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大学に入ってLinuxとC言語をやれと言われて困ってる迷える子羊のための、爆速WSL2環境構築入門

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🔖 1. はじめに

この記事を、

「Linux? 何それ美味しいの?」
「俺、Windowsすら買ったばかりで分からねぇよ。どうすりゃいいの?」

と涙目になってる諸君に捧ぐ。

心配するな。WSL2 (Windows Subsystem for Linux 2)を使えば、爆速で学習環境を整えられる。
君のPCでLinuxが動くようになれば、そのためだけに大学の計算機室まで行く必要がなくなる。
その分勉強がはかどるし、ストレスも軽減される。

…………はず。

🔖 2. 必要なもの

  • Windows 10/11(アップデートしてから来い)
  • インターネット(ないわけないよな?)
  • 最低限のやる気(読んでるうちに、自然蒸発するから小まめに補充しろ)

🔖 3. WSL2のインストール手順

まずはコマンドプロンプトを管理者モードで起動しろ。
管理者モードなんて知らん?
そんなの俺も知らんと言いたいところだが、仕方ないから教えてやる。

タスクバーの検索窓にコマンドプロンプトと打ち込め。
そうするとコマンドプロンプトのアイコンが表示されるから、そこで右クリックして「管理者として実行」すればいい。簡単だろ?

管理者モードのコマンドプロンプト
管理者モードのコマンドプロンプト

起動したか?
起動したら、何も考えずに以下のコマンドを打ち込んでEnterするんだ。

wsl --install

するとインストールが開始され、WSL2とUbuntuがインストールされる。

「Ubuntu(うぶんとぅ)? 俺まさかやばい奴インストールさせられた?」

焦るな。俺も最初はなんじゃそりゃ、と思った。
UbuntuはLinuxの有名なディストリビューションの一つだ。安心しろ。
……わからんか?
Linuxには派生したたくさんの種類(ディストリビューション)がある。
UbuntuはたくさんあるLinuxの”有名どころ”みたいなもんだ。野球で言えばヤンキース、漫画で言えばワンピース。
わかった?

アホなこと言ってるうちにインストールが終わったろ?
終わってない?
時間がかかるときもあるから、コーヒーでも飲んで待っとけ。

終わった?
終わったら、たぶん再起動を求められるから、PCを再起動しとけ。

インストール終了
再起動が要求される

再起動したら、黒い画面が立ち上がりUbuntuのインストールが継続される。
インストールが完了したら次のウィンドウが表示される。
こんな感じ↓

WSLへようこそ
WSLへようこそ

ちなみにこのウィンドウは役に立たないので光速で閉じてOK。
スタートメニューを開くとオレンジ色のUbuntuのアイコンがあるからそれをクリックしろ。
すると、ターミナルが開きLinuxのユーザー名とパスワードを入力するように求められるから、適当な名前とパスワードを入力するんだ。

Ubuntuユーザー作成
ユーザー名、パスワード登録画面

念の為言っとくが、IDとパスは忘れるなよ。
忘れたらUbuntuアンインストールしてもう一回やり直しだからな。

🔖 4. 開発環境セットアップ

起動したら、とりあえずUbuntuを最新の状態にしとけ。
Windows Updateみたいなものだ。
以下の呪文を実行すれば、最新版にアップデートできる。
Windowsみたいに自動でパッチをあててくれないから、定期的に手動で実行するといい。

# Linuxを最新環境にアップデートする魔法の呪文
sudo apt update && sudo apt upgrade -y

次はC言語の開発環境をインストールする。
次のコマンドを実行すればいい。
ここまで来たらもう簡単だろ?

# C言語の開発環境を整える魔法のコマンド
sudo apt install build-essential -y

🔖 5. Hello Worldしてみよう

次は動作確認だ。
C言語でお決まりのHello Worldを作ってみよう。
まずテスト用のフォルダを作り、そこに移動する。

cd          # ホームディレクトリに移動する
mkdir test  # testディレクトリを作成
cd test     # testディレクトリに移動

次にソースファイルを作る。
エディタはとりあえずnanoを使う。

nano hello.c # nanoエディタでhello.cファイルを編集する

エディタが起動したら次のプログラムを打ち込め。
面倒くさかったらコピペでもいいぞ。

#include <stdio.h>

int main() {
    printf("Hello, World!\n");
    return 0;
}

書き終わったらCtrl+Sで保存して、Ctrl+Xでエディタを終了しろ。
いよいよコンパイルして実行だ。

gcc hello.c -o hello    # hello.cコンパイルして、helloファイルを出力する
./hello                 # コンパイルした実行ファイルを実行する

Hello, World!って表示されたか?
感動して泣け。

🔖 6. もっと便利にするために(オプション)

📝 エディタ

今回nanoを使ったが、これは過酷な現代戦においては旧式装備だ。
また、教授によってはvimemacsを進めてくるだろう。
特にemacsを強制されたら、変な宗教に勧誘されたと思え。
「はい、わかりました」と言っておいて、裏では別のエディタを使うのが吉だ。

vimやemacsを使って開発するのは、敵の戦車に竹やりをもって突撃するようなものだ。
悪いことは言わないから、やめとけ。
お勧めはVisual Studio Code (VSCode)を使うことだ。

Windows側にVSCodeをインストールして、WSL拡張機能を入れれば簡単にUbuntuと連携できる。
VSCodeのインストール方法はネットに腐るほど落ちているからそれを見ろ。難しくはない。
一応ダウンロードリンク張っとくぞ。

https://code.visualstudio.com/

WSL拡張機能入れたら、Ubuntuのターミナル上から次のコマンドを打つんだ。

# testフォルダにいることを確認してから実行しろよ
code .

ほら、VSCodeでtestフォルダの中が見れるだろ。
あとは普通にhello.cを編集すればいい。

📁 ファイルエクスプローラー

Ubuntuのターミナルじゃ、どこに何作ったから分かりにくいよな。
ls使ってちまちましてもいいけど、Windowsに慣れた諸君にしてみれば泣きたくなってくるだろ?
そんな時はこの呪文を使え。

explorer.exe .  # Windows上でエクスプローラーを起動する

ほら、Windowsのエクスプローラーが開いてフォルダ構造が見れただろ。
あー、便利。これぞ文明の利器。
これで世界は君のものだ。

🔖 7. まとめ

とりあえず動いた?
これができたお前はマジすごい。
本当だぜ?

ここまできたなら、もう君はただの迷える子羊じゃない。
ちゃんとLinuxという異世界に足を踏み入れ、自分の力で最初の魔法を使えるようになった。
素晴らしい。

最初はわからないことだらけでビビるかもしれないけど、心配するな。
LinuxもC言語も、慣れれば「知らない」→「なんとかなる」→「楽しい」になる。
エラーが出た? 画面が真っ黒で固まった? 大丈夫、それも含めて冒険だ。
焦らず、怒らず、たまに笑いながら進んでいこうぜ。

じゃあな、勇者よ。
最後に大事なことを言うぞ。考えるだけじゃなく手も動かせ。
どんだけアウトプットできたが勝負の分かれ目だ。

あと、パスワードは絶対忘れるなよ。マジで。

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