンのランキング操作を目的としないように注意。
2. コンテンツと品質に関する基準
自問すべき質問
- 独自の情報や詳細な説明、洞察に富んだ内容を提供しているか?
- 他の情報を参考にした場合、オリジナリティや付加価値が十分にあるか?
- 誤字脱字がなく、適切に制作された品質の高いコンテンツか?
ポイント
- 見出しやタイトルは正確で、誇張せず内容を要約したものにする。
- 読者に「このページはブックマークして友人にも教えたい」と思わせるような価値を目指す。
3. 専門性と信頼性の確保
自問すべき質問
- コンテンツに信頼できる情報源や著者の背景情報を示しているか?
- 専門家や愛好家が執筆し、事実誤認がない内容になっているか?
- サイト全体がトピックの権威として認識されているか?
ポイント
- 著者の情報(バイライン)や専門性を示すリンクを追加する。
- データや引用を含め、コンテンツの信頼性を高める。
4. Googleの品質基準 - E-E-A-T
Googleは次の4つの観点でコンテンツの品質を評価します:
- E(Experience): 実体験に基づく内容
- E(Expertise): 高い専門知識
- A(Authoritativeness): 権威性
- T(Trustworthiness): 信頼性
特に「信頼性」は最も重要視され、ユーザーに安心感を与える情報が求められます。
5. 検索エンジン向けのコンテンツ作成を回避する
避けるべき行為
- 検索エンジンからのアクセス増加だけを目的にしている。
- 話題性のあるトピックを浅く取り上げている。
- キーワード詰め込みや、答えのない質問に対する曖昧な回答を含む。
- 実体験や知識がなく、ただアクセスを狙っただけの内容。
ポイント
- ユーザーにとって価値のない情報は避ける。
- 本質的に「誰のために、なぜ作成したのか」を見直す。
6. コンテンツ作成における「誰が・どのように・なぜ」
-
誰が
著者が誰であるかを明確に示す。バイラインや背景情報を記載し、信頼感を高める。 -
どのように
コンテンツ作成プロセスを説明する。特にAIや自動化を使用している場合は、それを開示し、適切な役割を明示する。 -
なぜ
主にユーザーに役立つことを目的としているかどうかを明確にする。
7. 改善のための自己評価と外部評価
- 自分のコンテンツを定期的に評価し、第三者からのフィードバックも活用する。
- 掲載順位が下がった場合、その原因を精査し、影響を受けたページを詳細に調査する。
まとめ
ユーザー第一のコンテンツ作成を目指すには、「独自性」「品質」「専門性」「信頼性」を備えた情報を提供し、検索エンジンではなくユーザーに焦点を当てることが重要です。これらを実践することで、Google検索での評価が向上し、長期的な価値を提供できるウェブサイトへと成長させることができます。
参考:
サイトをGoogle検索で見つけやすくする方法
1. サイトがGoogleに正しく認識されているか確認
- URL検査ツールやリッチリザルトテストを使い、Googleがサイトの内容をどのように認識しているか確認します。
- ページ内でGooglebotが正しく情報を取得できない場合(例: JavaScriptの制限など)は、修正が必要です。
2. Googlebotがコンテンツを発見しやすくする方法
-
リンクの最適化
- サイト内のすべてのページに、他のページからアクセス可能なリンクを設置。
- 画像リンクには
alt
属性を設定し、リンク先の情報を明確に伝える。
-
サイトマップの送信
- サイトマップをGoogleに送信することで、重要なページや動画、画像を優先的にクロールしてもらいます。
-
JavaScriptの適切な使用
- GoogleはJavaScriptをレンダリングできますが、動作確認が必要です。
- 1つのHTMLページで構成されるSPA(シングルページアプリケーション)では、各コンテンツに固有のURLを設定します。
3. コンテンツを文字情報で表現
Googlebotはテキスト情報を基にコンテンツを認識します。以下を実践しましょう:
-
ビジュアルコンテンツの説明
