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【2025年12月版】Cursor vs Windsurf vs Antigravity:エンジニアが選ぶべきAIエディター

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はじめに

こんにちは、ランサーズでPMやエンジニアをやっている砂田です。

2025年のソフトウェア開発において、AIエディタを使わないという選択肢はもはや消滅しました。
しかし、選択肢は複雑化しています。バージョン2.0が発表された Cursor、一時期OpenAIからの買収の話があった Windsurf、Googleが満を持して投入した Antigravity

この記事では、AIエディタを使ったことがない人から使っているけど最近の動向が知りたいという人に向けて、各エディタの比較と個人的な意見や予想を交えつつ使うべきエディタを提示します。

基本的な機能は網羅されている

2025年末現在、AIエディタの機能もコモディティ化が進み、どのツールを選んでも搭載されるようになってきました。
違いがあるとしても少しの機能差です。

これらの機能を求めている人はどのエディタを選んでもいいと言えるでしょう。

機能 概要 Cursor Windsurf Antigravity
Tabでコード補完 (Tab) 予測変換のように、次のコードや複数行の修正を提案する
エージェント (Agent) 複数ファイルを横断して、コードの修正・作成を自律的に行う
インライン編集 (Inline Edit) エディタ上のコードを選択し、自然言語で直接修正を指示する
チャット機能 (Chat) コードベースの文脈を理解したAIと対話する
ルール定義 (Rules) プロジェクトごとのコーディング規約や指示をAIに守らせる
コード全体の理解 (Indexing) プロジェクト全体の関係性を理解した上で回答する
外部ツール連携 (MCP) 外部APIと接続し、エージェントが操作する
実行計画 (Plan & Execute) 実行計画を立てて、安定したコーディングと進捗を可視化する

最近の新機能と差別化

今、新たに登場しつつある機能やそれぞれが行なっている差別化はこれらです。

機能 Cursor Windsurf Antigravity
並列実行 ◎ スレッド管理画面 △ 切替難 ◎ Agent Manager
モデルの独自性 ○ 高速モデル(Composer) × 他社利用 ◎ 高性能モデル(Gemini)
プレビュー ○ ブラウザ連携あり △ 連携弱 ○ Chrome拡張
クラウド機能 ○ Cloud Agent × ローカルのみ × ローカルのみ
開発フロー △ コード差分とログ △ コード差分とログ ○ Artifacts

各機能の補足:

  • 並列実行: Cursor は2.0から複数スレッドの管理画面と一つのプロンプトから複数のエージェントに生成させてもっとも良いアウトプットを導く機能を提供しています。Antigravity はワークスペースを横断したエージェント管理画面が特徴です。
  • モデル開発: Antigravity は Google が継続的に SOTA 性能のモデルを開発をしています。Cursor は Composer という高速化したモデルを出しました
  • ブラウザプレビュー: Cursor と Antigravity はブラウザ連携機能がありますが、Windsurf は連携が弱いです。
  • クラウド機能: Cursor のみ Cloud Agent で実行をオフロードでき、PC を閉じても継続可能です。
  • 開発フロー: Antigravity は Artifacts (計画書やスクショ)で実行結果のレビューを支援しますが、他はログ提示にとどまります。

これからの進化の予想

今の状況から、特に注目しているのは以下の3つのトレンドです。

1. 開発スタイルの変化:レビュー負荷への対応

AI のコーディング性能が向上するにつれて、人間側のボトルネックは「書くこと」から「レビューと管理」にシフトしています。
これに対し、Cursor や Antigravity は「複数スレッドの管理」という形で、並列作業を前提とした UI を提案し始めています。特に Antigravity は、成果物を「Artifacts」という形式でまとめる新しいスタイルを提示しています。

さらにその先の開発スタイルの変化として、実装前のリサーチ(ブラウジング)工程まで AI と共に行えるよう統合が進んでいくでしょう。

2. AI の自律性:プレビュー連携による自己修正

AI がブラウザのプレビュー環境と深く連携し始めています。
コンソールのエラーログやレンダリング結果のスクリーンショットを AI が自律的に取得し、フィードバックループを回して修正する。この「自律的な修正ループ」の精度は、VLM (Vision Language Model) の性能向上によって向上していくことでしょう。

3. クラウド機能:「監督者」としての働き方と時間効率

並列実行が当たり前になると、コーディングは人の手から離れ、人間は AI の作業を監督するスタイルに変わっていくのは必然です。
もちろん、細部を人間が直接確認するためのローカル環境は、今後も変わらず必要不可欠でしょう。
しかし、「開発を止めない」という時間効率の観点からは、クラウドの活用が鍵になります。手元に PC がない時でもプロセスを進行させられる「Cloud Agent」のような機能は、多忙なエンジニアにとって強力な武器になるはずです。

結局、どれを選ぶべきか

「今は Cursor で AI を並列実行する開発スタイルを取り入れつつ、Antigravity の進化を注視するべし」

12月現在、Antigravity はまだプレビュー版であり、商用利用には不安があります。対してCursor は商用利用実績もあり、強力な AI 機能と並列実行で新しい開発スタイルを提案していることから最適な選択肢だと思います。
まずはこれで個人の生産性を最大化し、これからの開発のあり方を体感するのが良いでしょう。

一方で、Antigravity が提示する「AI に任せる未来」にもとても期待しています。
僕はプレビュー版に触れつつ待とうと思います。

今回の記事がAIエディタの導入に迷っている方のヒントになれば幸いです。

追記(12/10)

Antigravity の設定の中にデータ収集に関するものがありました。

https://antigravity.google/docs/settings

Antigravity 上では、Settings → Account → General の中にあります

設定をオンにした場合、「interactions のデータを収集してAntigravity の改善に利用する」と記載があります。interaction のデータはおそらく対話データを指しているのだと思いますが、これがどこまでの範囲を指していて、利用されるとしてもこれにコードや秘匿したいデータのマスキングなどどこまで配慮がされているかは気になります。

追記(12/10 ②)

interactions データが指す範囲について、Antigravity の規約内に記載がありました。

When you use the Service, we record and store your user data, interaction data pertaining to your usage of the Service, related metadata connected to the Service, and any feedback you provide (“Interactions”). Such data may be aggregated over multiple users, and will be collected only when you have the Service running. You will have the option to delete your Interactions. If you would like to request that your Interactions be deleted, you can email antigravity-support@google.com. Note that such Interactions will be used in accordance with the terms of this Agreement unless and until you request deletion in accordance with the previous sentence.

2点重要な点がありました。

Interactions とは、

利用者のユーザーデータ、Antigravity のインタラクションデータ、メタデータ、利用者が提供するフィードバックをまとめてInteractions データとしているそうです。

削除リクエストについて

インタラクションデータの削除をリクエストが可能です。
antigravity-support@google.com までメールを送信する必要があるそうです。

https://antigravity.google/terms

参考

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ランサーズ株式会社

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