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無料で始めるGemini API入門:Pythonで美味しいたこ焼きの焼き方を聞いてみた

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はじめに

Google Gemini APIには無料枠が設定されています。当然、一日のアクセス数などに制限が設けられているのですが、これがかなり余裕のある設定になっていて、APIを試してみる分には十分な制限となっています。

せっかくなので、APIキーを取得してテキスト生成を試してみましょう。APIキーの取得は、一見面倒くさそうに思えますが、Googleアカウントさえあれば簡単に取得できるので、皆さんも是非チャレンジしてみてください!

🥗 必要なもの: Googleアカウント、少しの情熱

無料で利用できるテキスト生成モデル

以下に、2025年5月25日現在、無料で利用できるGeminiのテキスト生成モデルの一覧と制限を示します。

モデルごとに単位時間当たりのリクエスト数やトークン数(≒文字数)に制限が設けられています。例えば、Gemini 2.5 Flash Preview 05-20は1分あたりのリクエスト数が10件まで、トークン数が250,000まで、かつ1日あたりのリクエスト数が500件までという制限がついています。

Model RPM TPM RPD Model ID
Gemini 2.5 Flash Preview 05-20 10 250,000 500 gemini-2.5-flash-preview-05-20
Gemini 2.0 Flash 15 1,000,000 1,500 gemini-2.0-flash
Gemini 2.0 Flash-Lite 30 1,000,000 1,500 gemini-2.0-flash-lite
Gemini 1.5 Flash 15 250,000 500 gemini-1.5-flash
Gemini 1.5 Flash-8B 15 250,000 500 gemini-1.5-flash-8b

RPM … 1分あたりの最大リクエスト数(Requests per minute)
TPM … 1分あたりの最大トークン数(Tokens per minute)
RPD … 1日あたりの最大リクエスト数(Requests per day)

モデルを選択するにあたっては、賢さと応答速度のバランスを要件に合わせて選択することが大事です。例えばGemini 2.5 Flash Previewは最新モデルでより賢いですが、少し動作が重い印象です。もっと軽快に会話したい場合はGemini 2.0 Flash-Liteを選択するといいでしょう。

Google GeminiのAPIキーを取得する

📌 以下のGoogle AI Studioにアクセスして、ご自分のGoogleアカウントでログインします。

https://ai.google.dev/aistudio?hl=ja

📌 利用規約が表示されます↓ので、よく読んでご納得のうえ同意ボタンを押してください。

利用規約
Google Gemini APIの利用規約

📌 画面上部のGet API Keyボタンを押します。

メイン画面
Google API Studioのメイン画面

📌 APIキーを作成ボタンを押します。

APIキー画面
APIキー管理画面

APIキー作成
APIキー作成完了後の表示

APIキーの一覧は画面下部にあり、そこで不要になったAPIキーの削除ができます。

APIキーの一覧
APIキーの一覧

使ってみよう

APIキーを取得出来たら実際にそれを使ってみましょう。ここではPythonの例をサンプルとして掲載します。

📌 まずはgoogle-genaiをインストールします。

pip install google-genai

📌 次にサンプルプログラムを書いて動かしてみます。

  • YOUR API KEYの部分は取得したご自分のAPIキーに置き換えてください
  • 質問によっては回答に時間がかかります(1分くらい)。気長におまちください。
from google import genai

client = genai.Client(api_key="YOUR API KEY")

response = client.models.generate_content(
    model="gemini-2.5-flash-preview-05-20",
    contents="たこ焼きの美味しい焼き方を教えて。"
)
print(response.text)
📌 出力サンプル
たこ焼き、美味しいですよね!外はカリッと、中はとろ~りとした理想のたこ焼きを作るためのポイントを、準備から焼き方まで詳しくご紹介しますね。

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### **✨ 美味しいたこ焼きの絶対ポイント ✨**

1.  **生地の準備:** 出汁をしっかり効かせる、寝かせる。
2.  **焼き台の温度:** 高温でしっかり予熱する。
3.  **油の量:** 惜しまずたっぷりと。
4.  **返すタイミング:** 周りが固まるまで焦らない。
5.  **焼き方:** 何度も転がして均一に火を通す。

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### **【準備編】**

#### 1. 生地作り(これが一番重要!)

*   **材料(一般的な目安)**
    *   たこ焼き粉:100g
    *   卵:1個
    *   水:300~350ml(たこ焼き粉の指示に従うのがベスト。水の量で食感が変わるので好みで調整)
    *   **和風だし(顆粒でもOK、こだわれば昆布と鰹節で)**:小さじ1~2(水に溶かす)
    *   薄口醤油:小さじ1/2(隠し味、香ばしさUP)
*   **作り方**
    1.  ボウルにたこ焼き粉、だし、薄口醤油を入れ、泡立て器でよく混ぜます。
    2.  卵を割り入れ、さらに混ぜます。
    3.  水(またはだし汁)を少しずつ加えながら、ダマにならないようによく混ぜ合わせます。
    4.  **ここがポイント!** 生地がなめらかになったら、**冷蔵庫で30分~1時間ほど寝かせます**。これにより粉と水分がなじみ、グルテンが落ち着いて、焼き上がりがふっくら&とろっとしやすくなります。