画像や動画には説明テキストやキャプションを付ける。 -
タイトルとメタディスクリプションを設定
各ページに固有でわかりやすいタイトルと説明を追加する。 -
セマンティックHTMLを使用
プラグイン(JavaやSilverlightなど)に頼らず、標準的なHTMLマークアップを活用します。
4. 複数バージョンのコンテンツをGoogleに伝える
-
重複URLの統合
正規URLを設定して、Googleが正しいページを認識できるようにします。 -
多言語・多地域サイトの設定
hreflang
タグを使い、ユーザーの言語や地域に適したページを提供。 -
AMPページのサポート
AMP(Accelerated Mobile Pages)を導入して高速なモバイル体験を提供。
5. Googlebotによるクロールの管理
-
クロールの制限
不要なページや機密情報には、robots.txt
やnoindex
タグを設定してクロールを制御。 -
クロールエラーの修正
URL検査ツールを使用して、Googlebotがページにアクセスできない理由を確認。
6. リッチリザルトの活用
- 構造化データをページに追加することで、検索結果にインタラクティブな要素(例: レシピカルーセル、レビューの星評価)を表示できます。
- リッチリザルトギャラリーで利用可能な機能を確認し、適用方法を学びましょう。
まとめ
Google検索での可視性を向上させるには、以下を意識しましょう:
- URL検査ツールで問題を特定し、解決。
- サイトマップやリンク構造を最適化。
- コンテンツをテキストで明確に表現し、セマンティックHTMLを使用。
- 多言語やAMP対応を含む複数バージョンの管理。
- リッチリザルトで検索結果を目立たせる。
AMPページとは?
AMP(Accelerated Mobile Pages)は、モバイルデバイス向けに高速で読み込み可能なウェブページを提供するためのフレームワーク
Googleが主導して開発され、モバイルユーザーにより快適なブラウジング体験を提供することを目的としています
AMPページは特別なHTML(AMP HTML)を使用して作成され、次の特徴があります
- 軽量で高速: 無駄なスクリプトやリソースを削減し、ページの読み込みを高速化。
- シンプルな構造: 一部のJavaScriptやCSSの制約により、ページの表示が安定。
- Googleキャッシュの利用: GoogleのAMPキャッシュでホストされることで、さらに高速化。
AMPページは必要なのか?
AMPページが必須というわけではありません。しかし、特定のケースでは非常に有用です:
AMPが有効なケース
-
モバイルユーザーの割合が高い
- 多くのトラフィックがモバイル経由の場合、AMPはユーザー体験を向上させるのに役立ちます。
-
ニュースやブログサイト
- Google検索の「トップストーリー」カルーセルで優先的に表示されることがあります。
-
高速なページ表示が重要な場合
- ページ速度がビジネス成果やユーザー満足度に大きく影響する場合。
AMPが不要なケース
-
十分に高速なレスポンシブサイトを持っている
- 現代の技術では、AMPを使わずとも高速なモバイルサイトを構築可能。
-
制約が厳しい
- AMPのHTML構造やスクリプト制限が、必要なデザインや機能を妨げる場合。
AMPはランキングを上げるのか?
AMP自体が直接的にGoogle検索のランキング要因ではありません。しかし、間接的な影響を与える可能性があります:
AMPのポジティブな効果
-
高速な読み込み
ページ速度はランキング要因の一つ。AMPによる高速表示は、SEOに良い影響を与える可能性があります。 -
リッチリザルトの表示
構造化データを使用したAMPページは、リッチリザルトとして目立つ表示が可能です。 -
クリック率の向上
モバイル検索結果での視覚的な表示やカルーセル機能で、クリック率が向上することがあります。
注意点
AMPだけを導入しても、コンテンツやサイト全体の品質が低ければランキングは向上しません。AMPはあくまで補助的な技術です。
AMPページを導入するべきか?
