読書感想文:みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと
概要
ちょっと内容軽めの本が読みたくて久しぶりにこの手の自己啓発本を読もうと思いましたが、内容的には概ね同意できるしいい本だったと思います。つい何故?って聞いてしまいますし、共感が大事ですよね。わかります。こういう本はAutifyで流しておくのにいいかもなと思います。
書名
みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと
感想
大体共感できたんですが、1点だけ違和感を覚えるところがありました。
意識すべきだなと思ったこと
自分なりに咀嚼したので、ちょっとニュアンス違うかもしれません。
- 建設的に考えよう。考えないこともできるけれど考えることもできるというアドラー心理学に基づいた考え
- 共同体と折り合いをつけていこう。私「たち」の為に何ができるのかという共同体感覚が大事
- 怒りは、原因ではなくその目的を探ることでうまく付き合えるかもしれない
- 課題は、私の課題なのか、相手の課題なのか、共通の課題だと切り分けて考えるのは分析としてはいいが、一緒に解決してあげるという姿勢は大事
- リーダーがすべきと固定観念を持つのはよくなく価値観をアップデートしていく必要がある。
- 共感するのであって同情すべきではない(ATフィールドは保つ)
- 失敗に対しては、なぜ(Why)だと詰問になって詰めれられる方はつらいので何のために(For What)で改善点も提示しつつ寄り添った解決を図ろう
- 絶望的な状況だだとしても。それでもといい続けろ(可能性の獣)
ちょっと違うなと思ったこと
課題を切り分けようと言ってる部分での部下や仕事しないおじさんが仕事をしなくて困るのは巡って仕事を失う部下や仕事おじさんの課題だから気にするなという言説には違和感を覚えました。
気にしないというのは一つの答えだとは思うのですが、空前の人不足の中、相手が淘汰されてしまえば困るのは組織だから共通の課題として向き合ってくる必要が出てくるのではないかと思います。
私はHR的な観点からそれらの問題に向き合ってきたわけではないのですが、彼らが職を失う際に差し引き+にならず、純減していくなら仕事しないおじさんですら共通の課題になりえます。
今は人材が売り手市場になってしまっているので、リーダー視点だと結構大変だと思います。特に間口を広げて大量採用しているような企業では特にですかね。
衣食足りて礼節を知るではないですが、事業継続するに足る人的リソースがないといけません。
子育て世帯のしわ寄せ社員の下りでは、その問題を加味したアプローチがされているのに仕事しないおじさんの話は相手の課題としてしまうのは、ちょっと違うような気もしました。
仕事しないおじさんの処遇は社会の問題とも言えますので、個人レベルで気にするのは建設的ではないということなのかもしれません。
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