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ソフトウェアテストの種類まとめ【初心者向け完全ガイド】
ソフトウェア開発において「テスト」は、バグの発見や品質の確保に欠かせない重要な工程です。本記事では、代表的なテスト手法を簡潔に・わかりやすくまとめます。
✅ 基本的なテスト工程
🔧 UT（Unit Test / 単体テスト）
- 目的：関数やクラスなど、小さな部品が正しく動作するか確認
- 例：電卓の「足し算関数」だけをテスト
🔗 CT（Combination Test / 結合テスト）
- 目的：複数の部品を連携させて、正しく動作するか確認
- 例：「入力値の検証 → 計算 → 結果表示」の流れを通して確認
🧪 IT（Integration Test / 統合テスト）
- 目的：複数機能をまとめて動作確認。画面単位のテストも該当
- 例：ユーザー登録 → メール送信 → 登録完了画面の流れ
📦 ST（System Test / システムテスト）
- 目的：システム全体が仕様どおりに動くか確認
- 例：ログイン・購入・通知などすべての機能を確認
🧍 PT（Product Test / User Acceptance Test / 受け入れテスト）
- 目的：実際の利用者や顧客が「業務で使える」と判断するためのテスト
- 例：販売管理システムの本番業務フローを通して確認
🔁 RT（Regression Test / 回帰テスト）
- 目的：修正や機能追加後に、他の機能が壊れていないか確認
- 例：「検索機能」を修正したあと、「ログイン機能」が問題ないかチェック
📊 テスト工程の流れ（図解）
[UT] → [CT] → [IT] → [ST] → [PT]
↑
[RT]（修正時に何度も）
🧩 その他のテスト（横断的・補助的）
🧪 E2Eテスト（End-to-End Test）
- 目的：ユーザーの一連の操作（例：検索→カート→決済）を通して、システム全体が正常に動くか確認
📈 パフォーマンステスト（負荷テスト）
- 目的：大量アクセスや高処理負荷に耐えられるかを検証
- 例：同時アクセス数1000人に耐えるか？
🔐 セキュリティテスト
- 目的：不正アクセス、情報漏洩、脆弱性がないかを確認
🐒 Monkeyテスト（モンキーテスト）
- 目的：無作為な操作で予期しないバグを探すテスト
- 例：アプリを連打・スワイプ・連続入力して不具合発見
🌐 クロスブラウザテスト
- 目的：異なるブラウザで同じ表示・動作ができるか確認
- 例：Chrome, Edge, Safariなどでの表示・動作確認
📌 まとめ
| テスト名 | 内容 | タイミング |
|---|---|---|
| UT | 部品単位のテスト | 開発初期 |
| CT | モジュール間の連携確認 | 単体テスト後 |
| IT | 機能のまとまりを確認 | 実装完了後 |
| ST | システム全体の確認 | リリース前 |
| PT | 顧客が業務で使えるか確認 | 本番前 |
| RT | 修正後の再テスト | 常時 |
| E2E | 全体のユーザー操作確認 | 回帰・リリース前 |
| パフォーマンス | 処理性能確認 | 負荷がかかる前提の機能 |
| セキュリティ | 安全性の確認 | 公開前 |
| Monkey | 無作為操作でバグ発見 | 随時 |
| クロスブラウザ | 各ブラウザでの表示確認 | UI完成後 |
これらのテストを適切に設計・実行することで、システムの品質と信頼性が大きく向上します。初心者はまず「UT」と「RT」から慣れるとスムーズです。徐々に他のテストへと理解を広げていきましょう。
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