導入すべき場合
- モバイルトラフィックが多く、ユーザー体験を重視したい。
- ニュース、ブログ、メディア系サイトでリッチリザルトを活用したい。
導入しなくてもよい場合
- 現在のレスポンシブサイトが高速で、ユーザー体験に問題がない。
- 独自のデザインや機能が必要で、AMPの制約が不適切。
Robots Metaタグ、data-nosnippet、X-Robots-Tagの設定概要
1. Robots Metaタグの使用
用途
ページ単位で検索エンジンに対してインデックス登録やスニペット表示の制御を設定します。
記述例
<meta name="robots" content="noindex, nofollow">
- noindex: ページを検索結果に表示しない。
- nofollow: ページ内のリンクをたどらない。
- all: 制限なし(既定値)。
- nosnippet: スニペットや動画プレビューを表示しない。
- noarchive: キャッシュページを生成させない。
- max-snippet:[文字数]: スニペットの最大文字数を指定。
-
max-image-preview:[サイズ]: 画像プレビューの最大サイズを指定。
- 値: none, standard, large
- max-video-preview:[秒数]: 動画プレビューの最大秒数を指定。
- unavailable_after:[日時]: 指定した日時以降にページを非表示。
特定のGoogleボット対象の例
<meta name="googlebot" content="noindex">
2. X-Robots-Tag HTTPヘッダーの使用
用途
HTML以外のリソース(PDF、画像、動画など)のインデックス登録を制御します。
設定例(Apacheの場合)
<Files ~ "\.pdf$">
Header set X-Robots-Tag "noindex, nofollow"
</Files>
機能
- Robots Metaタグと同様のルールを適用可能。
- 正規表現を使用して柔軟に指定可能。
- サイト全体や特定のディレクトリ単位で設定可能。
3. data-nosnippet属性
用途
HTML内の特定の要素が検索結果スニペットに表示されないように設定します。
記述例
<p>This text can be shown in a snippet
<span data-nosnippet>and this part would not be shown</span>.
</p>
- 対象要素:
<span>
,<div>
,<section>
- 属性値は無視される(例:
data-nosnippet="true"
とdata-nosnippet
は同じ)。
4. Robots MetaタグとX-Robots-Tagの組み合わせ
- ページのクロールを
robots.txt
で制限すると、MetaタグやX-Robots-Tagの設定は無視されます。 - インデックス登録や表示制御を適用したい場合、
robots.txt
でクロールを許可する必要があります。
実用例
- ページをインデックス登録させない
<meta name="robots" content="noindex">
- PDFファイルをインデックス登録させない(Apache設定)
<Files ~ "\.pdf$">
Header set X-Robots-Tag "noindex"
</Files>
- 検索結果スニペットで特定の文字数を表示
<meta name="robots" content="max-snippet:20">
- 画像のプレビューを無効化
<meta name="robots" content="max-image-preview:none">
- data-nosnippetで一部を非表示
<p>This is visible.
<span data-nosnippet>This part is not visible in snippets.</span>
</p>
注意点
- 設定が競合した場合、より厳しいルールが優先されます(例:
nosnippet
>max-snippet:50
)。 -
robots.txt
でクロールを禁止すると、meta
やX-Robots-Tag
の設定が無効になる。
外部リンクに適切な属性を設定するガイド
Googleは、ウェブサイトの外部リンクに適切な属性を設定することを推奨しています。これにより、検索エンジンがリンクの意味や関係性を正確に把握し、適切に扱えるようになります。
リンク属性の種類
-
デフォルト(標準リンク)
-
何も属性を指定しない場合
- Googleはリンクを通常の外部リンクとして扱い、リンク先のページの評価に影響を与える可能性があります。
-
何も属性を指定しない場合
-
rel="nofollow"
- 意味: リンク先ページを推薦していないことを示す。
-
使用例
- 広告リンクやスポンサーリンク。
- 信頼性の低いページへのリンク。
-
設定例
<a href="https://example.com" rel="nofollow">Example</a>
-
rel="ugc"
- 意味: ユーザー生成コンテンツ(UGC: User Generated Content)からのリンクであることを示す。
-
使用例
- コメント、フォーラム投稿、レビューなど。
-
設定例
<a href="https://example.com" rel="ugc">Example</a>
-
rel="sponsored"
- 意味: リンクがスポンサー付きまたは広告であることを示す。
-
使用例
- 有料広告リンク、パートナーシップリンク。
-
設定例
<a href="https://example.com" rel="sponsored">Example</a>
-
複数属性の組み合わせ
- 意味: リンクが複数の属性を持つ場合、それらを組み合わせて指定可能。
-
使用例
- ユーザー生成コンテンツで、かつスポンサー付きの場合。
-
設定例
<a href="https://example.com" rel="ugc sponsored">Example</a>
Googleがリンク属性を尊重する方法
- rel="nofollow": リンク先をクロールしないことを指示しますが、クロールする場合もあります。
- rel="ugc": リンクがユーザー生成コンテンツ由来であると認識されます。
- rel="sponsored": スポンサー付きリンクとして認識されます。
これらの属性は、リンク先の検索ランキングに影響を与える「リンクジュース」を渡すかどうかをGoogleが判断するために使用されます。
なぜリンク属性が重要なのか?
