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RPAの市民開発化チャレンジ

に公開

RPAの市民開発化に向けて現場部門にRPAのハンズオンを行った。
市民開発化については以下参照。
https://www.sakura-is.co.jp/column/cl-000-163.html

なお、導入RPAは以下。
https://autoro.io/

選定理由は

  • クラウドで動くのでRPA用のPCを構築しなくてもよい。
  • クラウドサービスとの親和性が高い。

背景

2025/06、業務自動化について相談を受ける。今メールから添付ファイルをdriveに格納しているが、そこを自動化したいとのこと。
RPAを使ってほしい気持ちから市民開発を提案した。

やったこと

  • RPAのカスタマーサポートさんへ説明会を開いていただけないか調整
    • 説明会をしていただけることに
  • RPAを仮組み
  • RPAのハンズオン
    • 仮組みしたRPAのフロー説明
    • 実際誰かに編集してもらう
    • 質疑応答

作成RPAのソース

トリガーは「メール受信時」に設定。

# 添付ファイルをダウンロード
+gmail_get_attachments_1:
  action>: GmailGetAttachments
  display_name>: '添付ファイル(リスト)をダウンロード'
  mail: ${gmailObject}
  ignoreError: false
  private: false
  meta:
    action:
      disabled: false

# 各要素について繰り返す
+for_each_1:
  for_each>:
    file: +gmail_get_attachments_1
    private: false
    display_name>: '添付ファイルごとに繰り返し'
  meta:
    action:
      disabled: false
  _do:

    # ファイル名を変更
    +rename_file_1:
      action>: RenameFile
      display_name>: 'ファイル名を変更'
      filename: ${file.path}
      save_as: ${from}_${file.filename}
      private: false
      meta:
        action:
          disabled: false

    # ファイルを保存
    +save_file_1:
      action>: SaveFile
      display_name>: 'ファイルを保存'
      provider: xxxxxxxx
      filename: +rename_file_1
      directory: xxxxxxxx
      createPath: false
      private: false
      meta:
        display:
          provider:
            type: chip
            label: 'xxxxxxxx'
            icon: googledrive
          directory:
            label: 'xxxxxxxx'
            icon: folder
            type: chip
        action:
          disabled: false

log

2025/06の記録。

6日

RPAを使いたいと相談を受ける。RPAを組んでほしかったと思うが、相談者とslackのハドルで会話。

11日

RPAの説明会をSaaSの方にしていただいた。説明会でモックアップを作成いただいたので、それを元にRPA仮組み。
仕様を聞かないといけないところだけ未作成の状態にした。

16日

ハンズオンを実施。
https://e-words.jp/w/ハンズオン.html

  1. RPAで組んだところを説明
  2. 連携アカウントを利用者のものに変更
  3. 一度仮組みの状態で実行してもらい、成功していることを全員が認識する。
    • これが良かった気がする。このとき「これで成功しているので、うまくいかなかったらこれからやるところ」という認識が持てた。
  4. 細かい仕様に併せて調整(ファイル名変更など)

ハンズオン参加者から出た意見

結構時間を費やすものなんですね

あまり予想していない感想だったのでびっくり。slackワークフローなどが出てきたことによって、slackやNotionなどのようにすぐ組めるイメージがあったのかもしれない。RPAは今後、どんどん作成補助に注力しないと難しいかもしれない。

ベースを作ってくださったおかげで、とてもスムーズに進んだ
逆に言うと、私のような素人が独学で導入というのは、業務時間内では到底無理

併走者の存在は必須

うーーーむ。ローコード、ノーコードもやっぱりこういうことがあるよな。RPA事例の共有やサンプル提供をしていく。

お話を聞いてすごく納得したのは、WFを組む価値があるかの観点でした。日次や週次などで行う作業や月次でも、単純なのに時間がかかっている業務のWFを組むのが効率がいいのかなーと思いました。

できることを絞るのが難しいなという印象ですが、業務を分解して部分的でも自動化できないかを検討したいと思います。

こういう視点を持ってもらっただけでも市民開発化やってよかった。RPAが刺さるところ、他のSaaSのほうがいいところがあると思うが、改善の視点を持てるのもRPAのメリットかもしれない。

ランサーズ株式会社

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