#### 2. 具材の準備

*   **たこ:** 生食用の茹でだこを、1.5~2cm角に切ります。
*   **天かす(揚げ玉):** 必須!カリカリ感と油分が美味しさの秘訣です。
*   **紅しょうが:** 細かく刻んで。彩りと風味のアクセントに。
*   **青ネギ(小口切り):** 彩りと風味。
*   その他お好みで:チーズ、コーン、もち、明太子など。

#### 3. 道具の準備

*   **たこ焼き器:** ホットプレートタイプやガス火用など。
*   **油:** サラダ油、ごま油、またはラード(カリッと仕上がります)。多めに用意。
*   **たこ焼きピック(または竹串、千枚通し):** 2本あると返しやすく便利です。
*   **油を塗る刷毛(またはキッチンペーパー)**
*   **生地を流し込む容器:** 先が細い計量カップや、口の細いピッチャーなど。

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### **【焼き方編】**

#### 1. 予熱と油ならし

1.  **たこ焼き器をしっかり高温に予熱します。** 煙が少し出るくらいが理想です。中途半端な温度だと、生地がくっついたり、外側がカリッと仕上がりません。
2.  予熱ができたら、刷毛やキッチンペーパーを使って、**穴の全体と、穴と穴の間の鉄板部分にもたっぷりと油を塗ります。** 油はケチらないのがカリカリに焼くコツです。

#### 2. 生地と具材の投入

1.  温まった穴に、生地を流し込みます。**穴から少し溢れるくらいたっぷりと**流し込むのが、丸くきれいに仕上げるコツです。
2.  生地が流し終わったら、すぐに各穴にたこを入れ、その上に天かす、紅しょうが、青ネギなどを散らします。

#### 3. ひっくり返すタイミングとコツ

1.  生地の縁が固まり始め、**フツフツと泡が出てきたら(目安:2~3分)**、返しの準備です。この時、焦ってひっくり返さないのがポイント!
2.  ピックを使って、穴と穴の間の溢れた生地を区切るように線を入れていきます。
3.  次に、穴の縁に沿ってピックを差し込み、**生地の約1/3~半分くらいをぐっと持ち上げて、90度回します。** この時、穴の中に生地を押し込むようなイメージです。  
4.  さらに生地を少し焼き固め、残りの生っぽい部分を中に押し込みながら、**完全に180度ひっくり返します。** ここで丸い形を作っていくイメージです。慣れないうちは難しいですが、何度かやるとコツが掴めます。

#### 4. 焼き上げ

1.  ひっくり返したら、**生地を転がしながら、全面をまんべんなく焼いていきます。**
2.  必要であれば、穴の隙間に残った油をたこ焼きの上に乗せるように動かしたり、追加で油を少量たらすと、よりカリッと仕上がります。
3.  時々ピックで触ってみて、**外側がカリッとして、中までしっかり火が通っているか確認します。** 焼き色が均一になったら完成です。

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### **【美味しさUPの追加のコツ】**

*   **焦らず待つ:** 返すタイミングが早すぎると崩れてしまいます。周りの生地が固まるまでじっと我慢です。
*   **中に入れる空気:** 最初返す時に少し生地を破るようにして、中に空気を入れ込むと、中がよりトロトロになります。
*   **火加減の調整:** 最初は強火で表面を焼き固め、返した後は中火~強火で中までじっくり火を通すのが理想です。
*   **たくさん転がす:** 頻繁に転がすことで、焦げ付かずに均一に焼き色がつき、外はカリッと、中はトロトロになります。
*   **保温しながら焼く:** 焼きあがったものは、たこ焼き器の端に寄せて保温しながら次のバッチを焼くと、常に熱々を楽しめます。

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### **【仕上げ】**

焼きあがった熱々のたこ焼きに、お好みのソース、マヨネーズ、かつおぶし、青のりをたっぷりかけてお召し上がりください!

さあ、これであなたもたこ焼き名人!ぜひ挑戦してみてくださいね。

まとめ

今回は、GoogleのGemini APIを無料枠で試すための手順を紹介しました。
APIキーの取得方法から、利用可能なモデルの選び方、さらにPythonでの簡単な実行例まで、ひと通りの流れがつかめたのではないでしょうか。

Geminiは無料枠でも十分に高性能で、ちょっとしたアイデアやプロトタイピングにはぴったりのツールです。 今回のたこ焼きの例のように、AIにちょっとしたことを聞いてみるだけでも意外と深い答えが返ってきて面白いですよね。

これを応用すれば、AIと連携した楽しいアプリを作ることができます。
皆さんも是非Geminiで遊んでみてください。
それでは。Happy Coding!

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