-
検索エンジンの透明性向上
- Googleがリンクの意図を正確に理解し、適切に扱うことが可能になります。
-
ペナルティの回避
- スポンサー付きリンクや広告リンクを適切にマーキングしない場合、Googleのガイドライン違反と見なされる可能性があります。
-
ランキングへの影響を防ぐ
- 信頼性の低いページやスパムリンクへの影響を防ぎます。
実践例
-
広告リンク
<a href="https://example.com" rel="sponsored">広告リンク</a>
-
コメントからのリンク
<a href="https://example.com" rel="ugc">ユーザー生成リンク</a>
-
信頼性の低いリンク
<a href="https://example.com" rel="nofollow">信頼性の低いリンク</a>
-
複数の属性を持つリンク
<a href="https://example.com" rel="nofollow sponsored">スポンサー付きで信頼できないリンク</a>
注意事項
- すべての外部リンクにこれらの属性を設定する必要はありません。特に明確な意図(広告、UGC、信頼性)がある場合に使用します。
- 属性を設定しないリンクはデフォルトでGoogleに対して「推薦」と見なされます。
Core Web Vitalsと新指標INPの導入についての要点まとめ
Googleは、ウェブサイトのユーザーエクスペリエンスを測定するための指標「Core Web Vitals」を提供しています。これらはランキング要因の一部であり、サイト所有者が優れたページエクスペリエンスを提供するために改善すべき重要なポイントです。
Core Web Vitalsとは?
Core Web Vitalsは、ページの以下の3つの側面を測定します:
-
Largest Contentful Paint(LCP)
- ページ読み込みパフォーマンスの尺度。
- 目標: 読み込み開始から2.5秒以内に主要コンテンツを表示。
-
Cumulative Layout Shift(CLS)
- ページの視覚的安定性の尺度。
- 目標: レイアウトのズレをスコア0.1未満に抑える。
-
First Input Delay(FID)(2024年3月に廃止予定)
- ページの応答性を測定する指標。
- 目標: FIDを100ミリ秒未満に抑える。
-
Interaction to Next Paint(INP)(2024年3月以降の新指標)
- FIDに代わる応答性の新指標。
- 目標: ページ全体のインタラクションを考慮し、ユーザーの次のアクションまでの応答時間を測定。
INP導入の背景と影響
-
背景
- FIDは特定の状況では応答性を十分に反映できないという課題があり、より正確に応答性を評価できるINPが試験運用を経て採用されます。
-
導入スケジュール
- 2024年3月: INPが正式にCore Web Vitalsの一つとして導入。
- FIDは廃止され、Search Consoleのレポートにも表示されなくなります。
-
Search Consoleでの対応
- 2024年から、Search ConsoleのCore Web VitalsレポートにINPが追加されます。
- 現在、INPの改善を始めるための情報提供が進行中。
Core Web Vitalsの最適化が重要な理由
-
ランキングへの影響
- Core Web VitalsはGoogle検索のランキング要因の一つ。ただし、他のページエクスペリエンス要素も影響を与えるため、これだけでランキングが向上するわけではありません。
-
優れたユーザーエクスペリエンスの提供
- ページのパフォーマンスを最適化することで、ユーザー満足度が向上し、サイトの成功に繋がる。
サイト所有者が行うべきこと
-
INPの理解と準備
- Search ConsoleでINPに関するレポートが提供されるため、INPに関する改善に着手する。
-
具体例:
- JavaScriptの最適化。
- レンダリング時間の短縮。
- ユーザーインタラクションのスムーズ化。
-
Core Web Vitalsの現状把握
- Search Consoleのレポートやツールを使用して、LCP、CLS、FID/INPのパフォーマンスをモニタリング。
