【Roblox】ToolBoxからインポートしたModelを使用する際の注意点
はじめに
今回は、ToolBoxから取得したModelを使用する際の注意点を紹介します。
Robloxバージョン 0.658.0.6580461
ToolBoxとは
ToolBoxとは、Roblox公式やユーザーが作成したモデル、画像、メッシュ、オーディオ、プラグイン、ビデオ、フォントなどを一覧で確認できるRobloxStudio上のウィンドウです。
自身やグループが作成したアセットなどもここから確認することができます。
ToolBox Window 上部
ToolBoxを利用し他者が作成したモデルを自身のエクスペリエンスで使用できるのが、Robloxの大きな強みです。
今回はこの他者が作成したModelを使用する際の注意点を紹介いたします。
注意点まとめ
Scriptの確認
実際にToolBoxからModelをインポートした際に下記のようなウィンドウが出る場合があります。
※ このWindow自体を今後表示しないようにできるので、必ずウィンドウが出るとは限りません。
これが出た際はそのModelにスクリプトが含まれるということになります。
スクリプトがある場合は必ず内容を確認しましょう。
スクリプトが不要な場合(背景として使用するなど)でも削除する際は注意が必要です。
次に説明する各種Constraintなどをスクリプトから指定していることにより、正しく動作している場合があります。
例) スクリプトでWeldを設定しており、削除すると実際にはバラバラになってしまう…など
スクリプトの内容を把握するのは手間ですが、必ず行うようにしましょう。
Mechanical constraints
Mechanical constraints(機械的な制約)はオブジェクト同士を接続するWeldや、オブジェクト同士をバネのように接続するSpringなどが含まれます。
削除するとModelとしての形を保てずバラバラになる場合があるので注意しましょう。
Mechanical constraintsインスタンス
Mover constraints
Mover constraints(ムーバー制約)はオブジェクトに対して一定の速度・角速度を維持させたり、力を加えることができるインスタンスです。
LinearVelocityやAngularVelocityなどが含まれます。
これらはインポートした際に値が入っていた場合に勝手に移動・回転したり、自身で作成した処理と競合し正しく動作しない可能性があります。
インポートしたModelを背景として使用する場合は削除したほうがよいでしょう。
Mover constraintsインスタンス
PackageLink
インポートしたModelにPackageLinkが含まれている場合があります。
PackageLinkはバージョン管理を行うインスタンスです。
PackageLink プロパティ
PackageLinkのプロパティのAutoUpdateには注意が必要です。
デフォルトではfalseになっていますが、trueにするとバージョンの更新があった場合に自動で更新されてしまいます。
自動で更新は便利ですが、開発体制に合わせて設定しましょう。
用途によっては確認が必要なインスタンス
挙げるときりがないのですが、他にも確認が必要そうなインスタンスをまとめました。
使用用途を考え、不要な場合は削除するのがよいでしょう。
- Seat, VehicleSeat (キャラクターを座らせることができるインスタンス)
- Sound系
- Tool(手に取って装備できる場合がある)
- Effect・Light
- Humanoid(アバターやNPC以外でも含まれている場合がある)
- Animation(AnimationのIdの確認)
Anchored、CanCollide、CanTouch
インスタンスではないですが、MeshPartやPartなどのプロパティも確認しましょう。
特にAnchored、CanCollide、CanTouchなどは物理挙動に関わります。
Partのプロパティ
MeshPartやPartなどが大量に含まれている場合にこれらが余計に動作していると、物理演算による無駄な処理負荷をかけることになります。
物理的な動作を行わない場合は、Anchoredはtrueにし、不要なCanCollideやCanTouchはfalseにしましょう。
まとめ
- インポートしたアセットにスクリプトが含まれる場合は、使用有無に関わらず必ず確認する。
- Mechanical constraints(機械的な制約)がある場合はむやみに削除しない。
- Mover constraints(ムーバー制約)がある場合は注意する。背景アセットとして使用する場合は削除する方がよい。
- PackageLinkのAutoUpdateプロパティは、開発体制に合わせて設定する。
- MeshPartやPartなどのプロパティのAnchored、CanCollide、CanTouchなどは必ず確認する。物理的な動作を行わない場合は、余計な処理負荷をかけないためにAnchoredはtrue、不要なCanCollideとCanTouchはfalseに設定する。
以上がまとめになります。
基本的に、ToolBoxからインポートしたアセットは隅々まで正しく使用できるか確認しましょう。ToolBoxを利用して、快適なゲーム制作を行いましょう!
参考

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