「細かすぎる性格」がWeb開発の武器になる? - AIが教えてくれた新しい視点
みなさん、こんにちは!ランサーズのサーバーサイドエンジニアk_cat_kです。
はじめに
「また細かいことを気にして...」
「そんな小さなことはどうでもいいよ」
Web開発の現場で、こんな言葉を聞いたこと(もしくは、雰囲気を感じたこと)はありませんか?
SIer出身でWeb開発経験ゼロの私がランサーズに転職した時、毎日が不安の連続でした。
特に技術の進歩が早いWeb開発の世界では、「とりあえず動けばOK」「細かいことより開発スピード重視」という風潮も少なくありません。
そんな中で、私は自分の『細かいところまで気になってしまう性格』を意識する一方で、資料や文章に対するこだわりを持っていました。
しかし、ある出来事をきっかけに、この性格に対する見方が180度変わることになったのです。
転機となった相談
違和感の始まり
ある日、私はAIが生成したコードを確認していました。コード自体は問題なく動作するものでしたが、コメント部分で使われている用語に違和感を覚えました。
「この用語の使い方、本当に一般的なのだろうか?」
小さな疑問でしたが、どうしても気になって仕方がありませんでした。周りの開発者に聞くほどのことでもない、でも気になる...そんなもやもやした状態でした。
ジムインAIへの相談
そんな時、弊社ランサーズが提供しているジムインAI(社内業務支援AI)を使って相談したことで、すべてが変わりました。
相談内容
AIが生成したコードのコメントで使われている用語の一般的な使われ方について、ジムインAI
に相談してみました。
得られた回答の衝撃
相談に対するAIからの回答は、私の予想を大きく上回るものでした。
主な回答内容:
- 用語の正確な定義:その用語の本来の意味と、業界での一般的な使われ方
- 使用上の注意点:誤用しやすいポイントと、適切な使用場面
- 代替表現の提案:より適切な用語や表現方法
- 品質への影響:小さな用語の違いが、チーム内のコミュニケーションやコードの可読性に与える影響
特に印象的だったのは、「細かい違いに気づく能力は、長期的な品質向上において非常に価値がある」という指摘でした。
パラダイムシフトの瞬間
Before:価値のない性格特性として認識
細かすぎる = 目に見える効果が薄い、技術者としての価値が少ない
この相談を通じて、私は自分の性格を全く違う角度から見ることができるようになりました。
After:品質向上の重要な要素として再認識
細かさ = 品質への鋭い感覚、長期的な価値創造の源泉
AIとの対話で気づいたのは、以下のポイントでした:
- 一貫性の重要性:小さな違和感が積み重なると、大きな品質問題になる
- 可読性への影響:正確な用語使用がコードの理解しやすさを左右する
- チーム開発での価値:統一された品質基準がプロジェクト成功の鍵
AIの回答でまさか感動するとは...
少し気持ちが落ちていた時期だったせいか、この回答を見て、思わず涙ぐみました。
AIの言葉が心に響いた瞬間
実際に起きた変化
行動の変化
AIの活用と検証を組み合わせた開発スタイルの確立:自分がコードを書く際、AI生成されたコードをそのまま使うのではなく、別のAIも活用してコードの品質をチェック・改善できるようになった
マインドセットの変化
- 自己肯定感の向上:細かい性格を恥じるのではなく、強みとして活かす
- 品質への誇り:「細かすぎる」指摘を、価値ある貢献として捉える
- 長期視点の獲得:小さな改善が大きな成果につながることを実感
Web開発における「細かさ」の真の価値
バグの早期発見
細かい違和感に気づく能力は、潜在的なバグを早期に発見することにつながります。
具体例:
- 変数名の微妙な不一致
- コメントとコードの内容のずれ
- 例外処理の漏れ
コード品質の向上
メリット:
- 可読性の向上
- 保守性の確保
- 技術債務の削減
ユーザー体験の改善
細かい部分への配慮は、最終的にユーザー体験の向上につながります:
- UI/UXの細かな調整
- パフォーマンスの最適化
- アクセシビリティの確保
「細かい性格」を活かすための実践方法
適切なツールの活用
- AI活用:複数のAIを使ったコードレビュー
- 静的解析ツール:自動化できる部分は任せる
- ドキュメント管理:気づいた点の記録・共有
タイミングの見極め
- 開発段階:どの段階で細かいチェックを行うか
- 優先順位:影響度の高い部分から着手
- チーム状況:メンバーの負荷を考慮した提案
コミュニケーション方法の工夫
- 建設的な表現:問題点だけでなく改善案も提示
- データ活用:客観的な根拠を示す
- 段階的改善:一度にすべてを変えようとしない
AIがもたらした新しい可能性
AI時代の品質管理
AIとの対話を通じて、AI時代における品質管理の新しい形が見えてきました:
- AI同士の相互チェック:複数のAIを活用した多角的な検証
- 人間の感性との組み合わせ:AIでは気づけない微細な違和感の価値
- 継続的な学習:AIとの対話を通じた知識の更新・拡張
個人の成長への影響
- 自己理解の深化:自分の特性を客観視できるようになった
- 学習方法の改善:疑問を恥じずに積極的に質問する姿勢
- 専門性の向上:細かな技術的な知識の蓄積
まとめ:あなたの「細かさ」も武器になる
もしあなたが「細かすぎる性格」で悩んでいるなら、それは必ずしも欠点ではありません。Web開発の世界では、むしろその特性が大きな価値を生み出す可能性があります。
重要なポイント:
- 価値の再認識:細かさは品質向上の重要な要素
- 適切な活用:タイミングと方法を工夫すれば強力な武器になる
- AI活用:現代のツールを使って効率的に品質を追求できる
- 継続的改善:小さな積み重ねが大きな成果につながる
私の体験が、同じような悩みを持つ開発者の方々の参考になれば幸いです。あなたの「気になってしまう性格」も、きっと誰かの、そして何かの役に立つはずです。
参考リンク:
本記事は筆者の個人的な経験に基づくものであり、すべてのケースに当てはまるものではありません。
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