-
改善の優先順位を設定
- LCP: 読み込み速度を改善。
- CLS: レイアウトのズレを最小化。
- INP: 応答性を向上。
-
モニタリングと継続的改善
- Core Web Vitalsレポートや他の測定ツール(LighthouseやPageSpeed Insightsなど)を使用して進捗を追跡。
補足情報とリソース
-
INPの詳細な最適化手順
https://web.dev/inp/ -
Core Web Vitals全般のガイドライン
https://web.dev/vitals/
Google検索のタイトルリンクに関するガイドライン
タイトルリンクは、Google検索結果に表示されるタイトル部分のリンクで、ユーザーがページの内容を理解し、クリックを促すための重要な要素です。タイトルリンクの生成方法や、どのようなHTMLタグが優先的に利用されるかについてまとめます。
タイトルリンクの生成
Googleは、検索結果に表示されるタイトルリンクをウェブページの内容やクエリの関連性に基づいて生成します。以下の情報をもとにタイトルリンクが作られます。
-
HTMLの要素
-
<title>
タグ(最優先) -
<h1>
タグや他の見出しタグ - 明確でわかりやすいテキスト(ページ内の目立つ部分)
-
-
外部リンクのアンカーテキスト
- 他サイトがリンク時に使用するテキストも考慮される場合があります。
-
その他の要因
- メタデータやページ内容全般。
Googleがタイトルリンクを変更する理由
Googleは、以下の場合にタイトルリンクを独自に変更します:
- タイトルが長すぎる: タイトルが切り捨てられることがあります。
- タイトルが不正確: ページ内容やクエリに一致しない場合、他の情報からタイトルが生成されることがあります。
- タイトルがあいまい: 具体性が不足している場合、Googleが補足することがあります。
- スパム的なタイトル: 過度にキーワードを詰め込むタイトルは変更される可能性があります。
優先されるHTMLタグとその扱い
-
<title>
タグ- Googleが最も優先的に利用する情報源。
- 推奨: ページ内容を正確に表し、簡潔かつ魅力的なタイトルを設定。
-
<h1>
タグ-
<title>
タグが不十分な場合に次に考慮される要素。 - 推奨: ページの主なテーマを明確にする見出しとして利用。
-
-
他の見出しタグ(
<h2>
など)-
<title>
タグや<h1>
タグが不足している場合の代替。
-
-
アンカーテキスト
- 他サイトのリンクがページ内容を表している場合、それを基にタイトルリンクが生成されることがあります。
-
ページ内の目立つテキスト
- ページの目立つ箇所に配置された、簡潔で適切な説明テキスト。
良いタイトルリンクを作成するためのガイドライン
-
簡潔かつ具体的に
- タイトルが長すぎないように(約50~60文字が目安)。
- キーワードを適切に含め、詰め込みすぎない。
-
ページ内容を正確に反映
- タイトルがページのテーマを的確に示す。
-
ユーザー視点で考える
- ユーザーがクリックしたくなるような言葉を使用。
-
一貫性のある構造を持たせる
- 同じサイト内で一貫性のあるタイトル形式を使用。
-
不要な要素を避ける
- 「ホーム」や「ページ2」などの一般的で無意味なタイトルは避ける。
- 繰り返しや過剰なキーワード詰め込みを排除。
実際の改善例
- 悪い例: 「製品ページ - ホーム」
- 良い例: 「高性能スマートフォン | モデルXYZ - 公式サイト」
注意すべき点
-
リッチリザルト対応
リッチリザルトの対象ページでは、構造化データと併用してタイトルを最適化することが推奨されます。 -
検索意図への対応
特定のキーワードで検索される際、意図を反映したタイトルが生成されるよう心がける。
関連ツール
-
Search Consoleのレポート
- タイトルが最適化されていないページを確認可能。
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PageSpeed Insights
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参考